酸性土壌かどうかは、生えている雑草で判断することができます
なぜなら土に落ちた無数の種のうち、土質にあった植物だけが発芽できるからです
そのため庭や菜園なら、酸性土壌を好む植物を植えると、うまく育ちます
逆にアルカリ土壌を好む植物を植える際は、土に石灰を混ぜてペーハー調整が必要です
酸性土壌を好む植物
酸性土壌を好む植物には以下のものがあります
- ブルーベリー
- じゃがいも
- ツツジ
- シャクナゲ
- リンドウ
- スズラン
- カラー
- ハナミズキ
ジャガイモのコンパニオンプランツである「ギシギシ」は、酸性土壌に生える雑草です
ジャガイモは「長ネギ」と交互に栽培するとうまく育ちます。なぜならネギが土を消毒し、連作障害や病害虫を防げるからです。ネギには病害虫を防ぐ働きもあるので、ジャガイモの生育が良くなります。
反対にアルカリ土壌を好む植物は、石灰などを入れないと育ちません
- ライラック
- ゼラニウム
- ラベンダー
- ガーベラ
- ダリア
- エンドウマメ
- ナス
酸性土壌に生える雑草
酸性土壌に生えてくる雑草には以下のものがあります
- クローバー
- カタバミ
- ギシギシ
- スギナ
- ハハコグサ
- アザミ
- スイバ
- イヌタデ
【クローバー(シロツメクサ)】
草丈5~10cmの多年草
5~9月ころに丸い花が咲きます
マメ科なので地中に窒素を残し、土を肥沃にします
背が低いのでグランドカバーにも最適です
【カタバミ】
草丈10cmくらいの多年草
5~10月に黄色い花が咲きます
ハート形の三つ葉が特徴です
カタバミ科なので地中に窒素は残しません
とはいえ背が低いので、グランドカバーには使えます
【ギシギシ】
タデ科の多年草で、草丈40~130cmくらい
5~8月に薄緑色の小さな花が咲きます
やや湿った土地に群生します
若い芽は食用になり、薬用にも使われます
【スギナ】
トクサ科の多年草で、日当たりの良い場所に生えます
ツクシの草丈は10~15cmで、スギナの草丈は10~40cm
春先に出るツクシは胞子茎です
胞子を出した後は枯れ、栄養茎のスギナが生えます
スギナの葉は乾燥させてハーブティにでき、生葉を刻んでオムレツに入れるなどして食べられる草です
【ハハコグサ】
道端や畑に生えるキク科の越年草
草丈は15~40cmくらい
4~6月に小さな黄色い花が咲きます
春の七草のひとつです
若い茎と葉を七草粥や草餅にしたり、咳止め薬として使われます
【アザミ】
草原や乾燥地に生えるキク科の多年草
草丈は30~120cm
4~8月にピンクや紫の花が咲きます
根はヤマゴボウと呼ばれ食べられます
春先の若い芽を味噌汁の具や天ぷらなどにもできます
【スイバ】
道端でも見かけるタデ科の多年草
草丈は60~100cmくらい
5~8月に薄紫色の小さな花が咲きます
ヨーロッパではソレルと呼ばれるハーブ
薬用にも食用にもなります
やや湿った日当たりの良い場所を好みます
【イヌタデ】
道端でも見かけるタデ科の多年草
草丈は20~40cmくらい
4~11月に赤紫色の花穂をつけます
花の後には真っ赤な実になります
藍染に使われるタデとは別の種類ですが、染色に使えます
酸時計があれば土の酸性度を正確に調べられます
酸性土壌に足りないのは、カルシウムやカリウムなどのミネラル分
植物にとって最も大切な「窒素」は足りている場合もあります
【様々に使える雑草】
雑草は、様々な用途に使える植物です
庭に生えてくる雑草の中には、捨ててしまうのが惜しいものがあります。野菜やハーブのように活用できる草があるからです。どんどん摘み取って利用すれば、草取りが楽しい収穫に変わります。
可愛らしい花が咲く草なら、そのまま活かしても良いかもしれません
花が綺麗な雑草は庭に活かすと手間がかかりません。自然と生えてくる草なら、その場所の土質や気候に適応しているからです。
背の低い雑草なら、グランドカバーとしても活用できます
背の低い雑草は、抜かずに残すとグランドカバーとして活かせます。背が高くなる草だけ抜いていけばいいので簡単。地面を覆うように草が生えていれば、他の雑草は生えなくなっていきます。
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