雑草を抑えるなら「敷石」「レンガ」「砂利」を敷くのが簡単。
それぞれメリット、デメリットがあります。
敷いた後のメンテナンスまで考慮して場所を選ぶのがコツです。
コンクリートやモルタルを使わなければ、素人でも施工できます。
例えば「砂」でレンガを固定する方法です。
地面に敷くだけなら、しっかり固めてしまう必要はありません。
砂利のメリットとデメリット

砂利のメリットは「施工が簡単」で「形を自由にできる」ことです。
狭い場所でも、曲がりくねった場所でも合わせられ、レイアウトが自由。
最も手軽に敷けるのが砂利ですが、デメリットもあります。
- 隙間から雑草が生えてくる
- 砂利が地面に埋まってしまう
- 落ち葉などを掃除しにくい
地面に砂利を敷いただけでは隙間から雑草が生えてきます。
完全に雑草を防ぐには「ビニールシート」を敷いた上に砂利を敷くことです。
シートを敷いておかないと、砂利が地面に埋まっていきます。
とはいえシートは数年で劣化するため、砂利を外して敷きなおす必要があります。
地面を「モルタル」や「漆喰」で固めてから砂利を敷けば長持ちします。
歩いたり、箒で掃いたりすると、砂利が動いて減っていきます。
ですから「頻繁に歩く場所」や、落ち葉が多い「落葉樹の下」に砂利は不向きです。
数年後には減った分の砂利を足す必要が出てきます。
外壁の周囲など、あまり人が歩かない場所なら砂利が手軽です。
南向きや西向きの地面に適しているのが「溶岩砂利」。
「打ち水効果」が非常に高く、真夏の暑さを和らげるからです。
気泡が多くゴツゴツしているので、通気性が良く、保水力もあります。

泥棒に侵入されやすい通路に最適なのが「防犯砂利」。
歩くと高い音が鳴るので、侵入者に早く気づけます。
- 1階の窓
- ベランダの外
- 玄関アプローチ
こういった部分に敷いておくと、泥棒などは音を嫌って侵入してきません。
砂利の必要量は、4cm厚さに敷く場合で「1平方メートル当たり40リットル」が目安。
多めに注文しておくと減ってきたときに補充できます。
植物のグリーンが映えるレンガ

レンガは、どんな庭にも合わせやすく、扱いやすい素材。
1個が小さいので女性でも持ち運びできます。
大きさが一定なので綺麗に並べるのも簡単です。
庭木や植物を植えてある場所を避けながら、レンガの小道を作ることもできます。
地面にレンガを敷く場合は「砂」で固定しておく方法が簡単。
乾いた砂は微調整しながら作業できるからです。
後からレイアウト変更などできるのも砂のメリットです。
モルタルを使うと、乾く前に修正しないと固まってしまいます。
【レンガのサイズ】
レンガの標準サイズは「21×10×6cm」です。
長さを半分にしたのが「半マス」。

厚みを半分にしたのが「半ペン」と呼ばれます。
アンティークレンガは、大きさや形が不ぞろい。

敷き方が難しいけれど、いい感じに仕上がります。
【レンガ道のレイアウト】
まずはレンガを地面に置いて、レイアウトを決めます。
- 小道を「S字状」にすると奥行を感じさせて広く見える
- 歩く方向に対してレンガを「横」に並べると、広がりを感じさせる
- 歩く方向に対してレンガを「縦」に並べると奥行を感じさせる
小道の形やレンガの並べ方で印象が変わります。
置いてみることで、必要なレンガの「個数」も確認できます。
足りなければ「小道の幅」や「隙間の間隔」を変えると調整が可能です。
レンガの置き方が決まったら、その範囲の「外側」にレンガを置いて目印にします。
それから小道にする部分の土を掘り出します。
【地面の整地】
小道部分の地面は「15cm」くらい掘って平らにならしておきます。
レンガの厚み分6cmと、底に5cm厚さの「砕石」と4cm厚さの「砂」を敷くためです。
砕石と砂を敷くことでレンガが地面に埋まっていくのを防げます。
薄く土を掘る時に便利なのが「ジョレン」。
刃先が平らで短いクワで、深く掘りすぎず、平らにならせます。
柄の部分が長いと楽に作業ができます。
地面の整地にも使える便利な道具です。
シンプルなジョレンは、植物を植えた後に、土を根元に寄せる時などにも使えます。
【砕石と砂を敷く】
まず「砕石」を敷いてから、その上に「砂」を敷きます。
こうすることでレンガが地面に埋まるのを防げるからです。
<5cmの厚みで敷く場合に必要な「砕石」の量の目安>
- 1平方メートル当たり100リットル
- 75~90㎏
砕石を敷いたら上に「板」を乗せ、足で踏み固めて平らにします。
砕石の上に砂を敷き、同様にして平らにしておきます。
<4cmの厚みで敷く場合に必要な「砂」の量の目安>
- 1平方メートル当たり80リットル
- 63~72㎏
砂の上にレンガを乗せて配置を確定します。
【レンガを敷いて砂で固定する】
仮置きしたとおりにレンガを戻し、小道に敷いていきます。
レンガが浮いている部分は「ゴムハンマー」で叩くと平らにできます。
全てのレンガが敷けたら、レンガの上から「砂」をまきます。
「ホウキ」で掃くと、レンガとレンガの間に砂が入って固定されます。
最後にジョーロで水をまき、砂を落ち着かせたら完成です。
広い場所に最適な大きな敷石

玄関アプローチや階段に適しているのが「ステップストーン」と呼ばれる大きな敷石。
同じサイズに切りそろえてあるので綺麗に並べられます。
大きいので早く敷けるというメリットもあります。
表面が平らなのでテーブルと椅子を置くスペースなどに最適。
落ち葉を掃き集めやすいので、落葉樹の下にも使えます。
涼しい木陰に、椅子とテーブルを置くことができます。
ステップストーンには形、大きさ、色、素材、豊富な種類があります。

平たく大きいので地面に置くだけでも安定します。
最初は地面に置くだけにしておくと後から変更できて便利。
そのままで問題なければ固める必要はありません。
位置が確定して固定したい場合は「砂」や「漆喰」を使うとリサイクルができます。
漆喰なら後から壊して作り直すことができますが、固まるまでには1~2カ月かかります。
セメントを加えたモルタルを使えば数日で固まりますが、後からリサイクルはできません。
漆喰は「砂2:消石灰1」、モルタルは「セメント1:砂2~3」。
材料を混ぜてから水を加え、耳たぶくらいの硬さに練ります。
作業は「奥」から始め、後ろに下がりながら進めるとスムーズです。
敷石を仮置きしてみて、一枚ずつ外しながら漆喰やモルタルで固めます。
浮いている部分は「ゴムハンマー」で叩くと平らにできます。

目地からはみ出した漆喰やモルタルは、乾かないうちに「濡らしたスポンジ」で拭き取ります。
建物の際など、敷石が納まらない部分は「砂利」で埋めるのが簡単です。
敷石をカットすることも可能ですが、複雑な形や細かいカットは無理。
直線的に切って敷石を小さくするだけの加工なら可能です。
カットしたい線上に「タガネ」を打ち、ハンマーでたたくと割れます。
タガネは彫刻などに使う「ノミ」で代用できます。
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