【diyで小屋作り】小屋の基礎作りと仕上げまで

diyで小屋作りをする時の手順には、以下の7工程があります


  1. 基礎を作る
  2. 土台を水平にする
  3. 柱を立てる
  4. 床を作る
  5. 壁を作る
  6. 屋根を作る
  7. 塗装して仕上げる


例えるなら、ウッドデッキの上に壁を立ちあげ、その上に屋根を載せるイメージです

diyで小屋作りの基礎

ウッドデッキ基礎

まずは基礎工事が最も面倒で難しい部分ですが、最も大事な部分です

ここがしっかりしていないと、台風や竜巻で吹き飛ばされたり、大雨で流される危険性があります

建物を作ってしまってからでは修正がききません


小屋の基礎には、コンクリート製の「束石」を置くのが簡単です

例えばウッドデッキなどを作る時に使う束石がホームセンターなどで安く買えます

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単純にコンクリートブロックを地面に置いただけ、という体験記もあります

なんだか自分でもできそうな気がする『自作の小屋で暮らそう』という本

ただ台風や大雨で流されていないのか、ちょっと心配です

基礎を作らず、電気も水道も引かずに暮らしている体験記

確認申請の書類提出が面倒だからという理由からです

とはいえ安全な小屋を作るには、確認申請をしてチェックしてもらったほうが安心できます

【確認申請】小屋をDIYする時にも必要な場合がある


基礎工事については、実際に小屋つくりをした方の体験記が参考になります

例えばコンクリートで本格的な基礎作りをした体験記が「DIY日曜大工で家を作る」というサイト

中でも「セルフビルドを一人でやるために」という記事は非常に参考になります

コンクリートを使わず、地面に柱を立てる掘立小屋の体験記が「小屋大全」というサイトです


diyで小屋作りの土台

水糸

基礎ができたら上に土台を作っていきますが、ここで水平を確認しておく必要があります

水平になるよう目印として付けておくのが「水糸」です

小屋の4隅の外側に杭を打っておき、水平の高さに水糸を縛り付けておきます

四隅に立てる杭は「地上30センチ」くらいの高さがあれば十分です

水平の出し方

傾斜地であっても水平を確かめることができます

水は必ず同じ高さで止まるからです

使うのは「透明ビニールホース」

まず2本の杭にホースの両端を縛り付けます

そしてホースに水を満たすと、両端の同じ高さで水が止まります

その高さで杭に印をつけておき、そこに水糸を縛り付ければ水平になります

diyで小屋作りの柱

基礎と根太

基礎石を置いて水平を確認したら「束石」の上に「柱」を立てます

束柱とは、床下を支えている短い柱のことです

ツーバイフォー工法では、壁を1枚ずつ作ってから立ち上げ、床に繋げます

とはいえ小さな小屋でも、1枚の壁を立ち上げるには大人2人で作業しなければムリです

そのため一人で作業するなら軸組み工法のほうが楽かもしれません

軸組み工法では、まず柱を立ててから、柱の間に壁板を打ち付けていくからです

柱を立てたり、柱と根太を繋げたりする時に便利なのがL型の金具

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シンプソン金具」というもので、L型、コの字型、様々な大きさと形があります

