カーテン作りで難しいのは、レールに掛けるためのフックを取り付ける部分。
ですがカーテンポールを通す形なら、直線縫いだけで作れます。
ポールを通す部分は、広めにするとカーテンの開閉がスムーズです。
のれん型の手作りカーテン

輪にした布を取り付けるカーテンは、のれんを作る要領です。
厚手の生地を使い、窓と同じ幅にするとスッキリしたカーテンになります。
ポールを通す布を1枚ずつ縫い付けるのが面倒なので、小さな窓向きです。
スカート型の手作りカーテン

上端を三つ折りして直線縫いするカーテンは、ウエストゴムのスカートを作るような感じ。
カーテンポールを通すとギャザーが寄って優しい雰囲気になります。
横幅を広くするほどボリュームが出るので、薄手の生地でも透けません。

【カーテンポールを通す部分】
ポールを通す部分の幅は、ポールの直径ではなく「周長」を測ることがポイントです。
「(周長×1/2)+1~2cm」がポールを通す部分の幅になります。
例えば直径3cmのポールを使う場合なら、周長は9cmくらいあります。
ですから「9cm×1/2+1~2cm=5.5~6.5cm」に「縫いしろ1cm」をプラスした
6.5~7.5cmくらいがポールを通す部分の幅です。
突っ張り棒で窓枠の内側にカーテンを掛けると、ボールの上部に隙間が空いてしまいます。
その場合はポールの上にも生地が出るようにすると、光や隙間風を防げます。
ポールを通す部分を広くして、上部にも直線縫いを1本加えるだけです。

ポールの上に出る部分2~3cmをプラスして三つ折りし、
ポールを通す部分の上下に1本ずつ直線縫いします。
まず「ポールの上に出る部分(2~3cm)」を加えた8.5~9.5cmくらいの位置で生地の上端を折り、
縫い代1cmを内側に折ってアイロンをかけておきます。

三つ折りした生地の数か所をマチバリで止めたら、ミシン縫いします。

縫い代の端から数ミリ上に1本、
上端から2~3cmの部分で1本の直線縫いをすると、ポールを通す部分の完成です。
【カーテンのサイズ】
ギャザーを寄せる場合、カーテンの幅は「窓枠の幅×1.5~2倍」くらいが目安です。
ですから90cm幅の窓なら、135~180cmくらい。
幅を広くするほど、たっぷりしたギャザーが寄ります。
幅の広い生地を使うと継ぎはぎせずに作れます。

カーテンの長さは、カーテンポールの上端から測り、床より1~2cmほど短くします。
短かすぎると光や風が入ってしまいますし、長すぎると開閉しにくく裾が汚れます。
床に敷いてあるラグやカーペットの厚みもあるので、メジャーで正確に測ることが大事です。
ドレープカーテンとレースカーテンを二重に掛ける場合は、
レースカーテンのほうを1~2cm短くするのが綺麗なバランスです。

出窓に掛けるカーテンも、
床板の1cmくらい上までの長さにします。
ですが出窓には飾り棚としての機能もあります。
そのため出窓用カーテンには短いものも少なくありません。
カフェカーテンのように短くして、鉢植えや小物を飾っても素敵です。
リネンガーゼを使うと、透け感のあるレースのような雰囲気です。

幅広の生地を使うほど、たっぷりギャザーが寄ります。
カーテンポールの種類

カーテンポールには2種類あります。
- 窓枠の内側に取り付ける「突っ張り棒」
- 窓枠の外側に取り付ける「フックとポール」
賃貸で壁にフックを取り付けられない場合は、窓枠の内側に付けられる突っ張り棒を使うしかありません。
左右の隙間から光や風が入りやすいので、ギャザーを寄せたカーテンのほうが隙間を少なくできます。
小さな窓の薄手カーテンなら一般的な突っ張り棒で大丈夫ですが、
幅180cm以上の窓となると丈夫な突っ張り棒が必要です。
カーテンそのものは重くなくても開閉すると力が掛かります。
開け閉めするたびにずり落ちるようだとストレスを感じます。
衣類も掛けられる、しっかりした突っ張り棒なら安心です。

壁にフックを付けるタイプなら窓枠より大きなカーテンが掛けられます。

両端のキャップを外せるバーだとスッとカーテンに通せます。
薄手のカーテンなら、カーテンフックで吊り下げることも可能です。
窓にカーテンレールが取り付けられている場合、レールに引っ掛けられるフックで吊り下げられます。

カーテンレールが付いていれば、開け閉めもスムーズにできます。
カーテンとタッセルの位置

カーテンを開けたときに留めておく「タッセル」の種類や位置でも雰囲気は大きく変わります。
手作りカーテンなら同じ布で作ってもいいけれど、細長いものなら何でも利用できます。
紐やリボンの他、チェーンやネックレスなども使えます。
タッセルの位置は、カーテン長さの中間あたりが標準的な位置。
ですが低い位置で止めると上部にドレープが寄るので、部屋の間仕切りなどの目隠し効果が高まります。

薄手の生地を使い、
ギャザーを通して向こう側がほんのり透けて見えると
奥行きを感じさせます。

床までの長いカーテンも、
タッセルを窓枠の下のほうに付けると
綺麗なドレープが寄ります。
半分だけ隠して外も少し見えるので、窓辺に最適です。

出窓に短いカーテンと長いカーテンを掛ける場合、
同じタッセルを使うと統一感が出ます。
同じ高さで揃えた黒いタッセルが、
白いレースカーテンのアクセントです。

カーテンを高い位置で留めると、
窓の前に置いた照明がアクセントになります。
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