【手作りキャンドル】使う道具と作り方の基本

手作りキャンドルは、手軽に試せてアレンジも楽しめる趣味

昔は家庭で作られていたものなので、難しくはありません

パラフィン・ワックスを使ったキャンドル作りは簡単です

ワックスを温めて溶かし、型に入れて冷やし固めるだけ

色を着けたり、模様を付けたり、様々なアレンジ法があります

キャンドル作りの注意点

手作りキャンドル

キャンドル作りの注意点は「可燃物」を扱うこと

道具選びなどに気を付ける必要があります

  • 「可燃性」ワックスの取り扱い
  • 使用する道具や型の「素材」
  • 中心にキャンドルの「芯」を入れる方法

基本的に「油」なら何でも燃えますが、ススが出にくく長持ちする材料が最適です

例えば、廃油や動物性の油脂などは嫌な臭いが出ることがあります

油は臭いを吸着しやすいという性質があるからです


【可燃性ワックスの取り扱い】



可燃性ワックスは、容器を「直火にかけない」ことが大事です

ワックスを入れた鍋を直火にかけると引火する危険性があります

ですから必ず「湯煎」か「IHヒーター」を使うようにします

ワックスは溶かすと水のようにサラサラしています

けれど加熱すると沸騰せずに100℃以上になります

溶かしたワックスを容器に移す時など、火傷しないよう注意が必要です


【使用する道具や型の素材】



ワックスを溶かす時に最適なのは「IHヒーター」と「ホーローの鍋」

温度設定ができるIHヒーターなら加熱しすぎによる失敗が防げます

お湯を沸かして湯煎するより簡単ですし、引火の危険性もなく安全です

手作りキャンドルに使う道具や型は「食用油」や「食器洗剤」を塗っておきます

ワックスがくっつかないよう、コーティングするためです

【中心にキャンドルの芯を入れる方法】



ワックスを型に流し入れる前に「芯」を用意しておきます

芯を底面に固定させるため、先端に「座金」を付ける必要があります

市販の座金のほか「ゼムクリップ」でも代用できます

芯の先端を「割り箸」に挟み、ワックスを流し入れる容器の縁に置くと簡単です

容器の底に座金が付くようにして芯を固定しておきます


基本的なキャンドルの作り方

手作りのキャンドル

道具や材料を用意したら、キャンドル作りは3ステップだけ

  1. 型の中心に座金を付けた芯を垂らしておく
  2. ワックスを溶かす
  3. 溶かしたワックスを型に流し入れる

キャンドル作りを始める前に、道具や材料を全て近くに用意しておきます

これは加熱したワックスから目を離さないためです

製作途中で離れなくても済むので、安全にスムーズな作業ができます

【型の中央に座金を付けた芯を垂らしておく】



まずキャンドル作りを始める前に、芯と座金を用意しておきます

キャンドル用の芯は「木綿糸」を撚り合わせたもの

溶けたワックスに浸してから取り出し、まっすぐ伸ばして乾かします

クッキングシートやアルミハクの上に乗せておけばOK

市販の芯を使うと簡単です

芯は作りたいキャンドルの高さ+10cmの長さに切っておきます

芯の先端には「座金」を付けておきます

これは重りとなって型の底に沈み、芯が浮かず、垂直にするためのものです

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既にワックスのコーティングがしてあり、座金も付いた芯もあります

