おしゃれな庭づくりはガーデニングプランから

おしゃれな庭づくりに必要なのが最初のガーデニングプラン

「調和」がとれていて「手入れ」が行き届いていることは最低条件だからです

例えば、無計画に好きな花を植えるだけでは、うまく調和がとれません

苗を植えた時は綺麗でも、他の植物が負けてしまうほど大きくなることもあります

ですから花や木は、成長後の大きさを考慮して、配置を考えてから植えることが大事です

庭イメージをデザインするプラン作り

庭でバーベキュー

どの程度ガーデニングに時間を割けるかも大事なポイント。

手入れする時間がなくて草ぼうぼうでは、綺麗な花も可愛い雑貨も台無しです。

庭のイメージを漠然と思い描いても上手くいきません。

植物は思うように育たないこともあるからです。

例えば日当たり具合や土質によって、適した植物が異なります。

庭での過ごし方によってもガーデニングプランは変わってきます。

【庭のデザインと庭での過ごし方】



目的に応じて、それに必要な道具を置くスペースも必要になります。


  • 花いっぱいの美しい庭にするか、家庭菜園などもするのか
  • 庭でバーベキューをしたり、お茶を飲む場所を作るのか
  • 子供やペットを遊ばせるための庭なのか

広い庭なら、目的別にゾーンを分けて使うことができます。

けれど狭い庭なら優先順位を考えて、他は諦めるしかありません。

美しい庭を維持するためのプランが「ガーデニングデザイン」。

気候に適した植物を選び、植物の性質に応じて配置を考えるためです。

例えば北国なら寒さに強い植物、南国なら暑さに強い植物。

土は堆肥などで改良できますが、日当たりや気温は変えられません。

【バーベキューができる庭づくり】



スペースの余裕がある庭なら是非やってみたいのがバーベキュー。

外で食べる美味しさは格別ですし、臭いや煙を気にする必要もありません。

バーベキューをするなら、植物を植えるには向かない場所が最適。

南側の日当たりの良い場所を塞いでしまってはもったいないからです。

例えば、大きな木の日陰や、日当たりの良くない家の北側。

日当たりの良い場所だと、真夏はパラソルやサンシェードが必要です。

最初は持ち運べるアウトドア用コンロで楽しむのがベスト。

バーベキューに最適な場所を見つけるためです。

実際に何度かバーベキューをしてみてから場所を決めると失敗しません。

レンガを積み上げたバーベキューコンロは、設置後に移動するのは無理です。



ガーデニングのプランと植物の配置

ガーデニングプラン

人がやるのは、最初のプラン作りと環境作りの部分。

時間はかかりますが、生態系が整えば植物は自らの力で育ってくれます。

庭づくりは一度で完成する訳ではありません。

植物の成長に応じて「模様替え」もできるからです。

例えば、庭木を剪定したり、違う場所へ植え替えることだってできます。

とはいえ植え替えは植物にとって大きな負担。

ですから最初のプランニングが非常に大切です。

【バラの庭デザイン】



美しい庭の定番といえばバラの花。

大きく目立つ花と、濃い緑の葉で存在感があるからです。

つる薔薇をフェンスや壁に這わせたり、アーチにしたりもできます。

フェンス・アーチ・壁面~バラを美しく咲かせるために

【バラ】植え場所にピッタリ合う種類の選び方

バラは「枝の伸び方」によって「種類」と「植え場所」を決めるのがポイント。枝の伸び方によって「花の付き方」や「株の大きさ」が異なるからです。

香りが良いバラには病害虫が付きやすく、薬剤の散布が必須とも思われがち。

けれど気短に薬剤を散布したりすると、かえって抵抗力を弱めてしまいます。

コンパニオンプランツを植えておくと病害虫を押さえられます。

バラと相性の良いハーブ 花の色で組み合わせると綺麗♪

【バラ】コンパニオンプランツで元気に育てる

コンパニオンプランツで、バラの無農薬栽培も可能になります。相性の良い植物を混植すると、バラの病害虫が減るからです。野菜や雑草にも、コンパニオンとなるものがあります。


