バラ初心者におすすめなのが、病気に強い丈夫な品種
特にミニバラは鉢植えでも育てられ、剪定しなくとも大きくなりすぎません
コンパクトなので狭い庭にも植えられます
逆に、つるバラや大輪のバラは、初心者には少し難しいバラです
バラは花が大きくなるほど枝が伸び、剪定と誘引が欠かせません
バラ初心者でも育てやすいバラ
初心者にとって、剪定は難しく感じる作業です
そのため最初は大きくなり過ぎないバラを選ぶと失敗しません
そしてバラに発生しやすい「うどん粉病」「黒星病」も厄介です
予防が難しく、発生したら枝や葉を切って処分するしかありません
消毒や薬剤散布も初心者には難しいので、耐病性のある品種がおすすめです
【鉢植え向きの小さなバラ】
小さなバラは鉢植えでも育てられ、剪定しなくて済むので初心者向き
咲き終わった花を切るだけで、次々と咲き続けます
●フロキシーベビー
小輪の四季咲きシュラブローズで、樹高50~70cm
とても花付きが良く、一重の花が繰り返し咲き、鉢植えにも向くバラです
●エトワールエテルネル
中輪の四季咲きブッシュタイプで、樹高80cm
耐病性があり、丈夫で、鉢植え向きのバラです
淡いクリーム色の花びらの中央に黄色い雄蕊があり、スパイシーな香り
バラの鉢植えで、病害虫を防ぐポイントは「湿度」に注意すること。なぜなら病害虫の発生は「乾燥」や「湿気」が原因のことが多いからです。例えば乾燥しすぎると、害虫が付きやすくなるので「水やり」が欠かせません。かといってジメジメすると、カビが原因の病気が発生しやすくなります。そのため「剪定」で風通し良くすることが、病気予防になります。
【低いフェンスにも使えるバラ】
低いフェンスに這わせるなら、つるバラよりシュラブローズのほうが適しています
なぜなら枝がしなやかで曲げやすく、あまり長く伸びないからです
●ホワイトメイディランド
四季咲きのシュラブローズで、樹高60~100cm
花持ちが良く、初夏から晩秋まで真っ白な花が咲き続けます
雨にも強く、強く剪定しても花付きが良いので、鉢植えや低いフェンスに向くバラです
●ティアーモ
大輪の四季咲きで、樹高80~100cm
病気に強く、葉に照りがあります
花付き、花持ちが良く、夏が過ぎても真っ赤な花が繰り返し咲きます
●ローズうらら
四季咲きで、樹高100cm
濃いローズピンクの花が房状に咲き、花付きも花持ちも良いバラです
春から霜が降りるまで、繰り返し咲き続けます
●ボレロ
木立性の四季咲きで、樹高は80~120cm
病気に強く、コンパクトなので鉢植えでも育てられ、初心者にも育てやすいバラです
香りも良い品種で、花つきが良く、中央部がうっすらピンクに色づき豪華な花が咲きます
●ディスタントドラムス
中輪の四季咲きシュラブローズで、樹高120cm
病気にも寒さにも強く、ほんのりアニスの香りがする、鉢植えに向いたバラです
咲き始めは藤色の花が、ピンク、オレンジ、と変化します
【うどん粉病に強いバラ】
うどん粉病は、乾燥が原因で発生しやすくなります
そのため適切な水やりが欠かせません
水は定期的にやるのではなく、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりが基本
逆に常に土が湿った状態になると、カビが原因の病気が発生しやすくなります
適度な水やりも初心者には難しいので、うどん粉病に強いバラを選ぶほうが安心です
●ライラックビューティ
四季咲き直立性で、樹高150cm
うどん粉病に強いバラで、甘い柑橘系の強い香りがあります
花びらは縁が濃い藤色で、中央部はグレイがかった薄紫が美しい
【黒星病にも強いバラ】
黒星病はカビによって発生します
そのためジメジメしないよう風通し良く剪定することが予防になります
黒星病に強いバラを選ぶと、初心者でも育てやすいはずです
●バイランド
四季咲きで、樹高100cm
うどん粉病にも黒星病にも強いバラです
ころんとしたアプリコットピンクの花が可愛らしく、鉢植えや狭い場所でも育てられます
●ガーデンオブローゼズ
四季咲きで、樹高100cm
しっかりして照りがある葉は、うどん粉病や黒星病に強く、枝も固くて丈夫です
やさしい色の花が微妙に変化しながら、春から秋まで溢れるように咲き続けます
●ノックアウト
四季咲きで、樹高70~130cm
とても耐病性に優れ、黒星病、うどん粉病に強い、手入れが楽なバラです
春から秋まで、半八重咲の花が咲き続け、ピンクやイエローなど品種バリエーションも豊富
