ホームパーティのメインにはローストした肉料理がピッタリ
簡単なのに豪華に見え、お客さんにも喜ばれます
例えば、牛肉や豚肉のかたまり肉、鶏肉や七面鳥の丸焼き
オーブンで焼いたら大皿に盛り付けて
周りに彩りの良い野菜を並べてテーブルの中央に置くと見栄えがします
中まで火を通さないローストビーフなら、土鍋やフライパンでも焼けます
ローストに適した肉の部位
かたまり肉をローストする場合、肉は部位の選び方がポイントです。
熱々を食べるステーキとは違い、ローストビーフは冷めてから食べるもの。
牛肉の場合は脂身が多いと冷めた時に固くなってしまいます。
ですからローストビーフには「赤身肉」を使います。
国産牛肉の場合、赤身でも脂身が多めです。
脂の乗っていない安い「ランプ」や「うちもも肉」が適しています。
ランプは、もも肉の上の部分。
霜降になっていない肉の方がローストビーフには適してます。
輸入肉なら脂身が少ない「サーロイン」や「リブロース」を選びます。
特に肋骨肉のリブロースはローストビーフには最適の部位です。
●ローストポークに適した部位
ローストポークの場合も脂身の少ない部位を使うと美味しく焼けます。
ほどよく脂身が混じった肉がローストポークには適しています。
「ロース」や「そともも肉」。
豚肉は中まで火を通す必要があります。
ヒレ肉のような赤身ばかりだとパサパサになって固くなってしまいます。
脂身の多い「バラ肉」ならフライパンで外側を焼いて旨味を閉じ込めて。
その後オーブンで中まで火を通すと柔らかく仕上がります。
ロースト肉の焼き方
ロースト肉は、使う肉の大きさによって温度と焼き時間を決めます。
牛肉は生焼けでも食べられます。
豚肉と鶏肉は中まで火を通さないと食中毒を起こしてしまいます。
時間をかけてしっかり火を通す必要があります。
豚肉は固くなりやすいですが、じっくり低い温度で焼くと柔らかくなります。
オーブンでは焼き目が付きません。
先にフライパンで焼き色を付けてからオーブンに入れると美味しそうに仕上がります。
【焼き時間の目安】
●ローストポーク:180℃のオーブンで肉100g当たり10分
●ローストチキン:200℃のオーブンで肉100g当たり5分
●ローストビーフ:230℃のオーブンで肉100g当たり3分
ローストビーフはレア~ミディアムレアの場合の目安。
ローストポークとローストチキンは、中心部分まで竹串を差してみます。
赤い肉汁が出てこなければ火が通っています。
【ミディアムレアのローストビーフ】
ローストビーフはミディアムレアが最も美味しい焼き方。
中心部分に少し赤みが残るくらいの焼き加減です。
230℃のオーブンを使う場合「牛肉450g当たり15分」が目安。
ローストビーフの付け合わせにはクレソンがよく使われます。
ブロッコリでも彩りよくなります。
ソースには「ホースラディッシュ」や「粒マスタード」が合います。
【土鍋でローストビーフを焼く方法】
1.牛もも肉のかたまり(500g)はタコ糸で縛ります
2.塩コショウを振ってから、薄切りしたニンニクを表面にのせます
3.土鍋を火にかけて熱し、サラダ油を敷いて牛肉を入れ、表面に焼き色をつけます
4.全体に焼き色がついたら蓋を閉めて火を止め、そのまま余熱で火を通します
土鍋でローストビーフを焼く場合には、肉に焼き色をつけたら蓋をして、余熱で火を通します。
「ロースト」は上下から熱を加える蒸し焼きのこと。
蓋をして上からも加熱すれば良いということです。
厚手のフライパンと蓋でも代用できます。
グレイビーソースの作り方
グレイヴィソースは、肉汁に味付けをしたソース。
ローストした時に出る肉汁には旨味が染み出しています。
捨ててしまってはもったいない。
欧米のクリスマスや感謝祭ディナーでは、マッシュポテトとグレイヴィソースが定番です。
肉汁に塩コショウして小麦粉でとろみをつけるだけ。
バターで炒めた玉ねぎを加えると一層おいしくなります。
【炒め玉ねぎのグレイヴィソース】
1.玉ねぎ1個を千切りし、フライパンにバターを溶かして中火で炒めます
(※ 火が弱すぎると、なかなか良い色になりません。焦げ付かない程度の中火で)
2.焦げ付かないよう、かき混ぜながら茶色くなるまで炒めたら、肉汁を加えて混ぜます
3.小麦粉(大さじ1)を加えてかき混ぜ、少し炒めます
4.コンソメスープ(1カップ)を少しずつ加え、かき混ぜてとろみをつけたら出来上がり。
【マッシュポテトの作り方】
マッシュポテトにする場合は、煮崩れしやすい男爵芋を使います。
皮をむいてから鍋で茹でるか、電子レンジで加熱すると短時間でできます。
茹で上がったジャガイモが熱いうちにフォークやマッシャーでつぶします。
バターを加え、温めた牛乳も加えて柔らかく。
さらにザルなどで濾すと滑らかに仕上がります。
じゃがいもの粒が完全になくなるくらい、滑らかに仕上げたマッシュポテトは立派な一品料理。
じっくり炒めた玉ねぎで作る濃厚なソースがピッタリ合います。
詰め物を入れたローストチキン
鶏肉や七面鳥を丸焼きする時には詰め物を入れると美味しい。
肉汁や旨味を吸収して詰め物そのものが一品料理になります。
「スタッフィング」「ファルス」「ドレッシング」などと呼ばれます。
中に入れるのは肉汁を吸収しやすい「パン」と刻んだ「野菜」。
パン粉を使ってもいいし、ちぎったパン、硬くなったパンでもOK。
野菜は、炒めた玉ねぎなど旨味が出るものを入れると美味しくなります。
スタッフィングを入れた場合には、チキンの両脚をタコ糸などで縛っておきます。
詰め物が出ないようにしてからオーブンで焼きます。
英語のレシピ本を読み間違えて作ったら、意外な美味しさだったという嬉しい失敗もありました。
付け合わせにするアスパラのクリームソース煮をスタッフィングにしてしまったのです。
小麦粉をバターで炒めてから牛乳を加えてホワイトソースに。
その中に刻んだアスパラを入れてサッと火を通したものです。
これだけだとチキンに入れにくかったので、ちぎったパンも加えました。
パーティ料理は作り慣れたものを「演出」で豪華に見せるのがおすすめです。
ホームパーティの料理は「簡単」で「見栄え」のすることが一番。主催者の役割は、料理ではなく「話題」を提供することだからです。
ウェルカムドリンクを用意しておくと楽です。
ホームパーティでは、お客さんが自分で作れるドリンクが最適。主催者側が楽なだけでなく、お客さんも気兼ねなくドリンクのおかわりができるからです。
食前酒のおつまみには、甘くないクッキーも合います。
甘くないクッキーは食前酒のお供に最適です。様々なアルコールに合わせられ、手軽につまめるからです。例えばチーズを入れた「キャラウェイクッキー」はワインにピッタリ。
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