ボタニカルキャンドルとは、本物の「植物」で飾ったキャンドル
そのため火を灯さず、芳香剤として使い、植物の色と香りを楽しみます
例えばドライフラワーやドライフルーツなど、様々な植物が飾りとして使えます
【キャンドル作り】基本的な手順と必要な材料は、別の記事で解説しています
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ボタニカルキャンドルの材料
まずボタニカルキャンドルで大事な材料が、デコレーション用の植物
そして装飾性を高めるために、着色料を加える場合もあります
香りを楽しむためのキャンドルなので、基本的な材料はアロマキャンドルと同じです
【ワックス】
ワックスには石油系、植物性、動物性の3種類があります
石油系ワックスは「パラフィンワックス」と「ジェルワックス」
植物性ワックスは、大豆油の「ソイワックス」、ヤシ油の「パームワックス」
動物性ワックスは、ミツバチが分泌する「ミツロウ」
他に、パラフィンワックスの表面をなめらかにするために添加する材料もあります
●パラフィンワックス
定番のキャンドル用ワックスで、融点の違いによって固さが異なります
融点が低いパラフィンは柔らかいため、様々な形にしやすいワックスです
例えば、こちらのワックスは融点58℃
融点が高いパラフィンは、熱で変形しにくいため、火を灯すキャンドルに使います
パラフィンは気泡やヒビ割れができやすいので、添加物を加えると綺麗に仕上がります
例えば「ステアリン酸」を5%くらい加えると、硬度が増し、表面がなめらかになります
ステアリン酸が配合されたパラフィンなら、そのまま使えるので簡単です
●ジェルワックス
ジェルワックスを使うと、透明なキャンドルを作れます
●ソイワックス
クリーミーで香りが良く、ゆっくり燃焼するワックスです
融点が低いソフトタイプのソイワックスは、容器に入れたキャンドル向き
融点が高いハードタイプなら、成形キャンドルが作れます
●パームワックス
ヤシの葉から採ったパームワックスを使うと、キラキラしたキャンドルが作れます
●ミツロウ
ミツロウには脱臭効果もあり、粘度があるため成型しやすいワックスです
【着色料】
キャンドルに色を付ける場合は、染料または顔料を使います
顔料はワックスに溶けないため、芯が目詰まりしやすくなります
とはいえボタニカルキャンドルは火を灯さず芳香剤として使うので、顔料でも構いません
特に発色が良く、変色や退色しにくく、濃い色にもできる点がメリットです
その一方で、染料はワックスに溶けるため、透明感があり、色を混ぜることもできます
ところが時間が経つほどに色が褪せたり変色してしまうので、長期保存には向きません
とはいえ芯が目詰まりしにくいため、火を灯すキャンドルには適しています
【植物素材】
ボタニカルキャンドルには、様々な植物が使えます
例えば「ドライフラワー」や「ドライフルーツ」などが定番です
あるいは乾燥させた唐辛子などを使っても面白いキャンドルが作れます
生の花や果物は腐ってしまうため、キャンドルには使えません
【香料】
キャンドルに香りを付けるには、フレグランスオイルが適しています
香りが長持ちし、ワックスに溶けやすく、燃焼性も良いからです
アロマテラピー用の精油は、ワックスに混ぜて2週間から1か月ほどで香りが薄まってしまいます
そのためルームフレグランスにする場合は、時々オイルをたらして香りを持続させます
ボタニカルキャンドルの作り方
ボタニカルキャンドルは、使用するワックスによって様々な表現ができます
例えば、透明感のあるジェルワックスを使うと、中に入れた花などが透けて見えます
透明度がないワックスの場合には、キャンドルの表面に花などを飾ります
そのためガラス容器の内側に飾りを張り付けてから、ワックスを流しいれます
【透明なキャンドル】
透明感のあるゼリーキャンドルは、ガラスの器に入れて作ります
まずは容器に座金付きの芯を垂らしておきます
次に削った染料を紙コップなどに入れ、溶かしたジェルワックスを注いで混ぜます
グラスに色付きジェルワックスとドライフラワーなどを入れて固まるまで待てば出来上がり
【不透明なキャンドル】
不透明なワックスを使う場合は、キャンドル表面に飾りを付けます
パラフィンワックス、ソイワックス、パームワックス、ミツロウなどが不透明なワックスです
まず容器の内側に「スティックのり」や「木工用ボンド」で飾りを貼り付けておきます
木工用ボンドの場合は、完全に乾かしておかないと、カビが生えることがあります
次にワックスを湯煎で溶かし、色付けしてから香りを付けます
そして容器に芯をセットし、溶かしたワックスを少し入れ、容器を傾けて側面に膜を作ります
繰り返しワックスを加えては容器を傾けて回し、側面の飾りを固定します
最後に中央部分にワックスを注ぎ入れ、固まったら完成です
あるいは一回り小さく作ったキャンドルを中央に入れ、その周囲に飾りを入れる方法もあります
隙間を埋めるようにして溶かしたワックスを流しいれ、室温で冷まして固めます
オレンジやレモンなど柑橘フルーツを使うと、爽やかなボタニカルキャンドルになります
色とりどりの「唐辛子」なども面白い素材です
コーヒー豆やシナモンスティックなども使えます
キャンドル関連の記事
火を灯して使うアロマキャンドルの場合は、芯が目詰まりしない材料を使うことが大事です
アロマキャンドルは、香りを楽しむのに、とても適した方法です。なぜなら材料のパラフィンが溶け出す「70℃」は、最も香り成分が立ち上がりやすい温度だからです。アロマキャンドルの作り方で注意することは、香り成分が揮発しやすい点です。
キャンドルの原料は、他にも様々なワックスが使われます
キャンドル作りの原料は「石油」「動物性油」「植物性油」と数種類あります。石油から作られるワックスが最も安価で、取り扱いも簡単です。動物性油を使ったワックスが「蜜蝋」。植物油を使ったワックスが「ソイワックス」。蜜蝋やソイワックスは高価ですが、香りが良く、ススが出にくいのがメリットです。
キャンドル作りの道具と基本が分かると、ボタニカルキャンドル以外にも様々な表現が可能です
手作りキャンドルは、手軽に試せてアレンジも楽しめる趣味。昔は家庭で作られていたものなので、難しくはありません。パラフィン・ワックスを使ったキャンドル作りは簡単です。ワックスを温めて溶かし、型に入れて冷やし固めるだけ。色を着けたり、模様を付けたり、様々なアレンジ法があります。
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