ろうそくの原料が採れる植物とワックスの種類

ろうそくの原料は主に石油ですが、植物油や動物油なども使われます

そのため昔は、ろうそくが家庭で作られていました


例えば昔の日本で行灯に使われていたのが、クジラの油です

あるいは和ろうそくの原料となる「木蝋(もくろう)」は、櫨(ハゼ)の実から採れます

アメリカで人気のベイベリーキャンドルも、原料は木の実から採った植物油です


キャンドル作り】基本的な手順と必要な材料は、別の記事で解説しています


※ 当記事にはプロモーションが含まれます

ろうそくの原料となる植物油

手作りキャンドル

手作りキャンドルの材料にも、植物油を原料としたものが市販されています

例えば「大豆油」「ヤシ油」「米油」「オリーブ油」「ヒマワリ油」など

料理の材料みたいですが、燃える油であれば何でも、ろうそく原料になります


【植物ワックスの特徴】

植物油を原料としたキャンドルは、陶器や耐熱ガラスなど「器」に入れる必要があります

なぜなら植物ワックスには「融点が低い」という特徴があるからです

そのため低い温度でも溶けてしまうので、火を灯すと全体が溶けます

とはいえ低温で溶けると、香りが飛んでしまわないことがメリットです

ですから精油などで香りづけするアロマキャンドルに向いています

ゆっくり燃えるので長く使え、ススが出にくいこともメリットです

【植物ワックスの種類】

長持ちするキャンドルを作るのに適しているのが「ライスワックス」や「ヒマワリワックス」

とはいえライスワックスやヒマワリワックスは固まると縮みます

そのため容器に入れて使うより、型で固めて取り出すキャンドルに向いています


ヒマワリワックスは、ヒマワリの種子からとれる薄い黄色のワックス

燃焼時間が長いのが特徴です


ライスワックスは米ぬかから油を精製したワックスで、玄米みたいな色をしています

キャンドル用というより化粧品などに使われているワックスです

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ソイワックスは大豆油を原料としており、42~52℃で溶けます

低い温度で溶けるので、火を灯すと素早く液体化し、香りが広がります

ハードタイプとソフトタイプがあり、固める場合はハードタイプを使います

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ソフトタイプのソイワックスは、器に入れるキャンドル向きです

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パームワックスは、ヤシの葉を精製して作られるワックス

キャンドルにすると、クリスタルのようにキラキラし、綺麗な模様ができます

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オリーブオイルのワックスは、工作のニス代わりに使われる塗料です

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これでキャンドルが作れるのかどうかは試していませんが、芯を付ければ燃えると思います


木蝋は和蝋燭の原料で、ハゼの実から抽出したワックスです

鬢付け油、織物のろうけつ染め、石鹸など日本では昔から日常生活で使われてきました

フローリングの艶出しや武道具の手入れなどに使われるものが市販されています

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海外にも輸出され、整髪料、クレヨン、口紅など様々に使われます


木蝋の原料ハゼの木の特徴と和蝋燭の作り方

ハゼの実

お寺や神社で使われているのが和蝋燭

木蠟はハゼの実の外殻から搾った油脂分を精製して作ります


西洋のキャンドルと比べ、和蝋燭は炎が大きく、特有の揺らぎがあります

それは「芯」の構造によるもの

中が空洞になっているため、空気が流れるからです

和蝋燭は、溶かした「蠟(ろう)」に「芯」を繰り返し浸して作ります

そのため断面が年輪状になり長く燃えるため、長持ちします


和蝋燭の「芯」に使われるのは「い草」と「和紙」

蝋が垂れる前に芯が蝋を吸い上げるため、蝋が垂れにくいという特徴もあります

筒状に丸めた和紙に、い草を巻き付けて蠟で固め、後から和紙を取り除いて芯にします

い草は畳表やラグに使われている草

和蝋燭の芯にも使われるため「燈芯草」とも呼ばれます



ハゼの木は、紅葉が美しく庭木としても人気があります

ウルシ科ウルシ属の落葉高木で、7~10mにもなります

オスメスがあるので、2本以上を植えないと実はなりにくいそうです

琉球から持ち込まれた木なので寒さには弱く、関東より南の地域でなら育てられます


アメリカで人気のベイベリーキャンドルの作り方

ヤマモモの実

ベイベリーとは、海岸沿いの砂地に生える植物の実

今は保護植物となり、実を摘むことが禁じられています

それでも人工的にベイベリーの色や香りをつけたキャンドルが人気だそうです

ベイベリーからワックスを取り出す工程は非常にシンプル

  1. 秋にベイベリーの実を集める
  2. ベイベリーの実を2時間ほど茹でる
  3. 浮かんできた脂肪を取る
  4. 取った脂肪を茹で直す
  5. 濾してキャンドル作りに使う

ベイベリーはミリカ(Myrica)という植物で、和名ではヤマモモの一種

ヤマモモには様々な種があり、1mほどの低木から20mもの大木まである常緑樹です

痩せ地や乾燥した場所でも育つため、街路樹にも使われるそうです

オスメスがあるため、2本以上を植えなければ実がつかないとされます

寒さには弱い果樹なので、関東より南の地域に適した木です

同様にして大豆油も作れるはず

大豆を割って水を加え、60~88℃に加熱すると大豆油が採れるそうです

植物油の 種類と作り方 自家製オイルの 採取に挑戦!

植物から油を取る方法と油が採れる植物の種類

植物油は、多くが「種」から採ったものです。種子を保護している硬い部分の「核」から採れる油もあります。オリーブやアボカドなどは、果実に油が含まれている植物です。



手作りキャンドルなら形も色も香りも自由にアレンジ♪

【手作りキャンドル】必要な道具と基本の作り方

パラフィン・ワックスを使ったキャンドル作りは簡単です。ワックスを温めて溶かし、型に入れて冷やし固めるだけ。色を着けたり、模様を付けたり、様々なアレンジ法があります。


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