ベランダガーデニングで迷惑をかけない配慮

ベランダガーデニングが迷惑になりがちなのが、集合住宅であるマンション

虫が湧いたり、枯葉などが飛び散ったりすることがあるからです

水やりや薬剤散布をする時にも、近隣への配慮が必要です


集合住宅では、ベランダが非常時の避難経路になります

ですから、びっしり鉢植えや棚など置いていたら、いざという時に非難できません

高層階のベランダでは、小さな物でも落下すると怪我の原因となります


少しの配慮で危険や不快を回避でき、植物にとっても良い環境になります


ベランダガーデニングの病害虫対策

手作りベランダガーデン

特にベランダガーデニングが迷惑になるのは、病害虫が発生した場合

もし発生してしまったら確実に駆除することが大切です

虫除けハーブなどは、近隣に追いやるだけなので、かえって迷惑をかけてしまいます


薬剤を散布したり、割り箸などで取り除いたりする必要があります

病害虫が発生しない環境づくりも大切です


【病害虫が発生しない環境づくり】

ベランダを清潔に保つことが病害虫予防の基本です


植物に必要な「水」や「有機物」などは、病害虫のエサにもなります

ですから必要以上に与えすぎないことが大事です


  • 受け皿などに「水」を溜めておかない
  • 土の表面を「無機物」で覆う
  • 落ちた「枯葉」などを処分する

無機物とは「バーミキュライト」「パーライト」など鉱物を原料とした土です

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普通は通気性や水はけを良くするために土に混ぜます

これらを土の表面2~3cmほどに敷いておくと、コバエなどの発生が抑えられます

火山灰土を原料とした「赤玉土」「鹿沼土」も肥料分を含まない無機質の土です

こうした土を鉢植えに使い、堆肥などを加えないほうが虫の発生は抑えられます

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ベランダの鉢植えには、鉱物を原料とした化成肥料が適しています


蚊やゴキブリは水があるところに発生します

ですから受け皿やジョーロに残った水は、必ず捨てることが大切です

排水口などに溜まった枯葉の下にも虫の卵や幼虫が隠れています

「ゴム手袋」をして、かき集めるのが簡単な方法です

必ずビニール袋に入れて口を閉め、早めにゴミ収集に出してしまうと安心できます

発生してしまった害虫の駆除方法

大きめのアオムシや毛虫を見つけたら、必ず「割り箸」などで取り、ビニール袋に入れて捨てます

放っておくと旺盛な食欲で植物の葉を食べつくしてしまいます

小さな虫を捕る時に便利なのが粘着面を表にした「ガムテープ」

割り箸などに巻きつけて取り除き、そのまま捨てられます

植物の茎や幹の下のほうに粘着面を表にして巻き付けておくと、植物に登ってくる前に捕殺できます

アブラムシには「牛乳」を薄めずに霧吹きでかけるのが効果的

「晴れた日の午前中」に吹きかけると牛乳が乾いて膜が張り、アブラムシが窒息死してしまいます

古くなった牛乳で構いません

アブラムシは「米ぬか」を塗っても死滅します

米ぬかは植物の養分ともなるので安心して使えます

ただし米ぬかは有機物なので、使いすぎないことが大切です

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多くのコバエやアブラムシが発生してしまった場合は、水に沈めるのが確実

