【ハーブ】ラベンダーの種類と選び方ポイント

ラベンダーは目的に応じて品種を選べるハーブ

原産地や品種改良によって、多くの種類があります

主に、観賞用に適した美しい品種、香りが良い品種、暑さに強い品種の3種類です

ラベンダーは、高温多湿の日本では育てにくいと言われてきました

ですが最近は暑さに強い品種も改良され、身近になりました



香りが良いイングリッシュラベンダー

イングリッシュ・ラベンダー

最も香りが良いのがイングリッシュラベンダーの系統で、良質な精油成分を含みます。

花が小さく、色が濃いのが特徴です。様々な名前で表記されています。

  • コモン・ラベンダー
  • オールド・イングリッシュ・ラベンダー
  • トゥルー・ラベンダー
  • 真正ラベンダー
  • スパイカ節
  • ラヴァンドラ

北海道のラベンダー畑が有名になったほど寒さには強いハーブです。

高温多湿は苦手で、関東より南では育てにくいと言われていました。

けれど最近は品種改良され、暑さにも強いイングリッシュラベンダーが市販されています。

耐寒性が強いので北国でも育てられます。


美しいフレンチラベンダー

フレンチ・ラベンダー

フレンチラベンダーは観賞用に適したラベンダーです。

なぜなら開花時期が長いからです。

ウサギの耳みたいな花が可愛いく、コンパクトにまとまります。

バラなどと組み合わせても綺麗です。

ストエカス系統のラベンダーで、「ストエカス節」「デンタータ節」とも呼ばれます。

イングリッシュラベンダーと比べると香りは少ない品種です。

暑さに強いので関東より南の地域でも育てやすいラベンダーとして知られています。

やや寒さに弱いので、寒冷地では鉢植えにして冬は室内に入れたほうが安全です。

関西より南の地域なら屋外で冬越しできます。

暑さに強いラバンジン(ラバンディン)

ラベンダー ラバンジン

ラバンジンは暖かい地方に向くラベンダーです。

南仏プロバンス地方で栽培されている系統で、関東地方より南でも育てられます。

丈夫で多くの花が咲きますが、種ができにくいので挿し木で増やします。

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精油成分を含み香料にも利用されますがイングリッシュラベンダーとは香りが違います。

ラベンダーの育て方

ラベンダーの鉢植え

どの品種のラベンダーでも「通気性」よくすることが上手く育てるポイントです。

暑さや寒さに強い品種でも、ジメジメした過湿には弱いからです。

鉢が大きすぎると土がジメジメしやすくなります。

水はけの良い土に植えることが大事です。

水やりは「土の表面が乾いたら、たっぷり」が基本。

鉢植えなら底穴から水が流れ出るまで与えます。

水や肥料は少なめにするのがポイントです。

土がジメジメしたり、養分が多すぎると傷んでしまいます。

肥料は「植え付け」や「植え替え」の時に元肥として土に混ぜておきます。

鉢植えの場合、花が咲き始めたら「薄い」液体肥料を与えると形よく育ちます。

ラベンダーを育てるには十分な「日当たり」が必要です。

日当たりが悪いと花つきが悪くなります。


【ラベンダーの剪定】

定期的に剪定しておくと風通しが良くなります。



真夏に剪定すると弱るので、涼しくなってから夏に伸びた枝を整理しておきます。

地上部分を10cmくらい残して、花と茎を切っておくと形よく育ちます。

葉が付いている茎の2~3節を残して切るのがコツです。

ラベンダーを剪定に適した時期は年3回。

  • 春先の「3月ころ」
  • 開花中の「6月ころ」
  • 暑さがおさまった「9月ころ」

6月の剪定では、満開になる前に花を切ると生育が良くなります。

暑くなる前に混みあった枝を整理することで、蒸れを防ぐのが目的です。

剪定した枝はドライフラワーやポプリにしたり、挿し木として使えます。

ポプリにするなら最も香りが良い時に切るのがポイント。

香りが良いのは「晴れが続いた時期」の「午前中」です。

錆びにくい剪定ばさみが1本あると重宝します。



【ラベンダーの挿し木】

ラベンダーを剪定した時は、挿し木して苗を作っておくと安心。

大きくなったラベンダーは、環境の変化などで急に枯れてしまうことがあるからです。

挿し木の適期はなので、ちょうど剪定した枝が使えます。

  1. 7~8cm長さに切った枝の下の方の葉を取り除く
  2. 1時間くらい水に挿してから培養土に植える
  3. 直射日光が当たらない場所に1週間くらい置いてから明るい場所で育てる

新しい枝葉が出始めたら順調に育っています。

それまでは土が乾かないよう注意が必要です。

【ラベンダーの種まき】


ラベンダーの種まき時期は3~4月ころ。

発芽するまでには、低温の期間があることも大事です。

土は水はけが良いことが大事。

市販の野菜用の培養土や、ラベンダー専用土が便利です。

配合の基本は「赤玉土5:腐葉土3:川砂2」くらい。

芽が出るまでは土が乾かないよう、でもジメジメしないよう管理。

土を山型に盛り上げておくと、水はけが良くなります。

発芽するまで水切れしないよう毎日ずっと注意が必要です。

【ラベンダーの植え替え】



鉢植えのラベンダーは定期的な植え替えが必要。

根づまりすると生育が悪くなるからです。

鉢が大きすぎると土がジメジメしやすくなります。

ラベンダーの植え替え・植え付け時期は春と秋。

春に植え替えすると、開花時期までに根が張って丈夫に育ちます。

ラベンダーを活用する方法

ラベンダーのポプリ

ラベンダーは安眠効果の高いハーブとして有名。

優しい香りでリラックスできるからです。

ポプリやドライフラワーを枕元に置くと眠りに付きやすくなります。

ベッドリネンやパジャマの収納場所にポプリを入れると香りを移せます。

ラベンダーの香りはハエを追い払うとも言われます。

乾燥させた方が香りが強くなり効果的です。

ラベンダーには虫よけ効果もあります。

肌への刺激が少ないので、直接アロマオイルを塗ることもできます。

家庭用の蒸留器があればアロマウォーターを作ることもできます。



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