座金を取り付けた部分と反対側の芯を割り箸で挟み、型の縁に割り箸を掛けて固定

座金が容器の底に付くよう高さを調節して、垂直に垂らしておきます

【ワックスを溶かす】



石油が原料のパラフィンワックスは最もポピュラーな手作りキャンドル用ワックス

1cmくらいの粒状になっています

粒の状態では白いですが、溶けると無色透明になり、固まるとまた白くなります

ワックスは「60℃」くらいで溶けるので「温度計」で測りながら溶かします

高温になりすぎるとワックスが劣化してしまいます

失敗を防ぐためにも必ず用意しておきたい道具です

温度計は高価なものではありませんし、揚げ物など料理にも使えます

●湯煎でワックスを溶かす方法

ワックスは「少しずつ」入れて溶かすのがコツです

湯煎する場合まず底面が広い鍋に、お湯を入れて沸かします

炎が完全に隠れる大きさの鍋なら引火の危険性が少なくなります

お湯が湧いたら弱火にし、ワックスを溶かすための容器を入れます

ワックスは温度が高くなりすぎると引火しやすいので注意が必要

温度を測りながら作業し、決して直火に掛けないようにします

万が一ワックスに火がついて燃えた場合、絶対に水をかけないこと

水をかけるとワックスが浮いて火が大きくなります

容器を「蓋で覆う」か「重曹をかける」と火が消えます

●IHヒーターやホットプレートを使う方法

IHヒーターやホットプレートなら火を使わないので安全

温度設定ができるので、高温になりすぎる心配もありません

IHヒーターは、卓上で鍋物をしたり、ちょっとした料理なら十分に使えます

表面がツルっとしているので手入れも楽

価格も安いものなので、頻繁にキャンドル作りをするなら1台あると便利です

IHヒーターで使うならホーロー鍋を使います

鍋よりも使いやすいのが「ビーカー」です

持ちやすく、注ぎやすいので、とっても便利

調理にも使えますし、キッチンに置いても可愛いデザイン

鍋でワックスを溶かした場合「紙コップ」に移すと型に入れやすくなります

【溶かしたワックスを型に流し入れる】



型に入れたワックスから出ている「芯」は1cm長さに切っておきます

芯が長すぎると火をつけた時に煙が出るからです

そのまま室温で、ゆっくり固めると手作りキャンドルの出来上がり

アロマキャンドルの作り方

アロマキャンドルとバラ

アロマキャンドルには「パラフィンワックス」を使うと香りがよく付きます

それはパラフィンワックスは匂いを吸収しやすいため

それだけに保管中は密閉しておかなければ嫌な臭いも吸着してしまいます

香りづけには精油100%のアロマオイルが最適です

精油100%のアロマオイルを使ったキャンドル作りのポイントは3点

  • 「低い温度で精油を混ぜる」  香り成分は高温になると揮発してしまうから
  • 「静かに混ぜる」  ワックスに香り成分が均一に混ざり、空気が入らないようにするため
  • 「ゆっくり冷まして固める」  精油は急激な温度変化に弱いため

「ワックス1カップ:アロマオイル4~5滴」の割合で加え、割り箸で静かに混ぜます

手作りキャンドルに色付けする方法

ハンドメイドのキャンドル

着色料はワックスが完全に溶けてから加えます

キャンドル用の着色料を使い「少しずつ加える」のがコツです

溶かしたワックスに混ぜて色付けする場合には「顔料」か「染料」を使います

キャンドル作りにクレヨンは適しません

芯が目詰まりして不完全燃焼しやすいため、嫌な臭いがするからです

【顔料】

パラフィンワックスに色を付ける場合には顔料が適しています

顔料はフレーク状や粉末状になったもので、発色が良く、色の種類も豊富

色の濃さを調節できるというメリットもあります

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ただし粉が残りやすいためダマになります

入れすぎると目詰まりして燃えにくくなるので、あまり濃い色にはできません

【染料】

染料は液体、キューブ、粉末などがあり、色に透明感があります

たくさん入れることができるので、濃い色にしたい場合にも使えます

ワックスに混ざりやすく、ダマになりにくいですし、グラデーションがきれいに出せます

色の調節が難しいこと、色移りしやすいこと、退色しやすい、という欠点もあります

【デコペン】

キャンドル専用のデコペンは、ペン型で描きやすい液体ワックス

燃え残りしにくいので厚塗りすることもできますが、乾燥に時間がかかります

描いた上から溶かしたワックスでコーティングする場合には注意が必要です

90℃以上の温度では、デコペンで描いた部分が溶けてしまうからです

コーティング用ワックスは90℃にならないよう温度計で測ってから浸します

【アクリル絵の具】

アクリル絵の具は、乾燥が早く、色の種類も豊富で、発色も綺麗

溶かしたワックスに浸しても溶けませんし、乾くと耐水性があります

ただしアクリル絵の具は燃えにくいという欠点があるので、広い面積を塗るには適しません

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デコペンを補う程度に使う分には、筆で様々な模様が描けて便利です

