初心者でも挑戦しやすいのが壁のペンキ塗りです
家具を置いてある部屋でも、物を移動しながら一面ずつ塗っていくこともできます
「道具」「色選び」「下準備」の3つに注意すると失敗しません
ペンキ塗りの道具選び
平らで広い壁を塗る時に便利なのが「コテ刷毛」です。
刷毛より早く塗れ、ローラーより綺麗に仕上がります。
コテ刷毛はペンキを付ける部分が平らなスポンジなので、塗りムラなく均一に塗れます。
壁と天井の境目まで、きっちり塗れるのがメリットです。
ローラーだとコーナー部分が塗れないし、ハケだとスジが残りがち。
でもコテ刷毛ならスジが残らず、コーナーまで塗れます。
水性塗料なら、洗って何度でも使えます。
巾木など細い部分を塗る時に便利なのがミニコテバケ。
狭い部分を塗るためのV字型になったコテ刷毛もあります。
壁を塗る時には、足場台があると効率よく作業できます。
普通の脚立だと塗れる範囲が限られるので、何度も移動しなければなりません。
横長の足場台は左右に移動できて便利です。
他に必要なのは、ペンキが付いても構わない衣服やエプロン。
袖口にゴムが入った割烹着が便利です。
日本に住むドイツ人画家の知人が割烹着を愛用していました。
ペンキ塗り用として1枚あると重宝します。
壁紙の上から塗れるペンキなら古い壁紙を剥がす手間が要りません。
大量の壁紙を処分する必要もなく、とても楽です。
水性なら、飛び散ったペンキもスポンジで拭き取るだけ。
臭いも少なく、乾きも早いので、とても使いやすい。
コンクリートブロックにペンキ塗りする時は、シーラーを塗っておきます。
いきなり塗ると、コンクリートがペンキを吸ってしまうので無駄になるからです。
ブロック壁にペンキ塗りした時シーラーを塗らなかったので、大量のペンキを使いました。
ペンキ塗りの色選び
壁のペンキ塗りで注意が必要なのは、色選び。
日当たり具合で発色が異なって見えます。
白いペンキなら失敗が少ないと思いがち。
でも日当たりのいい部屋だと白さが強調されて病院みたいになってしまいます。
ですからアイボリーを選んだほうが落ち着いた雰囲気になります。
逆に日当たりの悪い部屋なら、真っ白に塗ったほうが明るくなります。
【ペンキを混ぜて色を作る】
壁に色を着ける場合、少し「くすんだ色合い」にしたほうが落ち着きます。
ブルーグレーのペンキで玄関ドアと内壁を塗ったら、宅配の人に「素敵」と言われました。
市販のペンキは色が鮮やかすぎることが多いので、他の色を少し混ぜて調整するのがコツです。
色を暗くしたり明るくするために白や黒を混ぜると失敗します。
白を混ぜると色が薄くなり、黒を混ぜると色が濃くなるからです。
- 赤、オレンジ、イエローなどの暖色には「紫」を混ぜる
- 青や緑など寒色には「茶色」を混ぜる
色を混ぜる場合には、塗料を均一に混ぜることが大事です。
缶の底から、よくよく混ぜて、紙などに塗って色合いを確かめます。
壁全体に塗れる量の塗料を用意して、全て同じ配合で混ぜてから塗るとムラになりません。
色を混ぜて調整するのは難しいので、初心者はくすんだ色合いのペンキを選ぶほうが無難です。
【塗料のツヤありツヤなし】
ペンキは「つや」のあるなしでも発色が変わって見えます。
ツヤがあるほど光を反射するため、実際の色より明るく見えるからです。
塗料には「ツヤあり」「半ツヤ」「ツヤ消し」といった種類があります。
壁面のような広い部分に塗る場合には「半ツヤ」を選ぶと、ほどよい仕上がりになります。
暗い部屋なら、ツヤありを使うと光が反射して広く明るく見えます。
日当たりの良い明るい部屋には、ツヤ消しをつかうほうがまぶしくなりません。
寝室なら、明るい部屋より、少し暗い部屋の方が眠りやすいものです。
ペンキ塗りの下準備
下準備をせず、いきなりペンキを塗り始めると必ず失敗します。
ペンキは、意外なところまで飛ぶことがあるからです。
- 家具は移動するか養生シートを掛ける
- 床にも養生シートを敷く
- 塗りたくない部分にマスキングテープを貼る
スイッチプレートは、ネジを緩めて外してしまったほうが楽です
マスキングは、最初から部屋全体に貼っておくほうがスムーズ
養生シートも全てに掛けてから塗り始めるほうが失敗しません
ペンキを塗り進めながらシートをずらしたりマスキングを追加するのは面倒です
衣服や手袋に付いたペンキが家具や床に付いてしまうこともあります
完全に乾く前の「水性塗料」なら「濡れたスポンジ」で拭き取れます
気づかないまま乾いてしまったペンキは取れません
しっかり下準備をして一気に塗ってしまったほうが早く綺麗に仕上がります
壁、ドア、窓枠などは比較的、初心者でもペンキ塗りが簡単です
天井は難しいので、壁などでコツを掴んでからのほうが失敗しません
ペンキが落ちやすいので、天井は壁紙を貼るほうが楽です
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