大きなバケツなどに水を張り、全体が浸かるよう鉢ごと鎮めると駆除できます

表面に浮いた死骸は、水ごと捨てます

薬剤の散布も、ベランダガーデニングでは迷惑のひとつになり得ます

風で薬剤が近隣へも飛んでしまうからです

散布する時には、鉢ごと大きなビニール袋に入れ、その中で噴霧すれば近隣に飛びません

植物と霧吹き

上下階や左右のベランダでは、布団を干していたり、ペットや子供が遊んでいたりします

薬剤散布は、洗濯ものや布団を干していない「雨の日」や「風のない日」が最適

そもそも風で飛んでしまっては薬剤の効果が薄れます


【植物の病気対策】

植物に発生した病気もベランダガーデニングで迷惑になります

多くの病気がカビ菌によるものなので、近隣へも菌が飛んでしまうからです


鉢植えの場合は特に、病気に対する抵抗力が弱くなっています

回復しにくいので、予防が大切です

薬剤を使わずにできる予防策や対策もあります

カビ菌による病気に効果的なのが「食酢」です


ただし酢は殺菌力が強いので、そのままスプレーすると植物も弱ってしまいます

ですから必ず「酢は20倍に薄めて」から使います

病気が発生しやすい梅雨時などに週1度くらいの頻度でスプレーしておけば安心です

20倍に薄めた「酢液」1リットルに「石鹸」5gを溶かし入れると付着しやすく効果が増し長持ちします

病気の予防には薬草スプレーも効果的です

「スギナ」「オオバコ」「ドクダミ」「ネギ」「トウガラシ」は殺菌効果があります

ベランダガーデニングでの迷惑を避けるためにも、できれば化学薬品は使いたくないもの

自然素材で駆除できればベストです

薬剤を使わない庭づくり 子供やペットが安心して遊べる場に

【病害虫】自然素材を使った予防と手入れ方法

家庭菜園や庭では薬品をあまり使いたくありません。安心して食べられる野菜を作りたい。子供やペットにも安全な場所にしておきたいからです。


植物が茂りすぎて近隣へまで伸びていくのも、ありがちなベランダガーデニングでの迷惑


大きくなる植物は、きちんと「剪定」することで病害虫予防にもなります

枝葉が密集しすぎないよう「通気性」を良くすることが大事です

剪定は、植物が休眠している冬の間が適しています


小さな草花も、こまめな手入れでゴミを出さない配慮が大切です


  • 花が終わったら「花がら」を切り取る
  • 土の上に落ちている葉を取り除く
  • 枯葉や枯れ枝を早めに切って処分する

枝から落ちた花がらや枯葉などが飛ぶことも、ベランダガーデニングでは迷惑になります

排水口などに溜まった落ち葉などで、詰まってしまうことがあります

土埃なども、溜まると固まって詰まりの原因となります


「ハサミ」と「ゴミ箱」を用意しておくと、気づいた時すぐに枯葉や花がらを摘み取って処分できます

ホウキとバケツ

使い終わった剪定ばさみも、きれいに洗って病原菌などを取り除いておきます

切れ味の悪いハサミで切ると、切り口から病気が発生することがあります


細々したものを収納しておけるストッカーがあると便利

普段はベンチとしても使えます


ベランダガーデニングの鉢植え配置

ベランダで菜園

ベランダガーデニングでの迷惑を避けるためには、鉢植えの置き場所にも配慮が必要です

ゴミが飛び散るだけでなく、鉢そのものが風で飛ばされることもあります


特にベランダの手すりが柵の場合、隙間から鉢や小物が落ちない配慮が大切です

床に置いた小さな鉢や小物でも、風で飛ばされると非常に危険

特にマンションの高層階は、強風が起こりやすくなっています


例えば、花壇用の「低い柵」などで下半分を覆うだけでも小物の落下を防げます


ハンギングバスケットは必ず「ベランダの内側」に掛けます

手すりに掛けた鉢植え

外側に掛けると、土埃が飛び散ったりして近隣の迷惑になるからです



S字フックだけでは不安定です

必ず「麻紐」などで固定しておきます

手すりに「フエルト」など挟んでおくと、傷を防げ、賃貸でも安心

ハンギングには、プラスチックなど「軽い鉢」のほうが適しています

ハンギングバスケット

素焼きの鉢は、重いし割れやすいので不向きです

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ベランダの「手摺り」には隙間が必要です

びっしりハンギングバスケットを掛けてしまうと、いざという時に避難できません

細長い鉢は倒れやすく、ベランダガーデニングには適しません

床に置いた平たい鉢なら倒れる心配がありません

寄せ植え1

背が高くなる植物は、風が当たって倒れることがあります

