ガーデニングを始める時に必要なのが、通路や囲いなどの構造物
区分けをしておかないと、放置された空間のようになってしまいます
例えば、植物の手入れをするには、人が入るスペースが必要です
植物を植える場所を囲っておかないと、土がこぼれてしまいます
目隠しや境界を作るフェンスや、椅子などを置く場所が欲しい場合もあります
昔ながらの「たたき」や「漆喰」は、自然素材を使った施工です
手作りができ、解体して作り直したり、土に埋めたりもできます
レンガ、木、竹なども、植物と馴染む自然素材です
ガーデニングに必要な通路

ガーデニングで、まず必要なのが、人が通れる通路です
レンガで作る小道などは、自分で施工することもできます
例えば、セメントなどは使わず、砂や漆喰で固定しておくだけでも十分です
なぜなら建物を建てたり、車が通ったりする場所ではないからです
固めてしまわないので、後から作り直すこともできます
ところがコンクリートやモルタルで固めてしまうと、解体するのも大変です
しかも大量の廃棄物として処理しなければなりません
【レンガや自然石の通路】
人が歩く通路に最適なのが「レンガ」や「石」です
水はけが良くなり、雑草を抑える役割も果たします
地面に敷き詰めるレンガは「砂」だけでも固定できます
目地の間に砂を入れておくだけなので、通路の場所や形を変更するのも簡単です
砂は土に混じっても構いませんし、丁寧に集めれば再利用もできます
あるいは地面に敷くだけの「砂利」も施工が簡単です
水はけが良くなるので、外水栓の周囲とか雨水が落ちる軒下などに適します
ただし砂利はホウキで掃くと、移動してしまいます
そのため大量に落ち葉が溜まる落葉樹の下などには向いていません
さらに砂利は少しずつ減るので、数年後には足す必要も出てきます

雑草を抑えるなら「敷石」「レンガ」「砂利」を敷くのが簡単。コンクリートやモルタルを使わなければ、素人でも施工できます。例えば「砂」でレンガを固定する方法です。
【たたきの作り方】
たたきとは、土間や軒下などの舗装として、一般家庭で使われていた手法です
特別な道具が要らず、水はけが良く、崩せば土に戻せます
土を石灰で固めるだけなので、施工も簡単です
たたきの難点は、完成するまでに1~2カ月ほど時間がかかることです
そのため公道などを作る場合には、早く固めるためにセメントを入れます
軒下など頻繁に歩かない場所なら、たたきで少しずつ施工しても構わないはずです
レンガや砂利を敷いた部分を、後からたたきに変えることもできます
そうすれば砂利もレンガも少しで済みます
たたきの材料は「砂5:消石灰1」です
そこに「粗塩(1%)」を水で溶いたものを加えます
さらに「ふのり」や「つのまた」を粘着剤として加えると、より固まりやすくなります
つのまたとは、刺身のツマなどに使われる海藻です
粘着力のある海藻は、漆喰などの粘着剤としても使われています
- 材料を混ぜて、手で握った時に固まるくらいにする
- 厚さ3cmくらい地面に敷き詰める
- 板などを置いて平らにならし、足で踏み固め、木づちで叩く
- 3~4回くりかえしたら、レンガゴテで表面を平らに仕上げる
- 3日くらいおいてから表面をタワシでこすって滑らかにする
ガーデニングの構造物

ガーデニングの構造物には「フェンス」や「花壇」などもあります
隣との境界にしたり、土止めしたりするためのものです
それらも自然素材なら自分で作ることができ、リメイクもできます
例えば板や竹を組んだフェンスや、レンガの花壇など
場所を変えたり、サイズを変えたりできると、庭木や宿根草が大きく育った時に便利です
【木や竹のフェンス】
敷地の周囲に巡らす「フェンス」も、木や竹なら再利用できます
ナタやノコギリで切断できるので、素人でも楽に解体できるからです
古くなったら取り替えられ、廃材も再利用できます
例えば植物の支柱として使う、バーベキューの時などの薪にするなどです
そして燃やした後の灰は、植物の肥料として使えます
細い木や竹を組んで作るフェンスやトレリスなら、クギやネジも不要です
麻紐などで縛っておくだけなら、そのまま捨てても土に還ります
さらにはフェンスに「蔓バラ」を這わせておくと、野生動物の侵入などを防げます
コンクリートのブロック塀などのように、地震で倒れた時の危険もありません
【漆喰とレンガの花壇】
壁塗りの素材として使われる「漆喰」は、レンガを積み上げる時の接着剤としても使えます
漆喰の材料も、たたきとほぼ同じです
まず「細かな砂2:消石灰1」の割合で混ぜます
そして少しずつ水を加え、耳たぶくらいの硬さになるまで練ります
しっかり漆喰が固まるまでには1カ月くらいかかります
モルタルほど強く固まらないので、あまり高く積み上げると危険です
そのためレンガ2~3段くらいの花壇に適しています
消石灰の原料はサンゴ礁から採れる石灰石です
それを焼いて水を加えたものが消石灰
海苔などの乾燥剤としても使われています

●モルタルの材料と使い方
レンガを高く積み上げる場合には、モルタルで固める必要があります
モルタルとは「セメント1:砂2~3」を混ぜてから「水」を加えて練ったもの
セメントの原料は「石灰石」「粘土」「けい石」「酸化鉄」「石膏」など
70~80%が石灰石です
モルタルに「砂利」も加えるとコンクリートになります
どちらもセメントの比率を多くするほど強度が増します
ただし強度があるだけに、壊すのも大変です
モルタルやコンクリートを作る場合も「耳たぶ」くらいの硬さにします
柔らかい方が施工しやすいですが、乾くまでに時間がかかります
●漆喰やモルタルで施工する方法
漆喰やモルタルを使った作業は「晴天の日」が適しています
曇りの日は空気が湿っていて固まりにくいため、乾くのに時間がかかってしまいます
ただし作業に慣れないうちは曇りの日が良いかもしれません
時間をかけて作業したほうが落ち着いて進められるからです
漆喰やモルタルが乾く前なら多少の変更もできます
●漆喰やモルタルを使う時の道具
まず材料を練るための「容器」が必要です
平たいバットのような形が使いやすく、ネコトイレなどでも代用できます
材料を練る時、レンガに塗る時には、レンガ積み専用の「レンガコテ」が便利です
先端が尖っているので、隅の部分など細かな調整ができます
並べたレンガを叩いて平らにする時には「ゴムハンマー」を使います
ゴムなのでレンガを傷つける心配なく作業ができるからです
ゴム部分が白いハンマーなら素材にゴムの色が移る心配がありません
木工や手芸にも使えるので、あると便利です
レンガとレンガの間は「目地ゴテ」を使うと仕上がりが綺麗です
細いコテに合わせて目地を整えれば、一定の間隔に揃えられます
目地コテにはサイズの種類があるので、目地の幅を広くしたり狭くしたりもできます
ガーデニングの構造物を「リサイクルする」というアイディアを得た本が『川口豊のエコガーデン』

エコガーデンのキーワードは「頑丈すぎない」「リサイクルできる」
『川口豊のエコガーデン』より
がっちり固めてしまう頑丈な構造物は、リサイクルできません
むしろ壊して作り直すほうが、ガーデニングは楽しめるのではないかと気づきました
ガーデニングとは、時間をかけて作り上げていく作業です
その時々で、好きなテイストが変化することもあります
成長する植物に合わせて、作り変える必要も出てくるはずです
作る過程そのものを楽しめると、ガーデニングが面白くなります
そして壊して作り直せる庭なら、いつでも新鮮です
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