diyで小屋作りの床

ウッドデッキの床

床下に立てた束柱に「根太」という横板を打ち付け、そこに床板を乗せていきます

根太の取り付けができたら、あとは床板を上に乗せてクギやネジで止めつけていくだけ

根太は直に床板を乗せる部分なので、必ず水平を確認しておくことが必要です

水を入れたペットボトル

水平の確認に使えるのが「水を入れたペットボトル」

  1. ペットボトルの縦中心に油性ペンで線を引いておく
  2. 中に半分くらい水を入れる
  3. ペットボトルを横向きに置く

水は必ず地面に対して水平になるので、水平になっているかどうか分かります

diyで小屋作りの壁面

壁面工事

壁面は「窓」や「出入り口」などの「開口部」を除いて板を止めつけていきます

例えば窓やドアなど開口部は「幅90cm」です

その両端に柱を立てておきます

そして窓の上下には、柱と柱の間に「30cm」間隔くらいで柱を立てて補強します

ツーバイフォー工法の場合は、地面に柱を並べて繋ぎ合わせていきます

軸組み工法の場合は、柱を立てて屋根を作ってから壁板を打ち付けていきます

柱の上部に「根太」を取り付けて柱同士を繋げ、その上に屋根を乗せます

【出入り口にドアを取り付ける】

ドアは自作することも可能です

例えば薄い「細板」で枠を作り、「ベニヤ板」を貼り付けるだけ

市販のドアを参考に、自由にデザインしてみるのも楽しいと思います

ただ自作の場合、きっちり作れるかどうかは、自分の力量によります

室内用「市販のドア」なら1~2万円くらいで買えます

【窓をつける場合】

作業場や趣味の部屋として使う小屋なら、窓もほしいところ

例えば壁の柱や根太の間に窓枠を取り付け、窓はアクリル板などで自作できます

ただし自作の窓やアクリル板では強度が心配です

そんな場合は市販の窓が便利

小屋作りの屋根

屋根の根太

壁や柱が立ち上がり、箱ができたら屋根を付けます

屋根に傾斜をつける場合は、天井部分の根太に、傾斜に合わせた柱を立てる必要があります

そして高さを変えた短い柱を立てて、その上に横板を打ち付けて固定します


柱と根太を取り付けたら、表面にベニヤ板や構造用の板を打ち付けます

見た目や耐寒性・大暑性を気にしなければ、根太の上に「波板」を打ち付けるだけでもOKです

屋根板の上に付けるのが「ルーフィング」です

ルーフィング

これによって耐久性や快適性を高めます

ルーフィングを貼る前に、まず防水シートを敷いておくと雨漏りを防げます

屋根材としては「アスファルトシングル」がポピュラーです

接着剤とクギで貼り付けていくもので、薄くて軽いので施工も楽です

小屋の仕上げ

カラフルな物置小屋

小屋が出来上がったら、あとはペンキを塗って仕上げるだけ

外壁や窓枠には「屋外木部用」の塗料を使います

価格が高いフッ素シリコン塗料のほうが長持ちします

安いアクリルウレタン塗料なら、数年ごとに塗り替える必要があります

真っ赤な物置小屋


図面を描いて、基礎を作って、柱を立て、壁を作り、屋根を乗せる

小さな小屋でも、初心者にはハードルが高い作業です

田舎で小さな小屋を建てて住んだり、遊んだりする時の参考書がこちら

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掘っ立て小屋の作り方から、自然の中で暮らすための技術が満載です

イラストレーターの著者による詳しいイラスト付きで、とっても分かりやすく解説してあります


小屋を作るための基礎知識 小さくても建築物 建て方・図面作成・整地

【建築の基礎】小屋を自作する場合の事前準備

建築の基礎は、小屋を自作する時などにも役立つはずです。たとえ小さな小屋でも、事前に手順を考えないと失敗します。まずは建て方を決め、図面を描き、地面を整地しておく必要があります。手順通りに建てるためにも、特に図面は大切です。図面を描いておけば、必要な木材の寸法や量を、無駄なく割り出すこともできます。


簡単な小屋であっても、事前に法律的な制限があることは知っておきたいものです

建ててしまってから、移築や撤去を指示されることもあります

物置小屋でも建築物!後悔しないための準備と法律の確認!

【確認申請】小屋をDIYする時に必要な場合とは

確認申請は、物置小屋などを作る場合でも必要になることがあります。なぜなら「建築基準法」による規定が定められているからです。例えば、建築物の構造、大きさ、使用目的によって安全性の基準が異なります。そして小さな小屋とはいえ、建築物である以上は建築基準法の対象です。

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