生ごみ堆肥を室内で作る場合には、密閉できる容器を使います
空気を遮断することによって、腐敗臭を抑えるためです
腐敗せずに「発酵」すれば、嫌な臭いはあまり発生しません
そのためには空気を嫌う「嫌気性」の微生物を増やすことがポイントです
そして臭いを抑えられれば、キッチンなど室内でも堆肥作りがしやすくなります
生ごみ堆肥のコンポスター
嫌気性の微生物による堆肥作りに必要なのが、空気を遮断する密閉式コンポスターです
室内用の電動コンポスターなら臭いが少なく、短期間で堆肥化できます
とはいえ価格が高く、電気代がかかりますし、音や振動がすることがあります
安価なものは材料を乾燥させるだけの機能しかありません
それで一般的なのは、底に水抜き栓が付いたプラスチックのバケツ型コンポスター
安価で使い方も簡単です
定期的にコックから取り出した液体は、そのまま液肥として使えます。
密閉コンポスターの使い方
嫌気性の微生物による生ごみ堆肥作りでは、完成するまで蓋を開けません
そのため「乾燥させた材料」を集めておいて、一度に投入する必要があります
堆肥材料を入れたら「米ぬか」などの発酵促進剤を振りかけて蓋をします
容器の8分目くらいまで減ってから、さらに「2週間」ほど置くと発酵が進みます
取り出して「土」と混ぜ合わせ、「紙」などで覆って、さらに発酵させます
季節によって期間が異なりますが、「10~30日」くらいで発酵が終わります
少量の野菜クズなら「ジップロック」などでも代用できます
材料を細かく刻み、発酵促進剤としての「米ぬか」を入れ、空気を抜いてから密閉します
1週間くらいしたら分解されるので、土を混ぜて発酵させたら出来上がりです
生ごみ堆肥の臭いが出ない材料
室内で堆肥作りをする場合は、投入する材料に注意が必要です
堆肥にしやすく、臭いが少ないのは、分解しやすい「野菜くず」
材料が大きすぎると分解しにくく時間がかかるので、「細かく切っておく」のがコツです
生ゴミ堆肥を作る時に入れないほうがよいものもあります
- 肉類(雑菌が増え、腐敗して嫌な臭いを発生します)
- 玉ねぎやトウモロコシの皮(分解されにくい)
- 調理済みの食品(塩分や香辛料が含まれている)
- 野菜の種(発芽することがある)
- 魚の骨、卵の殻、カニやエビの殻、貝殻(石灰分やカルシウム過多になりがち)
肉や塩分を入れないよう生ごみを分別してから容器に入れます
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