手作りラグなら、場所に合わせてピッタリサイズにできます
素材も手法も色々あるので、好みの色やデザインが作れるのも手作りの良さです
例えば毛糸を編んだり、デニムを縫い合わせたり
さらにフックドラグなら毛足の長いシャギーにもできます
あるいはパッチワーク、キルト、機織りでラグを手作りすることも可能です
カーテンなどと同じ布でラグを作れば、統一感のあるインテリアにできます
毛糸の手作りラグ・カーペット
かぎ針で編む手作りラグなら、どんな大きさでも形でも自由に作れます
編み目を増やしたり減らしたりできるので、部屋の形に合わせることも可能です
例えば柱の部分に合わせたり、斜めになった部分に合わせたり
丸いラグや楕円形のラグだって作れます
ジュートや太い麻糸などを使うと、夏用ラグにピッタリです
冬用にはウールの毛糸を編んで
皮ひもなど使うと、しっかりした玄関用のラグマットなども手作りできます
編み上がってから、裏に麻布やウール生地などを縫い付けておくと、しっかりします
滑り止めシートを縫い付けておけばフローリングの床でもずれません
シャギーマットも手作りできるフックドラグ技法
シャギーマットも手作りできるのが「フックドラグ」の技法です
糸を布の織り目から引き出す時に、フックの付いた「かぎ針」を使います
引き出す糸を長くすれば、シャギーラグになります
19世紀にアメリカの家庭で作られていたものなので、難しくはありません
裂き織りのように古布を細く切って使うことも出来ます
【フックドラグの道具】
フックドラグ用かぎ針を「ラッチフック」と呼びます
先端のフックに糸を引っ掛けて、布目から引き出す道具です
糸を布目に通す時に外れないよう弁が付いています
使用する糸の太さに応じて選べるよう、フックの大きさは様々あります
糸を通すベースになるのがメッシュの厚布です
まずは同じ長さに切り揃えた糸を用意して、1本ずつ差し込んで引き出していきます
糸を半分に折り、間にラッチフックを差し込んで引き出します
輪になった部分に引き出した糸を通すと固定されます
糸もセットになったキットなら練習用に最適です
【ループ状の手作りラグ】
表面の糸をループ状にする場合は、1本の長い糸をメッシュの下に置いて、引き上げていきます
5cm間隔のガイドラインが入っているタフティングクロスが便利です
ラグが完成したら、布がほつれないよう2本ほどランニングステッチを縫い込んでおきます
そして端にコットンツイルテープを縫い付けて綴じます
端までテープを縫い付けたら、折り返して裾上げしておきます
慣れてくると、目の詰まった麻布などを使って緻密なデザインを作れるようにもなります
模様を描く場合は、タフティングクロスや麻布に下絵を描いておきます
とはいえ布の上に出た部分が均等になるよう高さを揃えるのが、少し難しい技法です
そのためタフティングガンがあると、効率よく綺麗に糸を通せます
布を固定しておける「タフティングフレーム」もあると便利です
機織りで手作りラグ
小さめのラグマットなら、卓上機織り機でも作れます
太い麻糸や毛糸を織ってもいいし、裂いた布を織ることも出来ます
太い糸を使うラグは、布を織るより簡単で早く作れます
機織りは、やり方を知ると非常にシンプル。額縁のような四角い「枠」だけでも布が織れるからです。そして自作できそうなほどシンプルな木枠の機織り機も市販されています。例えば戦後28年もジャングルで生活していた横井庄一さんは、木の枝を組んだ枠で布を織りました。
糸紡ぎから機織りまで
羊毛やコットン、麻の繊維を糸に紡ぐことで、機織りができます
上流階級の裕福な家庭の女性たちの間で「糸紡ぎ」が流行していた時代があったそうです。美しいデザインの道具をサロンに持って行き、おしゃべりしながらの糸紡ぎ。それは、ゆったりとした優雅な過ごし方だったようです。
さらには麻を育てて繊維を取り出し、糸にすることもできます
麻は、植物の「葉」や「茎」から繊維を採り出して糸にし、布に織ったものの総称です。使われる原料によって「リネン」「ラミー」「ヘンプ」の3種類に分けられます。そして原料の「亜麻」「苧麻」「大麻」は、科の異なる別の植物です。そのため繊維の太さも異なり、布に織った時の風合いも違います。
コットン糸も、綿花を育てて手作りできます
綿花とは白くて丸い、ワタという植物の実です。そして、それを取り出して糸に紡ぎ、布に織ると、木綿生地になります。昔は、どこの家庭でも綿花を育て、機織りをして、衣服を自分で作っていました。現在では、糸紡ぎや機織りは「趣味」のひとつです。とはいえガーデニングの延長で、綿花も育てられます。
手作りラグのディスプレイ収納
美しいラグは、壁にかけて飾ることもできます
ラグ壁掛け方法は、インテリアにも、ディスプレイ収納にもピッタリ。なぜならラグには、床に敷いてしまうには惜しいほど美しいものがあるからです。例えばギャッベなど手の込んだ民族模様は、まるでアートのよう。
何でも市販されている現代ですが、昔はみんな家庭で手作りしていました
ですから作り方や材料を知ると、意外と簡単だったりします
ただ、技術を習得したり、じっくり手作りしている時間がないというだけ
だからこそ趣味としてのモノ作りは豊かな時間の使い方だと思います
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