襖紙の張り替えは、壁紙を貼るよりずっと簡単
壁紙を張り替えるのとは違い、ふすまは取り外せるからです
襖が真っ白になるだけで暗い和室が明るくなります
ついでに襖のゆがみを補正して、レール部分もきれいにすると滑りが良くなります
襖が開け閉めしやすくなって気持ちよく使えます
貼りやすい襖紙の種類
ふすま用の壁紙は、アイロンタイプが最も簡単でキレイに貼れます。
張り付ける前に「大きさ」と「位置」を決められるので失敗が少ないからです。
裏紙をはがす粘着タイプは手軽ですが、張り直しが出来ないので曲がった時に修正がききません。
切手のように水をつけて貼るタイプは、たっぷり水を含ませないといけません。
床にビニールシートなどを敷いて作業する必要があります。
ふすま紙を貼る時に使う道具
アイロンで貼るタイプのふすま紙なら、アイロン以外の道具は3点だけ。
- 引き手を外すもの:バターナイフやマイナスドライバーなど
- 紙を切るもの:カッターと定規
- 引き手を取り付けるもの:カナヅチとクギ
水で濡らして貼る襖紙や、裏に糊を付けて貼る襖紙の場合。
上から紙を押さえるためのスポンジやハケなども必要になります。
ふすまを外したら床に置いて張替えができます。
同じ高さのテーブルやスツールなどを2個おいて、その上に襖を置くと作業しやすい高さになります。
ふすま紙を貼る前の下準備
ふすま紙が破れていたり穴が開いている場合には、半紙などを貼って補修しておきます。
下地の板まで割れてしまっていたら、古いベニヤ板を取り外して新しい板に貼り直す必要があります。
一部分だけなら大きさに合わせた板を木工用ボンドなどで貼るだけで済みます。
全体的に割れているなら全て取り外して障子紙を貼った上から襖紙を貼るほうが簡単です。
ふすま紙を貼る前に、引き手を取り外します。
引き手の内側に打ってあるクギを引き抜くだけ。
マイナスドライバーの先でクギを浮かせると簡単に外れます。
ふすま紙の貼り方
ふすまに穴や破れがなければ、そのまま上から重ねて貼れます。
ふすま紙は3枚くらいまでなら、上に重ねて貼っても大丈夫です。
【アイロンで貼る襖紙】
アイロンで貼る場合は、接着面を下にして襖紙を置きます。
アイロンは「中央から外側へ」かけ、わくの手前2cmくらいを残して止めます。
余分な紙をカットしたら、周囲の紙もアイロンで押さえれば出来上がり。
襖紙を切る時「カッターの刃を途中で抜かない」のが綺麗に仕上げるコツです。
【水で濡らして貼る襖紙】
濡らして貼る襖紙は「スポンジ」に「水」を含ませ、裏側をムラなく濡らします。
たっぷり水をつけ、濡れたふすま紙が伸びるまで3~4分置いてから貼り始めるのがコツ。
一人で作業すると紙がシワになりやすいので、2人で両側を持つと綺麗に貼れます。
刷毛やスポンジで表面をなでて空気を抜き、平らにならします。
多少のシワは、紙が乾いて伸びると消えます。
乾いてから、余分な紙をカッターで切り落として完成です。
【引き手の取り付け方】
引き手が汚れたり傷ついている場合には、新しいものに交換すると綺麗。
色やデザインも様々なものが市販されています。
ふすま紙を貼った後、引き手の部分の紙に十字の切込みを入れます。
引き手を差し込み、内側から小さな釘を打って固定。
引き手の内側に大きなカナヅチは入りません。
そんな場合は大小のクギを使うと、うまく止められます。
小さなクギの頭に大きなクギの頭を当て、大きなクギのほうをカナヅチで叩けば簡単。
ふすまの歪みを直す方法
枠を外して紙を張り替えた場合には、枠を取り付ける時に、歪みも補正。
枠を外さない場合でも、歪んでいる枠の「角」の部分を木槌で叩くと補正できます。
直接たたくと枠に傷がつくので、薄い板などを当ててから叩きます。
木槌で叩いても直らないゆがみがある場合には、低いほうに「薄板」などをボンドで張り付けます。
カンナで削って補正すると調節できます。
建具の補修用ピンも市販されています。
ワクの下に打ち付けておくと、ゆがみの補正になり滑りも良くなります。
敷居の滑りを良くする方法
ふすまの滑りが悪い時には、敷居のミゾをサンドペーパーでこすって滑らかにするだけでも改善できます。
単にゴミが溜まっているだけのこともあります。
濡れ雑巾で拭いてみると滑りが良くなる場合もあります。
ミゾにローソクなどをこすりつけておくと滑りが良くなります。
ロウタイプの敷居用のものも市販されています。
敷居の傷がひどい場合には、テープ状の敷居すべり材を貼ると見た目にも綺麗になります。
やってみると意外に簡単なのが襖の張り替え。
同じ要領で障子紙の張り替えもできます。
昔は各家庭でやっていたことなので、そんなに難しくありません。
襖や障子の張り替えに慣れたら、壁紙の張り替えにも挑戦したくなります。
ちょっとしたコツを覚えれば、壁紙だって貼れるようになります。
思い切って部屋の雰囲気を変えるなら壁紙の張替えが最適。壁紙なら様々な柄を選べ、ペンキ塗りとは違ったアレンジができます。
当ブログを整理して、アマゾンKindleの電子書籍とペーパーバックで出版しています
Unlimited会員なら無料でダウンロードできますので、よろしかったら覗いてみてください