いろいろな形にできる手作りキャンドル

ピラミッドキャンドル

手作りキャンドルは形を自由に作れるのが魅力

厚紙、粘土、砂で型を作れば、色々な形のキャンドルが作れます

貝殻を使ってシェル型キャンドル

卵の殻を使ってエッグキャンドル

ガラス瓶にジェルワックスを入れれば、透明なジェルキャンドルもできます

【厚紙で型を作る】

厚紙を切って型を作れば形も大きさも自由自在

紙ならハサミで切れるので、簡単に型が作れます

丸めたり、四角く折ったり、好きな大きさに作れるところが紙の良さ

ピラミッド型のキャンドルなら、三角に切った厚紙をテープで止めるだけです

三角錐の型を逆さまにしてコップなどに入れると固定できます

おすすめは「牛乳パック」

丈夫でしっかりしていますし、ワックスがくっつきにくいからです

溶かしたワックスを流し入れ、そのまま固めます

ワックスが固まったら、紙を破いて取り外せるので後始末も簡単です

【エッグキャンドルの作り方】

エッグキャンドル

卵の形に作るエッグキャンドルも手軽で簡単

中身を出した卵の殻を型として使います

卵の中身を出すには「針」を使います

まず殻の先端部分に何か所か差します

割れ目に針を入れ、そっと殻を切り取ります

ボウルの上で卵を逆さまにすると、卵の中身が流れ出てきます

中身を出したら、殻を水洗いして乾かしたら準備OK

型にする殻は「卵パック」に入れておくと固定できます

ワックスを流し入れて固まりかけてきたら、底の部分を平らにしておきます

キャンドルにした時に転がらないようにするためです

殻ごとテーブルなどに押し付けて、そのまま自立していればOK

ワックスが完全に固まったら、ゆで卵の要領で殻を取り除きます

卵の殻は取り除かず、殻の表面にアクリル絵の具で絵を描くこともできます

ピーマンやカボチャの皮、クルミの殻なども手作りキャンドルに使えます

【粘土や砂で作る手作りキャンドルの型】

フルーツ リンゴ

「粘土」や「砂」を使うと立体的な型ができます

球形のキャンドル作りにピッタリ

果物やボールを押しつけるだけだから簡単です

粘土や砂を入れる容器は「二つ」用意します

半分ずつ作ってから、くっつけます

作りたい型の厚みを考慮して、その半分より深さのあるバットや空き箱を用意

容器に粘土や砂を敷き詰め、型を作りたいものを片面ずつ押し付けます

型ができたら、それぞれ溶かしたワックスを流しいれて固めます

2個のキャンドルをつなぎ合わせる時に、真ん中に芯を入れます

両面のキャンドルをぴったり合わせ、溶かしたワックスで繋げます

硬い果物、貝殻、ボトル、ボールなどは「粘土」で

例えば、リンゴやパイナップルなら粘土に押し付けても潰れません

トマトやブドウのような柔らかい果物の場合なら「水で湿らせた砂」で

半分の位置に線を引いておくと、ちょうど半分ずつの型が作れます

最後に全体をワックスでコーティングしておきます

キャンドル全体が浸る高さの容器に、溶かしたワックスを入れ、そっとキャンドルを沈めます

引き揚げたら芯をクリップなどで止め、吊るして固めたら出来上がりです

手作りキャンドルの表面に凹凸模様を付ける

模様付きキャンドル

表面に模様が浮き上がったキャンドル作りも簡単

テクスチャーが面白い素材を「容器の内側」に入れてワックスを流し込むだけです

例えば、波型の段ボール紙、アルミハク、和紙、ラップ、麻布など

氷を使ってレースのような模様を作ることもできます

【波型の段ボール紙で筋入りキャンドルに】

