手作りキャンドルは、手軽に試せてアレンジも楽しめる趣味
昔は家庭で作られていたものなので、難しくはありません
例えば、パラフィン・ワックスを使ったキャンドル作りは簡単です
なぜならワックスを温めて溶かし、型に入れて冷やし固めるだけだから
さらに色を着けたり、模様を付けたり、様々なアレンジ法があります
キャンドル手作りの注意点
キャンドル作りの注意点は、ワックスが「可燃物」であること
例えばワックスを入れた鍋を直火にかけると引火する危険性があります
ですからワックスを溶かすときに、決して容器を「直火にかけない」ことが大事です
そのため必ず「湯煎」か「IHヒーター」を使います
まずワックスは、溶かすと水のようにサラサラしています
ところが加熱したワックスは、沸騰せずに100℃以上になります
溶かしたワックスを容器に移す時など、火傷しないよう注意が必要です
キャンドル手作り「道具」
キャンドル作りの道具は「芯」「座金」「型」の3つ
そしてワックスを溶かすための「容器」と「温度計」も必要です
特に温度計は、ワックスを加熱しすぎないために必ず用意しておきたいものです
【芯と座金】
まずキャンドル作りを始める前に、芯と座金を用意しておきます
キャンドル用の芯は「木綿糸」を撚り合わせたものです
溶けたワックスに浸してから取り出し、まっすぐ伸ばして乾かします
そしてクッキングシートやアルミハクの上に乗せておけばOK
とはいえ市販の芯を使うほうが簡単です
芯は作りたいキャンドルの高さ+10cmの長さに切っておきます
そして芯の先端には「座金」を付けておきます
これは重りとなって型の底に沈み、芯が浮かず、垂直にするためのものです
あるいは「ゼムクリップ」でも代用できます
既にワックスのコーティングがしてあり、座金も付いた芯もあります
【ワックスを溶かす道具】
ワックスを溶かす時に最適なのが「IHヒーター」と「ホーローの鍋」
特に温度設定ができるIHヒーターなら、加熱しすぎによる失敗が防げます
お湯を沸かして湯煎するより簡単ですし、引火の危険性もなく安全です
さらにIHヒーターは鍋ものなどにも使え、表面がツルっとしているので手入れも楽
価格も安いものなので、頻繁にキャンドル作りをするなら1台あると便利です
鍋でワックスを溶かした場合「紙コップ」に移すと型に入れやすくなります
特にキャンドル作りに便利なのが、ホーローやステンレスの「ビーカー」
なぜならIHヒーターで加熱でき、持ちやすく、型に注ぐのも簡単だからです
【温度計】
ワックスは「60℃」くらいで溶けるので「温度計」で測りながら溶かします
高温になりすぎるとワックスが劣化してしまいます
失敗を防ぐためにも必ず用意しておきたい道具です
温度計は高価なものではありませんし、揚げ物など料理にも使えます
キャンドル手作り「材料」
基本的に「油」なら何でも燃えますが、ススが出にくく長持ちする材料が最適です
例えば、廃油や動物性の油脂などは嫌な臭いが出ることがあります
油は臭いを吸着しやすいという性質があるからです
石油が原料のパラフィンワックスは最もポピュラーな手作りキャンドル用ワックス
1cmくらいの粒状になっています
粒の状態では白いですが、溶けると無色透明になり、固まるとまた白くなります
ゼリー状のワックスを使うと透明なキャンドルを作ることができます
ジェルキャンドルとは、ゼリー状のワックスで作る透明なキャンドル。そのため透明感を活かせるよう、ガラス容器に入れて作ります。不純物が多いと透明度が失われるため、染料は少なめにするのがコツです。
キャンドル手作り「手順」
道具や材料を用意したら、キャンドル作りは3ステップだけ
- 型と芯を準備する
- ワックスを溶かす
- 溶かしたワックスを型に流し入れる
キャンドル作りを始める前に、道具や材料を全て近くに用意しておきます
これは加熱したワックスから目を離さないためです
製作途中で離れなくても済むので、安全にスムーズな作業ができます
【型と芯を準備する】
手作りキャンドルに使う型には「食用油」や「食器洗剤」を塗っておきます
ワックスがくっつかないよう、コーティングするためです
まず型の中央に、座金を付けた芯を垂らしておきます
芯の先端を「割り箸」や「洗濯ばさみ」で固定し、型の縁に置くと簡単です
座金が容器の底に付く高さに調節したら準備OK
【ワックスを溶かす】
ワックスは「少しずつ」入れて溶かすのがコツです
IHヒーターやホットプレートを使う場合は、鍋やビーカーにワックスを入れて加熱するだけ
温度設定をしておけば、高温になりすぎる心配もありません
湯煎で溶かす場合は、炎が完全に隠れるくらい底面が広い大きな鍋を使います
鍋底より炎が出ていると、引火する危険性があるからです
ワックスが高温になりすぎても引火しやすいので、必ず温度計で確かめながら作業します
まず、お湯を沸かし、弱火にしてからワックスを入れる容器を入れます
万が一ワックスに火がついて燃えた場合、絶対に水をかけないこと
水をかけるとワックスが浮いて火が大きくなります
容器を「蓋で覆う」か「重曹をかける」と火が消えます
ワックスが溶けたら、アロマオイルなどを加えて香りを着けることができます
アロマキャンドルは、香りを楽しむのに、とても適した方法です。なぜなら材料のパラフィンが溶け出す「70℃」は、最も香り成分が立ち上がりやすい温度だからです。アロマキャンドルの作り方で注意することは、香り成分が揮発しやすい点です。
【溶かしたワックスを型に流し入れる】
型にワックスを流し入れたら、そのまま室温で、ゆっくり固めます
最後に、ワックスから出ている「芯」は1cm長さに切っておきます
芯が長すぎると、火をつけた時に煙が出るからです
手作りキャンドルのアレンジ法
キャンドルに着色したら、様々なアレンジが可能です
紙や砂など使って、型を手作りすることもできます
手作りキャンドルの楽しさは「色」や「形」を自由に作れること。例えば着色料を混ぜてマーブル模様にしたり、グラデーションにしたり。あるいはエッグキャンドルやローズキャンドルを作ったり。さらにはキャンドル表面に凹凸をつけたり、花などでデコレーションしたり。
ワックスが固まる前なら、ドライフラワーやドライフルーツなどでデコレーションも可能です
ボタニカルキャンドルとは、本物の「植物」で飾ったキャンドル。そのため火を灯さず、芳香剤として使い、植物の色と香りを楽しみます。例えばドライフラワーやドライフルーツなど、様々な植物が飾りとして使えます。
手作りキャンドルの原料
ワックスには石油系、植物系、動物系など、いろいろな種類があります
キャンドル作りの原料は「石油」「動物性油」「植物性油」と数種類あります。石油から作られるワックスが最も安価で、取り扱いも簡単です。動物性油を使ったワックスが「蜜蝋」。植物油を使ったワックスが「ソイワックス」。蜜蝋やソイワックスは高価ですが、香りが良く、ススが出にくいのがメリットです。
植物から採取できるワックスにも様々な種類があります
ろうそくの原料は主に石油ですが、植物油や動物油なども使われます。そのため昔は、ろうそくが家庭で作られていました。例えば昔の日本で行灯に使われていたのが、クジラの油です。あるいは和ろうそくの原料となる「木蝋(もくろう)」は、櫨(ハゼ)の実から採れます。
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