【庭木の配置】



庭木や果樹は、成長後の高さ枝の張り具合も考慮して配置します。

邪魔になったからといって、大きくなり過ぎた木を移動させるのは大変。

最初から植える場所や他の植物との間隔を決めておくことが大事です。

大きく育つ樹木は根も広く深く張るので、成長後に植え替えするのは大変。

ですから成木になった時の姿を想定し、最初に植える場所を決めておくと後が楽です。

寒さに強く冬も葉を落とさない常緑樹は、北側に植えて防風林に。

他の植物を寒さから守れますし、家の暖房効率も良くなります。

日当たりの良い南側に大きな落葉樹を植えると、夏は涼しい木陰ができます。

家が木陰になれば、冷房もききやすく涼しく過ごせます。

日照時間の短い秋から冬は、葉を落として庭や家に日が当たります。

庭の方位と植える木の種類~冬は北風を防ぎ、夏は日射を遮る

家の冷暖房効率を上げる庭木の選び方と配置

方角によって庭木の種類を決めると、家の冷暖房効率も上がります。夏の「日差し」を和らげたり、冬の「北風」を防ぐことができるからです。

特に落葉果樹には多くのメリットがあります。

花を楽しみ、果実を楽しみ、紅葉を楽しみ、落ち葉で腐葉土や堆肥を作れるからです。

柑橘類などは南国向きの果樹。

庭に植える果物の木

【果樹】寒さに弱い常緑果樹と柑橘類の育て方

寒さに弱いものが多い「常緑の果樹」。柑橘類やトロピカルフルーツも常緑果樹です。年間の平均気温「15~17℃」くらいが適しています。

リンゴやブルーベリーなどは北国向きの果樹。

北国でも育つ耐寒性のある果樹

【果樹】寒冷地向きの寒さに強い落葉果樹20選

寒さに強く、北国でも育てやすいのが落葉果樹。開花、紅葉、果実、と年間を通して楽しめます。また庭の環境づくりにも役立つのが落葉果樹です。

育てる地域に応じて選べば、何年も多くの喜びを与えてくれます。

収穫した果実は、ジャムにしたり、果実酒にしたり。

様々な加工をして保存しておく楽しみもあります。

落葉樹なら秋の紅葉が楽しめ、果樹は美しい花が楽しめます。

多くの植物が枯れた冬でも、常緑樹があれば緑を保ってくれます。

葉を落とした落葉樹の冬木立も美しい景観を作り出します。

葉を落とした木々に降り積もる真っ白な雪や樹氷は、雪国ならではの美しさです。

【草花の配置】



一年で刈り取る野菜や一年草と、ずっと植えっぱなしでいい樹木や多年草。

組み合わせて植えると、養分や水分の奪い合いが防げます。

日当たりを好む植物、半日蔭を好む植物の組み合わせ方も大事です。

背が高くなる植物の足元には、背が低い植物でグランドカバーに。

地表を覆う草は、土の乾燥を防ぐ役割を果たします。

野菜を収穫した後や一年草が枯れた時期は庭が寂しくなりがち。

そこに多年草や樹木があれば、緑や花が庭を彩ってくれるます。

ローメンテナンスの庭デザイン

庭イメージ

庭を維持するうえで「手間がかからない」ことも大事なポイント。

草取り、剪定、植え替え、庭掃除、と手入れ作業は尽きません。

作業に追われてしまうと庭作りを楽しめなくなってしまいます。

【グランドカバーで草刈り頻度を減らす】



庭の手入れで最も面倒で嫌なのが草取り。

そんな草刈りの面倒を減らせるのがグランドカバーです。

背の低い草が地面を覆っていれば、高く伸びる草は生えなくなります。

もともと生えている雑草を生かせれば理想的。

その土地に適応して勝手に生えてくるくらいだから、全く手をかける必要ありません。

背が低い草・可愛い花が咲く草~そのまま活かせば手間いらず♪

【雑草】グランドカバーとしてそのまま活用♪

雑草は、その場所に適応しているので手間いらず。勝手に増えて拡がり、地表の乾燥を防いでくれます。

背が高い草だけ選んで抜いていけば、その間を埋めて広がってくれます。

地面を這うようにして広がるハーブなどもグランドカバーに適しています。

草取り作業を軽減! 地表を覆う 背の低い植物

【雑草】グランドカバープランツを植えて抑制

グランドカバープランツとは、背が低く地面を覆うように増える植物のこと。びっしり地面に生えていれば雑草は生えてこなくなります。何かしら植物が生えていることで、地表の乾燥を防ぐ働きもします。

歩く場所や椅子を置く場所なら敷石で雑草を押さえられます。

ステップストーンの敷き方~敷石で雑草を押さえる!~

【雑草】敷石・レンガ・砂利を敷いて抑制する

雑草を抑えるなら「敷石」「レンガ」「砂利」を敷くのが簡単。それぞれメリット、デメリットがあります。敷いた後のメンテナンスまで考慮して場所を選ぶのがコツです。


【病害虫を防ぐ工夫】



病害虫対策に使えるのが「植物」と「動物」によるコンパニオン。

組み合わせることで、薬剤を散布せずに病害虫を防げます。

動物による「コンパニオンアニマル」とは、食物連鎖を利用する方法。

植物を食害する虫の「天敵」となる動物を味方に付けることです。

庭のパトロールは小鳥・爬虫類・肉食昆虫たちにおまかせ!