表面に凹凸をつける場合に簡単なのが「波型の段ボール紙」

波型の段ボール紙を丸めてグラスなどの内側に入れるだけです

溶かしたワックスを流し入れて固めると、表面に凹凸のあるキャンドルになります

【アルミハクで細かな凹凸模様に】

くしゃくしゃにしたアルミハクを使っても表面に凹凸がつけられます

アルミ箔を容器の内側に敷き、そこへ溶かしたワックスを流し入れて固めるだけ

シワの寄り具合によって、表面に面白い模様が付きます

【氷を使ってレース模様に】

「氷」を使えばレース状のキャンドルが作れます

ワックスと水は混じらないので、氷の部分が穴になります

容器の中央に芯を入れ、割り箸で固定してから氷を入れます

砕いた氷をいっぱいに入れてから溶かしたワックスを流し入れるだけ

氷が溶けてワックスが固まったら、水を捨てれば出来上がりです

ボタニカルキャンドルの作り方

手作りボタニカルキャンドル

ボタニカルキャンドルとは「植物」を加えて作るキャンドル

溶かしたワックスを型に流し入れる時に「ドライフルーツ」や「ドライフラワー」などを入れます

ドライフラワーなどは燃えやすいため、このキャンドルは火を灯しません

植物の色を楽しむ飾りとして、または香りを付けたルームフレグランスとして使います

オレンジやレモンなど柑橘フルーツを使うと爽やかなボタニカルキャンドルです



色とりどりの「唐辛子」なども面白い素材

唐辛子と蜜ろうのキャンドル

溶かしたワックスに入れると倒れてしまうので、一回り小さなキャンドルを先に入れます

素材はキャンドルの外側に配置します

小さいほうのキャンドルに芯を入れて固めておきます

市販のキャンドルを使っても構いません

型の中心に小さいキャンドルを入れ、その周囲に植物を配置


隙間を埋めるようにして溶かしたワックスを流しいれ、室温で冷まして固めます

ローズキャンドルの作り方

ローズキャンドル

ワックスにローズオイルでバラの香りを付けたローズキャンドル

型を使わず、芯に花びらを巻き付けていくだけなので、意外と簡単

香りをつけるならパラフィンワックスを使います

「蜜蝋ワックス」を使うと、そのままで甘い香りがします

  1. 溶かしたワックスをスプーンですくってクッキングシートにのせる
  2. ワックスを薄く丸く伸ばして花びらにする
  3. 45~50℃くらいのお湯をボウルに入れておく
  4. 花びら型に固まったワックスをそっと剥がし、お湯に浸して柔らかくする
  5. ワックスに付いた水気をキッチンペーパーで吸い取る
  6. 1枚目は半分にちぎってから芯に巻き付ける
  7. もう半分は少しずらして上から巻き付ける
  8. 同様に丸いままのワックスをお湯で柔らかくしてから巻き付けていく
  9. 底の部分の芯を切り取る
  10. お湯に底面を浸けて柔らかくし、クッキングシートを敷いた台などに押しつける
  11. 底面が平らになったら、そのまま固める
  12. 上から出ている芯も1cm長さくらいに切っておく

植物から採取できるワックスにも様々な種類があります

庭で育てて、手作りキャンドルにしてみるのも面白い試みです

ワックスが採れる ベイベリーやハゼ 庭木としても魅力的♪

【手作りキャンドル】植物から採るワックス

キャンドル作りのワックスは、石油由来のパラフィンだけではありません。植物由来のワックスからもキャンドルが作れます。



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