和菓子の作り方には様々ありますが、初心者でも簡単に作れるのが餅菓子
なぜなら昔は全て、家庭で作られていたものだからです
例えば、よもぎなどを餅に混ぜ込んだ「草餅」は、春を感じる伝統的な和菓子
普段は買っている「うぐいす餅」「桜餅」「柏餅」だって手作りできます
よもぎ餅~早春にピッタリな和菓子の作り方

早春にふさわしいのが、よもぎを入れた草餅
よもぎには、体を温め、痛みを和らげる働きがあります
そのため風邪をひきやすい季節の変わり目にピッタリ
上新粉を水で練って蒸す、もちもちした食感が美味しい和菓子です
<材料>
- 上新粉(70g)
- もち粉(30g)
- 砂糖(70g)
- 乾燥よもぎ(5g)
- 小豆の粒あん(350g)
<作り方>
- 上新粉、もち粉、砂糖をボウルに入れ、水(90㏄)を加えて混ぜる
- 乾燥よもぎは、ひたひたの水に浸けておく
- 混ぜた粉と、戻したよもぎを、別々の容器に入れて蒸し器に入れる
- 蒸し器を強火にかけ、5分したら、よもぎだけ取り出す
- 粉は、さらに10~15くらい蒸す
- 蒸しあがった生地をボウルに移してこね、よもぎを加えて混ぜ合わせる
- 生地と粒あんを10等分し、丸めた粒あんを生地で包む
底に「きな粉」を少し付けておくと、くっつきにくくなります
あんこも手作りすると、白あんなどにアレンジできます

あんこのレシピでは、こしあんと粒あんで砂糖の量を変えます。例えば粒あんは、こしあんより糖分を50~55%くらいに控えます。砂糖が多いほうが小豆の皮が柔らかくなるからです。材料を柔らかく茹でて、ペースト状にしたものが「あん」です。
うぐいす餅~春を告げる和菓子の作り方

春を告げる鳥、うぐいす色の「きな粉」をまぶした和菓子
きな粉は味が落ちやすいので、新鮮なものを使うことが大事です
<材料>
- 白玉粉(70g)
- 砂糖(70g)
- 卵白(5g)
- 小豆のこしあん(250g)
- きなこ
<作り方>
- 白玉粉と砂糖をよく混ぜ、水(70㏄)を加えて混ぜる
- 蒸し器に入れて強火で15~20分くらい蒸し、鍋に移す
- 鍋を弱火にかけて卵白を加えて練り、きな粉の上に乗せて10等分する
- こしあんを10等分して丸め、生地で包んで丸くする
松の実(10g)を軽く炒ってから刻み、あんに加えても美味しい
白玉粉を使った和菓子は「ぎゅうひ」に近いものです

求肥(ぎゅうひ)で作る「練り切り」は、家庭でも簡単に作れます。白玉粉に水と砂糖を加えて練り、電子レンジで加熱するだけ。あとは形を整え、あんみつなどに使えます。お茶席などに出される、美しい和菓子「練り切り」だって作れちゃいます。
加える「あんこ」や食紅で様々な色にでき、形にするのは楽しい時間です
さくら餅~春らしい和菓子の作り方

関西では桜餅を「道明寺粉」で作ることが多いようですが、普通の白玉粉でもOK
道明寺粉は、戦国時代の携帯食として用いられていたそうです
桜の花は、3~5分咲きの八重桜を塩漬けしてから梅酢に漬けたもの
包む桜の葉は、柔らかい若葉を塩漬けしたものです
桜の時期に作っておくと、長期保存できます
丸める時には、寒天液を手につけておくと作業しやすくなります
寒天液は、水(100㏄)に寒天(1g)を入れて煮溶かし、砂糖(100g)を加えて煮た液です
<材料>
- 道明寺粉または白玉粉(70g)
- 砂糖(45g)
- 食紅(少々)
- 桜の花(少々)
- 白あん(200g)
- 桜の葉(10枚)
<作り方>
- 白玉粉または道明寺粉に水(105㏄)を加えて混ぜ、30分おく
- 砂糖と水(35㏄)を鍋に入れて煮立て、食紅で桜色にする
- 30分おいた粉と水を加え、加熱してから火を止め、20~30分そのまま置く
- 桜の花を刻んで白あんに混ぜ、10等分して丸める
- 粉を10等分し、あんを包んで丸める
- 桜の葉は軽く水洗いしてから水気を拭き取り、桜餅を包む
くるみ(10g)を軽く炒ってから刻んで加えても美味しいです
かしわ餅~端午の節句を祝う和菓子の作り方

端午の節句に食べる柏餅
もとは「ちまき」を食べることが多かったといいます
そして柏餅が定着したのは、江戸時代ころからだそうです
<材料>
- 上新粉(200g)
- 熱湯(200ml)
- 砂糖(大さじ1)
- 小豆のこしあん(200g)
- 柏の葉(5枚)
作り方
- ボウルに上新粉と熱湯を入れて混ぜ合わせ、手でこねる
- 生地を蒸し器に入れて、強火で15分くらい蒸す
- 蒸しあがった生地をボウルに移し、布巾で包み、もんで滑らかにする
- こしあんを5等分して丸め、楕円形にしておく
- 生地を5等分して丸め、小判型に伸ばし、あんを包む
- 蒸し器に並べて5分くらい蒸してから冷まし、柏の葉で包む
イチゴ大福も様々なアレンジが可能な和菓子
旬のフルーツ、クルミや栗といった木の実でも美味しく作れます

イチゴ大福レシピの基本は、白玉粉で「生地」を作ること。あんこは市販のものを使っても構いません。さらには、あんこの種類、入れる果物を変えて、様々にアレンジできます。例えば、いんげん豆の白あん、えんどう豆のウグイスあんなどです。










