庭の雑草を抑えるために敷く「砂利」「レンガ」「敷石」
コンクリートやモルタルを使わなければ、素人でも施工できます
例えば「砂」でレンガを固定する方法です
とはいえ、それぞれメリット、デメリットがあります
そのため敷いた後のメンテナンスまで考慮して場所を選ぶのがコツです
庭の雑草を抑える砂利
庭の雑草を抑えるうえで、最も簡単なのが砂利を敷くことです
なぜなら砂利は地面に敷くだけですし、形を自由にできます
例えば狭い場所でも、曲がりくねった場所でも、調整可能です
【砂利のデメリット】
砂利のデメリットは主に3つあります
- 隙間から雑草が生えてくる
- 砂利が地面に埋まってしまう
- 落ち葉などを掃除しにくい
例えば完全に雑草を防ぐには、地面を「モルタル」や「漆喰」で固める必要があります
モルタルなどを使わない場合は「ビニールシート」を敷いておきます
シートを敷いておけば、砂利が地面に埋まるのも防げます
とはいえシートは数年で劣化するため、砂利を外して敷きなおす必要があります
そして砂利は「頻繁に歩く場所」や、落ち葉が多い「落葉樹の下」には不向きです
上を歩いたり、箒で掃いたりすると、砂利が動いて減っていくからです
【庭に敷くと効果的な砂利】
南向きや西向きの地面に「溶岩砂利」を敷くと、真夏の暑さを和らげることができます
なぜなら「打ち水効果」が非常に高いからです
そして気泡が多くゴツゴツしているので、通気性が良く、保水力もあります
泥棒に侵入されやすい通路に最適なのが「防犯砂利」です
なぜなら歩くと高い音が鳴るので、侵入者に早く気づけます
- 1階の窓
- ベランダの外
- 玄関アプローチ
こういった部分に敷いておくと、泥棒などは音を嫌って侵入してきません
砂利の必要量は、4cm厚さに敷く場合で「1平方メートル当たり40リットル」が目安です
多めに注文しておくと、減ってきたときに補充できます
特に人が歩く場所に砂利を敷いた場合、数年後には減った分の砂利を足す必要が出てきます
庭の雑草を抑えるレンガ
庭の雑草を抑え、通路にも使えるのがレンガです
どんな庭にも合わせやすく、1個が小さいので女性でも持ち運びできます
大きさが一定なので、綺麗に並べるのも簡単です
庭木や植物を植えてある場所を避けながら、レンガの小道を作ることができます
地面にレンガを敷く場合は「砂」で固定しておく方法が簡単
乾いた砂は微調整しながら作業できるからです
後からレイアウト変更などできるのも砂のメリットです
モルタルを使うと、乾く前に修正しないと固まってしまいます
【レンガのサイズ】
レンガの標準サイズは「21×10×6cm」
長さを半分にしたのが「半マス」
厚みを半分にしたのが「半ペン」と呼ばれます
アンティークレンガは、大きさや形が不ぞろいです
敷き方が難しく、価格も高いですが、部分的に使うと良い感じに仕上がります
【レンガ道のレイアウト】
レンガ道のレイアウトによって、空間に広がりを感じさせることができます
- 小道を「S字状」にすると奥行を感じさせて広く見える
- 歩く方向に対してレンガを「横」に並べると、広がりを感じさせる
- 歩く方向に対してレンガを「縦」に並べると奥行を感じさせる
まずは置いてみることで、必要なレンガの「個数」を確認できます
もし足りなければ「小道の幅」や「隙間の間隔」を変えて調整が可能です
そしてレンガの置き方が決まったら、その「外側」にレンガを置いくと目印にできます
【地面の整地】
まず小道部分の地面は「15cm」くらい掘って平らにならしておきます
レンガの厚み分6cmと、底に5cm厚さの「砕石」と4cm厚さの「砂」を敷くためです
砕石と砂を敷くことで、レンガが地面に埋まっていくのを防げます
薄く土を掘る時に便利なのが「ジョレン」