【病害虫】害虫駆除を天敵に任せて薬剤は不要

庭や家庭菜園を無農薬で栽培するなら、天敵を利用すると楽。小鳥などが、セッセと虫を食べてくれます。肉食の昆虫や爬虫類も、植物を食害せず虫を食べてくれます。

肉食昆虫や爬虫類は植物を食べないので、実は庭の心強い味方です。

綺麗な鳴き声、可愛らしい姿、美しい羽根色で、耳や目を楽しませてくれる小鳥。

アオキやナンテンなどを植えておくと、小鳥たちが集まってきます。

人間の食用にはならなくても、小鳥を呼び寄せるために植えるのも良い方法です。

植物による「コンパニオンプランツ」には大きく3つのメリットがあります。

  • 互いの成長を助ける
  • 病害虫を防ぐ
  • 野菜の収量が増える

植物の健康状態を良くすることで、病気への抵抗力が増します。

野菜やハーブは相性の良い組み合わせで収量アップ!

【菜園】コンパニオンプランツ組み合わせ一覧

コンパニオンプランツとは、植物同士の助け合い。「共栄作物」とも呼ばれ、共に栄える組み合わせです。相性の悪い組み合わせもあります。

コンパニオンが分からない場合は植物の「科」で予測することができます。

【自然に委ねる庭作り】



土作りから初め、生態系の循環ができるよう、環境を整えるのが自然栽培。

農薬や化学肥料を使わないので、安心して子供やペットを遊ばせることができます。



薬剤の散布や施肥などの作業をしなくて済むのは楽です。

一旦、生態系のバランスができれば、後は手間がかかりません。

植物が持つ本来の生命力を引き出し、自然に委ねる庭づくりだからです。

農家や菜園で使われてきた知恵は、庭づくりにも活かせます。

自然が育てる 菜園の作り方 植物の特徴を理解して 計画的に

【土作り】自然農法・自然栽培の基本的な考え

自然農法や自然栽培は「農薬や肥料を使わない」「自然に委ねる」栽培方法です。どちらも自然の「生態系」を活かすという考え方が基本にあります。

例えば、生態系の中には「共生関係」や「食物連鎖」によるバランスがあります。

地中では、植物の根と微生物が共生関係によって養分を与えあっています。

最も大事なのは植物そのものの抵抗力を強くすること。

抵抗力さえあれば病気にかかっても回復する力があるからです。

植物も人間と同じように、回復力があれば簡単に枯れたりしません。

そのための土台となるのが地中の「根」。

のびのび根を伸ばせる柔らかさがあり、肥沃な土であることが肝心です。

そんな理想的な土作りには、最初に数年という時間がかかります。

植物の自然治癒力 を高める土 生態系を活かし丈夫に育てる

【土作り】米ぬかを使った秋からの土壌改良法

土壌改良に適しているのは「秋」。植物が成長し始める春までに微生物が増え、自然と土質を変えていくからです。宿根草も休眠中なので土を掘り返しても大きなダメージをあたえません。

けれど一旦そんな土ができて、植物が土地に適応すると、後は楽。

ほとんど人が手を加えなくても維持できる庭になります。

【花と野菜のポタジェガーデン】



ポタジェガーデンとは、実用と観賞用を兼ねたフランス式の庭園。

花とハーブや野菜を一緒に植える庭づくりです。

ポタジェガーデンを知ったのが、この本でした。

野菜やハーブのキッチンガーデンは、勝手口の近くがいいとも限りません。

キッチンが北向きにあると、勝手口の近くは日当たりが悪い場所だからです。

そこに植えられるのは、シソやミョウガなど日陰でも育つものだけ。

多くの野菜やハーブは日当たりの良い場所を好みます。

すると南側の良い場所を家庭菜園として占領されてしまうことに。

日当たりの良い家の南側には、バラなど美しい花も植えたいはずです。

家庭菜園なら、農家のように畝を作った「畑」にする必要はありません。

1種類の野菜を何本も植えなくてもいいからです。

むしろ色んな種類の野菜を少しずつ植えた方が食卓が豊かになります。

自然栽培のポタジェガーデン~花と野菜を混植して無農薬

【ポタジェ】家庭菜園と花いっぱいの美しい庭

野菜とハーブだけでなく、花や果樹も組み合わせた美しい庭。例えばバラの足元にパセリを植えたり、ユリとミニトマトを混植したり。植物としての「相性」を考慮して植えれば、花も野菜もよく育ちます。

子供やペットが遊ぶ庭なら、有毒植物は植えないほうが安心です。

口にしてはいけない 危険な植物 子供やペットが遊ぶ庭に 植えないほうが安心

【有毒植物】身近な植物にもある毒には注意!

庭や菜園を作る時には、有毒植物についても知っておくと安心。子供やペットが口にすると危険ですし、自分が間違って食べる可能性もあります。公園や野山など、意外と近くにも有毒植物は生えています。





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