ウッドデッキなどを作る場所は、まず地面を水平にする必要があります
少しでも地面が傾いていると、ゆがみが出てしまうからです
テーブルに置いたものが、転がり落ちてしまうこともあります
レンガを積み上げて「花壇」や「バーベキューコンロ」を作る場合にも、水平の確認は大事です
一段ずつ水平を確かめると仕上がりが綺麗で安定します
地面の水平を確認する方法
平らに見えても、水平かどうか確認してみることことが大切です
地面が水平かどうかは、「水」を使うと簡単に確かめられます
容器に入った水は、必ず地面に対して水平になるからです
例えば、透明なペットボトルに水を入れて、地面に置いてみます
広い範囲の水平を確かめる時には、まっすぐで曲がらない「角材」を地面に置きます
その上にペットボトルを横にして置くと、水平かどうか確認できます
水平であれば、水面とペットボトルのラインがピッタリ重なるはずです
ペットボトルに縦の中心線を描いておき、横に倒すと見やすくなります
小さくて見ずらいですが「透明の100円ライター」でも代用できます
「水平器」という安価で便利な道具も市販されています
レーザー墨出し機なら、緑色の光線で、水平と垂直を確認できます
地面を水平にする方法
まずは水平にする「範囲」を決めて、目印を付けておきます
例えば、地面の上に作る、ウッドデッキや小屋の外周です
次に水平の高さに印を付け、その高さに合わせて土を移動させます
コンクリートの土台を作る場合なら、外周に板を埋め込んで型枠にします
【水平にする範囲を囲う】
まずは外周の四隅に、長さ20~30の棒を地面に突き刺しておきます
範囲が広い場合は、杭の本数を増やすと、より正確です
次に、一番高い場所の杭に「水糸」を縛り付けます
作業しやすいのは、地面から10cmくらいの高さです
軽くて丈夫な水糸は、ホームセンターに売っています
【水平の位置に印を付ける】
まず水糸の高さに合わせて、水を入れた「ホース」を縛り付けます
中の水が見えるよう、透明なホースが最適です
次にホースの反対側を、他の杭に当ててみます
すると水平の高さで水が止まるので、そこに印を付け、水糸を縛っておきます
同様にして、三本目、四本目の杭にも印を付けます
最後に一本目の杭まで水糸を縛ったら、水平面の外周が囲えます
例えば「斜面」にウッドデッキを設置する場合なら、傾斜に沿って脚の長さを変える必要があります
そんな時にも、杭と水糸の印があれば、それぞれ脚の長さを割り出せます
【土を移動させる】
わずかな傾斜であれば、レーキで土を移動させる程度で水平にできます
地面に「水平器」や「水を入れたペットボトル」を置いて、水平を確認したら、敷石など置けます
斜面に階段を作るような場合には「切り土」「盛り土」が必要です
切り土は、土を切り崩して取り除きます
盛り土は、水平面に合わせて土を盛る方法です
切り土、盛り土を組み合わせると、労力と資材を最小限にできます
切り崩した土を下に盛って、水平面を作る方法です
盛り土の下側は、板や石などで土止めをしておきます
地面を水平にする道具
多くの場合、「スコップ」と「レーキ」があれば作業できるはずです
先端が尖った「剣先スコップ」1本あれば、土を切り崩したり、移動させたりできます
移動した土を平らにならすのに便利なのが「レーキ」です
硬い土を切り崩す場合には、つるはしも必要になります
木の根などを切る場合に必要なノコギリは、折りたためるタイプが便利です
大量の土を移動させる場合には「角型スコップ」が重宝します
土を運ぶ際には「ネコ車」を使います
庭や菜園を作る場合には、地面を平らにならす必要もあります
庭の地面は、まず平らにならして「整地」する必要があります。そのままでは表面が凸凹していたり、傾いていたりするからです。例えば、雑草を抜くと地面が凹んでしまいます。地中には、石やゴミが埋まっている場合もあります。ウッドデッキ、椅子、テーブルなどを置く場所なら「水平」にすることも大事です。