部屋の雰囲気を簡単に変えられるのが、インテリアファブリック
縫ったり、編んだり、手軽に作れるのも布の良さです
季節によって色や素材を変えると、心地よく過ごせます
カーテン
カーテンは「縦」のラインで部屋を広く見せることもできるアイテム
壁の途中に開いている「腰窓」でも、床までの長さにすると断熱効果も高まります
ポールに通す形のカーテンなら、手作りすることも可能
好きな布で作れ、ベッドやソファーのカバーと色を合わせたりもできます
面積が大きいだけに、部屋の雰囲気がガラリと変わります
カーテン作りで難しいのは、レールに掛けるためのフックを取り付ける部分。ですがカーテンポールを通す形なら、直線縫いだけで作れます。ポールを通す部分は、広めにするとカーテンの開閉がスムーズです。
ベッドリネン
ベッドやソファーのカバー類も、直線縫いだけで簡単に作れるインテリアファブリック
厚みのあるキルトやウールのカバーなら、冬は毛布代わりにもなります
ブラウン系は温かみがあり、落ち着ける寝室にピッタリ
掛布団カバーを付けていれば、ベッドカバーなしでもOK
特に夏は、リネンのカバーやシーツが快適です
ファスナーなしの掛布団カバーとフラットシーツなら手作りできます
掛け布団カバーは、袋状に縫って、足元をリボンやボタン止めにすると、簡単に作れます。市販の布団カバーに付いているような長いファスナーがなくてもOK。内側にも、布団に固定するためのヒモを付けておくとズレません。
ベッドマットレス用のボックスシーツは便利ですが、たたんで収納しにくいのが難点
ゴムの部分が乾きにくく、きれいに畳めません
その点フラットシーツはスッキリきれいに畳めるので、収納した時も綺麗
フラットシーツは直線縫いで手作りできるのも良い点
ベッドメイクは慣れると簡単です
季節を問わず、ベッドリネンは白が綺麗
洗い替えを用意して、清潔に使いたいものです
白は汚れやすいですが、漂白できるというメリットがあります
シミが付いてしまった場合は、刺繍で隠してしまえばOK
白糸刺繡を施しても素敵です
白い布に、白い糸で刺した刺繍は、糸の厚みによって綺麗な陰影ができます。キルトのようなブティ、レースのようなカットワークやドロンワーク。刺繡は装飾だけではなく、実用的な用途もあります。布を補強でき、破れや汚れを隠すことができるからです。シミ抜きしても取れないなら、上から刺繍してみてはいかがでしょうか。
刺繍の初心者でも、基本ステッチだけで様々な表現ができます
刺繍は、糸で布に絵を描くようなもの。基本ステッチだけでも様々な表現ができます。例えば、線だけで輪郭を描くような感じ。描いた輪郭の中を、塗りつぶすように糸を差せば色付けができます。初心者にも始めやすいのが「クロスステッチ」です。布目に沿って×印を連ねていくだけなのに、複雑な表現もできます。
クッション
インテリアファブリックの中で、最も手軽に変えられるのがクッションカバー
色や素材によって季節感を出すのも簡単です
例えば冬は、もこもこ柔らかな素材にすると温かな雰囲気になります
光沢のある布を使って、エレガントなインテリアを演出することも可能
スツールや椅子の座面も、取り外せるならカバーを付け替えることができます
そんな時に便利なのが「タッカー」です
ほつれたり破けてしまった布を修復できるのが「ダーニング」の手法
座面の布が気に入っているのなら、繕って張り直せます
ほつれた椅子カバー、穴が開いた衣類は、ダーニングで簡単に修復できます。刺繍で繕う「ダーニング」は、縦横まっすぐ糸を通すだけ。織物に近い技法です。穴が開いた場合だけでなく、取れないシミを隠すこともできます。シンプルなトレーナーやTシャツにアクセントとして施しても可愛いくなります。
クッションなどの小物は、アクセントカラーとして使える部分
他の小物とのバランスも考えて配置すると統一感が出ます
インテリアのアクセントにできるのがクッションなどの小物類。小さいし、直線縫いだけなので、手作りするのも簡単です。ただしアクセントカラーにする小物類は、ひとつだけだと浮いてしまいます。ですからバランスが良くするコツは、いくつか置くことです。
あちこちバラバラに置かず、一か所に数個を集めるのがコツです
ラグ
殺風景な床に柔らかさを添えてくれるのがラグ
ペットや子供が遊ぶ場所などに敷いておくと、足音や怪我の防止にもなります
何も置いていない空間に敷くと、インテリアのアクセントになります
ただし家具の下に敷くと掃除しにくく、汚れが溜まりがち
洗えるラグで清潔に保ちたいものです
シーズンオフのラグは、壁に掛けてディスプレイ収納が素敵
ラグを壁に掛けて飾ると、床に敷いた時とは違った表情を楽しめます。収納場所に困るシーズンオフのラグも、壁に掛けると邪魔になりません。ラグを壁掛けして床をスッキリさせると、掃除も簡単。美しい民族模様のラグや中国緞通のような高価なラグ。壁に掛けて、模様全体を眺めてみませんか。
小さめのラグなら手作りもできます
場所に合わせてピッタリサイズにできるのが手作りの良さ。ラグ作りは、刺繍や編み物のような感覚で始められます。例えば古布なども利用できる「フックドラグ」や「機織り」です。カーテンなどと同じ布を使ったラグで、統一感のあるインテリアにすることも出来ます。
機織りで布を織るのも楽しい趣味
時間はかかるけれど、覚えてしまえば単純作業です
機織りは、やり方を知ると非常にシンプル。額縁のような四角い「枠」だけでも布が織れ、自作もできそうなほど単純な作りです。現在でも、シンプルな木枠の機織り機は市販されています。戦後28年もジャングルで生活していた横井庄一さんは、木の枝を組んだ枠で布を織りました。
糸紡ぎからやれば、ペットの毛を集めて糸にすることも可能です
上流階級の裕福な家庭の女性たちの間で「糸紡ぎ」が流行していた時代があったそうです。美しいデザインの道具をサロンに持って行き、おしゃべりしながらの糸紡ぎ。それは、ゆったりとした優雅な過ごし方だったようです。
綿花や麻を育てて繊維を取り、糸に紡いで布に織る、なんていうのも面白そうな試み
昔の主婦は「糸紡ぎ」や「機織り」を家事として日常的に行っていました。現在でも、趣味として糸紡ぎや機織りをする人がいます。黙々と手を動かすだけの単純作業をしている時間は、まるで瞑想のようです。原始的な道具だけでも作れるのが糸や布です。
フラックスを育てて繊維を採ろうとしてみたことがありますが
非常に根気のいる細かな作業で挫折
でもフラックスは可愛い花が咲くので、育てて眺めるだけでも楽しめました
糸に紡ぐなら、麻よりコットンのほうが簡単かもしれません
簡単、ではありませんが
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