そのためフェンスなどに「ワイヤー」や「麻紐」で固定しておくと安全です

ベランダガーデニングでは、特に「安定感」が大事です


鉢植えを置く「棚」や「花台」も、固定しておくと風で倒れる心配がありません

棚の上の鉢植え

花台などに鉢植えを乗せる場合は、手すりより高い位置に置かないことも大事です

棚類を手すり近くに置くと、子供やペットが棚に上る危険性もあります


棚類を「窓側」に置いたほうが、室内からも眺められることもメリットです

「隣との間にある壁」や「避難はしご」の周辺は、広く開けておく必要があります

避難経路を確保しておくためです

自分の「留守中」に火事などが起こり、上の階や近隣の人が避難するかもしれません

ベランダの鉢植え

隣との間にある壁をラティスで塞いでしまわず、動かしにくい棚やテーブルを置かない配慮が必要です

避難はしごの扉上にも物は置けません

避難はしご

非常時すぐ開けられないようでは用をなしません


●土埃が飛ばない工夫

土の表面にマルチを敷いておくと、土埃が飛びません

「ウッドチップ」や「水苔」は土の乾燥も防ぎます

水ごけ

グラウンドカバープランツを植えるのも効果的

土の表面を覆うように育つ、背の低い植物が適しています

風で飛ばされ転がりやすい小さな鉢植えは、大きめの容器にまとめると安全

苗の管理

まとめたほうが持ち運びにも便利です

台風シーズンには「鉢を倒して寝かせておく」と植物が傷みません

倒した鉢はワイヤーで手すりなどに固定しておけば安心です

「土の表面」に「紙」など敷いておくと、土がこぼれるのを防げます

台風時期には、ハンギング・バスケットを全て外しておくことも大事です

ベランダガーデニングの正しい水やり

ラベンダーの鉢植え

気を付けたいベランダガーデニングでの迷惑が「水やり」の仕方です

ジャージャー水をかけていたら、下の階へ飛んでしまうこともあります

布団や洗濯ものを干しているお宅もあるので、配慮が必要な部分です


上からジャージャー水をかけるのは、植物にとっても良くありません

水やり
  • 開花している花に水がかかると「花が痛む」
  • 葉についた水滴がレンズになり「葉焼け」の原因となる
  • 跳ね上がった土が葉裏に付くと「病害虫」が付きやすい

葉や花に水がかからないよう「根元の土」に水を与えるのが正しい水やり法です

そのためジョーロは口が細いものが適しています


ただしアブラムシ対策などで勢いよく水をかけたい時もあります

そんな時のために、注ぎ口が取り外しできるジョーロが便利です


水やりは、正しく行わないと逆効果になることもあります

例えば、毎日、定期的に水やりするのは間違いです

常に土が湿っている状態になると、根腐れや病害虫の原因となるからです

水やりする時間帯は「早朝」がベスト

根から吸収した水分が葉先まで行き渡るのに「4時間」くらいかかるからです


朝に水やりすれば、お昼頃には水が行きわたり、十分な光合成ができます

日が昇ってから水やりすると、水分が行きわたる頃には日が落ちて光合成できません

特に真夏の日中は、すぐに水が蒸発して周辺の空気がジメジメしてしまいます

打ち水も「涼しい時間帯」に済ませないと意味がなく、熱い時間帯では逆効果です



鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えることが大事です

水やりには、土の中の細かな微塵を洗い流す意味もあるからです

微塵が溜まると、土が硬くなってしまい、水はけが悪くなります


流れ出た細かな土が排水口に詰まらないよう、ゴミ取りネットなどで覆っておくと安心

定期的に取り替えておけば、枯葉などが詰まる心配もありません


せっかくの楽しいベランダガーデニングも、迷惑になってしまっては、トラブルに発展しかねません

少しの配慮で回避でき、植物にとっても良い環境づくりができます

清潔なベランダは、そこで過ごす時間を快適にもしてくれます


DIYでもできるプチ改装で、もっとベランダガーデニングを楽しめる場所になります

真夏のベランダを快適に♪涼しい風を作って室内へ取り込む

【ベランダ】プチ改装で夏の室内を涼しくする

夏はベランダを涼しくすることで、室内も涼しくなります。面積の広い掃き出し窓からは、強い日差しや熱気が室内へと入り込むからです。風通しを良くして熱気を逃がし、日陰を作って熱を溜め込まない工夫がベランダを涼しくするポイントです。

ベランダを涼しくすることで、室内の気温が上がるのも防げます



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