ハーブの香りを活かすには、まず効能と使い方を知る必要があります
なぜなら、同じ香りでも、使い方で効果が異なる場合があるからです
あるいは防虫、消臭、睡眠など、ハーブの香りには様々な効能があります
ハーブの香りで防虫:ミント
ミントの香りといえば、すうっとするハッカの匂いが代表的なものです
ところがミントには多くの品種があります
例えば、ハッカの匂いがするのはスペアミントやペパーミント
人には心地よい香りですが、ハッカ臭を嫌う虫や動物は少なくありません
そのため防虫の目的で使われることが多いハーブです
他にも、リンゴ、オレンジ、パイナップル、といったフルーティな香りのミントもあります
小さな鉢植えでも、ちょこっと摘んでデザートの飾りや香りづけに使えます
ミントは、どんどん摘み取って活用したいハーブ。防虫」「消臭」「ドリンク」「デザート」様々に使えます。ミントは丈夫で成長が早く、地下茎を伸ばしてどんどん増えます。バラの足元に植えたりすると、ミントが繁りすぎてバラが負けそうになるほど。ですからミントは鉢植え向きです。
ミントは丈夫で成長が早いため、初心者でも育てやすいハーブです
ハーブの香りで睡眠:ラベンダー
ラベンダーの香りは品種によって異なりますが、どれもリラックス効果があります
さらに防虫効果もあるため、ポプリにしてクローゼットに入れておくのがおすすめです
育てていると、近くを通るたびに良い香りを楽しめ、衣服に移った香りまで心地よいもの
さらには花の美しさもラベンダーの魅力です
そしてラベンダーは品種が多いため、香りの良さ、花の美しさなど目的に応じて選べます
ラベンダーは目的に応じて品種を選べるハーブ。原産地や品種改良によって、多くの種類があります。主に、観賞用に適した美しい品種、香りが良い品種、暑さに強い品種の3種類です。ラベンダーは、高温多湿の日本では育てにくいと言われてきました。ですが最近は暑さに強い品種も改良され、身近になりました。
鉢植えで育てたラベンダーでもハーブの香りを存分に楽しめます
ラベンダーは、たくさん植えて大きく育てると見栄えします。鉢植えで育てる場合なら、鉢から溢れるほどに大きくしたほうが綺麗です。小さめの鉢に植えておくほうが形よく育ちます。鉢が大きすぎると土がジメジメしがちです。水はけの良い土で、乾燥気味に管理すると生育が良くなります。
ラベンダーは「通気性」と「日当たり」が良い環境を好みます
そのため加湿を嫌う点に注意すれば、鉢植えでも大丈夫です
ハーブの香りで目覚め:バラ
バラの香りは、朝と夜とで使い分けることができます
なぜなら、バラの香りを短時間かぐと覚醒し、長時間かぐとリラックスするからです
例えば、朝はシュッとスプレーすると、スッキリ目覚めます
そして夜は、ゆっくりアロマキャンドルを灯していると眠りやすくなります
あるいはバラの香りに包まれて入浴するのもリラックス効果があります
バラは花の美しさでも人気がありますが、様々な効能があるハーブ
花びらやローズヒップの実は、料理やハーブティに使えるエディブルフラワーでもあります
香りの良いバラの花びらは、ポプリ、ローズウォーター、香水、様々な活用法があります
バラを切り花で愉しんだ後は、香りを保存すると長く楽しめます。香りを保存する方法には「ポプリ」「アンフルラージュ」「蒸留」などがあります。バラの香りに包まれながらの作業そのものが楽しい時間。様々な保存法で、花の咲いていない時期も楽しめるのがバラの魅力です。
香りが強いのは、深紅のバラなど色が濃い品種に多く、乾燥しても色が残ります
ハーブの香りで胃腸を整える:コリアンダー
葉や茎と、種子とで香りが異なるのがコリアンダーの特徴です
よくカメムシのような匂いと言われるのは葉や茎の部分
好き嫌いがハッキリ分かれるハーブです
ですがコリアンダーの種子には、葉や茎のような匂いはありません
ナッツのような香ばしい香りがします
どちらにしても強い香りなので、濃い味付けのエスニック料理に多く使われるハーブです
コリアンダーは香りも味も強く、濃い味付けのエスニック料理に向いています。欧米ではコリアンダーの「葉」や「茎」だけが使われてきました。インドやベトナムなどアジアでは「根」や「種」まで使われます。葉と種で香りが全く異なるのがコリアンダーの特徴です。
コリアンダーの香り成分には「整腸」「健胃」「解毒作用」があると言われます
ハーブの香りで幸せになる:マジョラム
マジョラムとオレガノは、違う品種の同じ植物です
そしてギリシャ語の呼び名には「山の悦び」という意味があります
そのため「幸福のハーブ」として、結婚式などの祝い事に使われていました
乾燥させても味や風味が損なわれないので、ルームフレグランスなどにも使えます
他にもハーブタバコなどに使われることがあります
オレガノはマジョラムの一種で、同じ仲間のハーブ。マジョラムは大きく3種類に分けられ、最も味と香りが強いのがオレガノです。それぞれ「原産地」や「使われる料理」が異なり、呼び名が様々にあります。
様々な薬効があるため、マッサージローションなどにも使われます
ハーブの楽しみ方
市販のハーブを買ってくるだけではなく、自分で育てるのも楽しみのひとつ
ハーブがあるだけで、あたりに自然な香りが漂います
マンション住まいでも、鉢植えならハーブを育てることが可能です
【ハーブの鉢植え栽培】
少しのコツさえ覚えれば、初心者でも、鉢植えでも、ハーブは育てられます
なぜならハーブは、原産地では自然に生えている丈夫な野草だからです
ハーブは丈夫なので、基本的な育て方さえ守れば栽培は簡単です。ただし鉢植えを室内で育てる場合「日当たり」が足りないことがあります。乾燥気味、肥料は少なめ、と言われるハーブでも鉢植えには「水やり」「肥料」が欠かせません。初心者だと加減が分からないために失敗しがちです。
マンションのベランダで育てる場合には、近隣への配慮も大切です
虫除けハーブで追い払った害虫は、近隣へ移動しただけかもしれません
近隣に配慮したガーデニングは、植物にとっても良い環境を作るので一石二鳥です
ベランダガーデニングが迷惑になりがちなのが、集合住宅であるマンション。虫が湧いたり、枯葉などが飛び散ったりすることがあるからです。水やりや薬剤散布をする時にも、近隣への配慮が必要です。集合住宅では、ベランダが非常時の避難経路になります。ですから、びっしり鉢植えや棚など置いていたら、いざという時に非難できません。
【ハーブを使ったクラフト】
ハーブの香りは様々なクラフトにも使えます
手作り石鹸に香りを付けるほか、スキンケア効果を高めることも期待できます
ローマの伝説に、石鹸が発見されたサポー山の物語があります。サポーは「石鹸」を意味するラテン語で、それが石鹸成分「サポニン」の語源です。山の上の祭壇に生贄が捧げられ、燃やされた後、大雨が降りました。すると川下で洗濯をしていた人たちが、汚れ落ちが良くなることに気が付きます。
ハーブの香りは、手作りキャンドルにも使えます
手作りキャンドルは、手軽に試せてアレンジも楽しめる趣味。昔は家庭で作られていたものなので、難しくはありません。パラフィン・ワックスを使ったキャンドル作りは簡単です。ワックスを温めて溶かし、型に入れて冷やし固めるだけ。色を着けたり、模様を付けたり、様々なアレンジ法があります。
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