ラベンダーは、たくさん植えて大きく育てると見栄えします
鉢植えで育てる場合なら、鉢から溢れるほどに大きくしたほうが綺麗です
小さめの鉢に植えておくほうが形よく育ちます
鉢が大きすぎると土がジメジメしがちです
水はけの良い土で、乾燥気味に管理すると生育が良くなります
ラベンダーは「通気性」と「日当たり」が良い環境を好み、加湿を嫌います
鉢植えラベンダーの育て方
どの品種のラベンダーでも「通気性」「日当たり」をよくすることが上手く育てるポイントです。
ジメジメした過湿には弱く、日当たりが悪いと花つきが悪くなります。
鉢が大きすぎると土がジメジメしやすくなります。
小さめの鉢で、水はけの良い土に植えるのがコツです。
養分が多すぎると傷むので、肥料を与えるのは開花時期だけです。
花が咲き始めたら「薄い液体肥料」を与えると形よく育ちます。
春に植え替え、土に「元肥」を混ぜておくと、開花時期までに根が張って丈夫に育ちます。
肥料も配合されたハーブ用の培養土が最適です。
鉢植えのラベンダーは定期的な植え替えが欠かせません。
根づまりすると生育が悪くなるからです。
【ラベンダーの剪定】
定期的に剪定しておくと風通しが良くなります。
ラベンダーの剪定に適した時期は年3回です。
- 春先の「3月ころ」
- 開花中の「6月ころ」
- 暑さがおさまった「9月ころ」
6月の剪定では、満開になる前に花を切ると生育が良くなります。
暑くなる前に混みあった枝を整理することで、蒸れを防ぐのが目的です。
真夏に剪定すると弱るので、涼しくなってから夏に伸びた枝を整理しておきます。
地上部分を10cmくらい残して、花と茎を切っておくと形よく育ちます。
葉が付いている茎の2~3節を残して切るのがコツです。
剪定した枝はドライフラワーやポプリに使えます。
ポプリにするなら最も香りが良い「晴れが続いた時期」の「午前中」に切るのがポイントです。
【ラベンダーの挿し木】
ラベンダーを剪定した時は、挿し木して苗を作っておくと安心。
大きくなったラベンダーは、環境の変化などで急に枯れてしまうことがあるからです。
挿し木の適期は春と秋なので、ちょうど剪定した枝が使えます。
- 7~8cm長さに切った枝の下の方の葉を取り除く
- 1時間くらい水に挿してから培養土に植える
- 直射日光が当たらない場所に1週間くらい置いてから明るい場所で育てる
水を換えながら、根が出るまで待ってから土に植えるほうが失敗しません。
発根促進剤を使うと早く確実に根を出させることができます。
新しい枝葉が出始めたら順調に育っています。
それまでは土が乾かないよう注意が必要です。
【ラベンダーの種まき】
ラベンダーの種まき時期は3~4月ころ。
発芽するまでに低温の期間が必要です。
発芽するまで2週間くらいかかります。
芽が出るまでは、土が乾かないよう、でもジメジメしないことが大事です。
土を山型に盛り上げておくと、水はけが良くなります。
苗が育ったら、そのまま植え替えできるポットを使うと根を傷める心配がありません。
蓋つきの種まきポットはミニ温室になります。
卵パックでも代用可能です。
蓋に穴を開けておくと蒸れません。
鉢植え向きのラベンダー
鉢植え向きなのがフレンチラベンダーです。
開花時期が長く、コンパクトにまとまります。
ウサギの耳のような花が可愛いラベンダーです。
バラなどと組み合わせても綺麗で、観賞用に適しています。
イングリッシュラベンダーと比べると香りは少ない品種です。
暑さに強いので関東より南の地域でも育てやすいラベンダーとして知られています。
やや寒さに弱いので、寒冷地なら冬は室内に入れたほうが安全です。
関西より南の地域なら屋外で冬越しできます。
暑さに強いのが南仏プロバンス地方で栽培されている「ラバンジン」です。
丈夫で多くの花が咲きます。
最も香りが良いのがイングリッシュラベンダーです。
寒さには強いため北海道でも栽培されています。
品種改良され、暑さにも強いイングリッシュラベンダーが出回るようになりました。
ラベンダーは主に3種類に分類されています。
- 観賞用に適した美しい品種「フレンチラベンダー」
- 暑さに強い品種「ラバンジン(ラバンディン)」
- 香りが良い品種「イングリッシュラベンダー」
ラベンダーは目的に応じて品種を選べるハーブです。原産地や品種改良によって多くの種類があります。主に、観賞用に適した美しい品種、香りが良い品種、暑さに強い品種の3種類。ラベンダーは高温多湿の日本では育てにくいと言われてきました。ですが最近は暑さに強い品種も改良され、身近になったハーブです。
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