刃先が平らで短いクワで、深く掘りすぎず、平らにならせます
柄の部分が長いと楽に作業ができます
シンプルなジョレンは、植物を植えた後に、土を根元に寄せる時などにも使えます
地面の整地にも使える便利な道具です
庭の地面は、まず平らにならして「整地」する必要があります。そのままでは表面が凸凹していたり、傾いていたりするからです。例えば、雑草を抜くと地面が凹んでしまいます。地中には、石やゴミが埋まっている場合もあります。ウッドデッキ、椅子、テーブルなどを置く場所なら「水平」にすることも大事です。
【砕石と砂を敷く】
まず「砕石」を敷いてから、その上に「砂」を敷きます
こうすることでレンガが地面に埋まるのを防げるからです
<5cmの厚みで敷く場合に必要な「砕石」の量の目安>
- 1平方メートル当たり100リットル
- 75~90㎏
砕石を敷いたら上に「板」を乗せ、足で踏み固めて平らにします
砕石の上に砂を敷き、同様にして平らにしておきます
<4cmの厚みで敷く場合に必要な「砂」の量の目安>
- 1平方メートル当たり80リットル
- 63~72㎏
砂の上にレンガを乗せて配置を確定します
【レンガを敷いて砂で固定する】
仮置きしたとおりにレンガを戻し、小道に敷いていきます
レンガが浮いている部分は「ゴムハンマー」で叩くと平らにできます
全てのレンガが敷けたら、レンガの上から「砂」をまきます
それから「ホウキ」で掃くと、レンガとレンガの間に砂が入って固定されます
最後にジョーロで水をまき、砂を落ち着かせたら完成です
庭の雑草を抑える敷石
広いスペースで庭の雑草を抑えるのに効果的なのが、大きな敷石です
例えば、テーブルと椅子を置く場所など
落ち葉を掃き集めやすいので、落葉樹の下の涼しい木陰に最適です
同じサイズに切りそろえてあるので、綺麗に並べられます
一枚が大きいので、早く敷けることもメリットです
デメリットは重たいことで、建物の際などでの微調整もできません
とはいえ平たく大きいので地面に置くだけでも安定します
建物の際など、敷石が納まらない部分は「砂利」で埋めるのが簡単です
敷石をカットすることも可能ですが、複雑な形や細かいカットは無理
直線的に切って敷石を小さくするだけの加工なら可能です
カットしたい線上に「タガネ」を打ち、ハンマーでたたくと割れます
タガネは彫刻などに使う「ノミ」で代用できます
ステップストーンには形、大きさ、色、素材、豊富な種類があります
他にも、昔ながらの「たたき」で地面を固める方法もあります
自然素材で作った庭は、解体して作り直したり、土に埋めたりできます。庭づくりは一度では完成しないので、後から作り直せるほうが便利です。例えば、年齢や家族構成の変化に応じて庭での過ごし方も変わります。自分の好みだって変化します。そのため自然素材で作っておけば、後で解体して再利用することも可能です。
庭の雑草を活かす方法
庭の雑草は、そのまま生かせる場合もあります
例えば背の低い雑草なら、グランドカバーとして使えます
小さな雑草は、抜かずに残すとグランドカバーとして活かせます。背が高くなる草だけ抜いていけばいいので簡単。そして地面を草が覆っていると、他の雑草は生えなくなっていきます。雑草は、その場所に適応しているので手間も要りません。勝手に増えて拡がり、しかも地表の乾燥を防いでくれます。
花壇に植えてもいいような、かわいい雑草もあります
かわいい雑草は、抜かずに庭に活かすと手間がかかりません。なぜなら自然と生えてくる草は、その場所の土質や気候に適応しているからです。雑草とはいえ、もとは観賞用として持ち込まれたものもあります。あるいは園芸用の植物が繁殖して、雑草化していることもあります。
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