コンパニオンプランツも一緒に植えると、さらに病害虫を防げます
コンパニオンプランツで、バラの無農薬栽培も可能になります。相性の良い植物を混植すると、バラの病害虫が減るからです。野菜や雑草にも、コンパニオンとなるものがあります。
庭に植えたい病気に強いバラ
庭に地植えするなら、少し大きめのバラが見栄えします
木立性のバラは上に伸びるので、庭の中央に植えても邪魔になりません
半つる性のバラなら、低いフェンスに誘引して育てることもできます
【庭の中央に向くバラ】
直立するタイプのバラは庭の中央部にピッタリ
ボリュームがあり、花付きの良いバラなら見ごたえがあります
●ジプシーソウル
半直立性の四季咲きで、樹高120~150cm
春によく咲き、満開時にはボリュームが出てきます
赤紫の花が、開花するにつれてピンクっぽく変化します
●ピンクパンサー
直立性の四季咲きで、樹高180cm
丈夫で育てやすいバラです
花持ちが良く、サーモンピンクの花びらが美しく、切り花にも最適
【フェンスに使えるバラ】
枝がしなやかなシュラブローズは、フェンスにも使えます
つるバラほど枝が伸びないので、誘引するのも楽です
●ジャックカルティエ
中輪のシュラブローズで、樹高90~150cm
とても病害虫に強く、鉢植えでも育てられ、フェンスなどにも良く、冬まで咲き続けます
濃く甘いフルティな香りが強く、春は房状になって多くの花が咲くバラ
花びらの枚数が多く、秋になると花の色に透明感が増します
●アンリマルタン
中輪の一季咲きオールドシュラブローズで、樹高180cm
耐病性があり、育てやすいバラで、春から初夏にかけて咲き、フェンスなどに使えます
香りが強く、濃い紫色の花がたくさん咲き、花の重みで枝が垂れ下がります
秋にはオレンジ色のローズヒップが実ります
●ベルロマンティカ
小輪の四季咲き直立性シュラブで、樹高180cm
丈夫で育てやすく、樹勢が強く枝が伸びるので、つるバラのようにも育てられます
濃い黄色の花と、淡い緑色の葉が美しいバラです
大きくて病気に強いバラ
大きく育つバラは、フェンス、アーチ、壁面、パーゴラなどにも使えます
シュラブローズなら、つるバラほど枝が伸びないので、手入れも楽
ブッシュタイプのバラは、こんもりボリュームが出るので、広い庭向きです
●ムタビリス
中輪の四季咲きブッシュタイプのチャイナローズで、樹高200cm
耐病性に優れ、早春から初冬まで咲き、鉢植えにも向くバラ
ピンクのつぼみが開くとクリーム色の一重の花が咲き、ピンク、紫へと変化します
●ザフェアリー
小輪の四季咲きシュラブローズで、樹高200cm
とても病気に強く、花持ちが良く、淡いリンゴの香りがする八重の花が春から冬まで咲き続けます
枝が柔らかく、弓なりにしなるバラです
●アルバセミプレナ
中輪の半つる性オールドローズで、樹高300cm
耐病性があり、よく育つ、一季咲きのバラです
●ウィリアムロブ
中輪の一季咲きシュラブローズで、樹高300cm
とても病気に強く、強く剪定しても生育旺盛なので、フェンス、アーチ、壁面に向くバラ
一枝に10輪ほどの花を付け、濃い赤紫の花が、終盤には青みを帯びてきます
バラ初心者には難しい蔓バラ
バラ初心者には難しいのが、つるバラです
なぜなら剪定だけでなく、誘引もしなければいけないからです
つるバラは、伸びすぎると手が負えなくなってしまいます。なぜならトゲがあるだけに、絡まりあった枝を外すのは大変だからです。つるバラの多くが一季咲きで、花が咲くまでに一年もかかります。そのため枝が長く伸び続け、花が咲くのは枝の先端です。すると伸びすぎて、花が見えない位置になってしまうこともあります。
フェンスやアーチにバラを這わせたい場合、大きくなる木バラを誘引するほうが楽です
バラの剪定は、小さくするだけでなく、花付きを良くすることも目的の一つ
とはいえ剪定しなくとも花が咲かないわけではありません
花が小さくなったり、少なくなったりするだけです
とはいえ大きくなるバラ、四季咲きバラは、剪定すると花が大きくなり、たくさん咲きます
バラの剪定は、欠かせない手入れのひとつ。なぜならバラは、切る位置によって花が咲く位置を調整できるからです。例えば、庭のメインにするなら、よく見える場所に、たくさん咲いてほしい。そのため咲かせたい場所の花芽を残して、その先の枝は切り落とします。
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