【堆肥】早くて簡単に作れる木枠コンポスター

手早く、簡単に堆肥を作れるのが、木枠を使ったコンポスター

廃材でも作れ、材料の上下を入れ替える「切り返し」作業も楽にできます

田舎暮らしや庭づくりを始める時、まず必要なのが草刈りや庭木の剪定です

刈り取った草や、木の枝を捨ててしまうのは大変もったいない

邪魔にならない場所に集めておくだけで、土壌改良に使える堆肥になります

木枠コンポスター

木枠のコンポスター

用意するものは、3つの木枠です

使えそうな木箱があれば、再利用もできます

底を取り外し、重ねて使います

野生動物やカラスに荒らされやすい場合は、蓋を取り付けると安全です

堆肥を作る過程で枠を移動させるので、両手で持ちやすい大きさにしておきます

ですから大きくても縦横90cm、高さ30cmくらい

【木枠コンポスターの作り方】

手作りするなら、板の幅と同じ長さの角材4本を用意し、板をクギ打ちして枠にします

一枚板を使う場合は、数か所ほど小さな穴を開けておくと通気性が良くなります



ポイントは角材の位置を少しずらして、板の上に出るようにしておくことです

角材が少し飛び出ていることで、重ねた時ずれなくなります

重ねやすいよう、角材の外側を斜めに削っておきます

この枠を「日当たり」と「風通し」の良い場所に設置すれば準備OKです



【木枠コンポスターの使い方】

基本的な考え方は、細菌や菌類の生物学的作用によって、材料の内部を65℃まで上げることです

それによって雑草の種子や病原体が死滅します

材料を積み上げて層にし、水を与えることで微生物が活性化して発酵します

下の方は熱が上がらず、上の方は乾燥などによって発酵が妨げられます

そのため行うのが、上下を入れ替える「切り返し」作業です

木枠コンポスターの良い点は、この切り返し作業を容易にできる点です


・2日目と3日目:台所用温度計を差し込んでみて、材料の温度と水分量をチェック 

 水分量が適切で、温度が「65℃」くらいになると発酵が始まります

 カサカサしているようなら上から水をかけて補います

 温度が上がらないようなら、窒素分の多い「油かす」「米ぬか」「鶏糞」を加えると効果的です

・4日目と7日目:切り返しをして温度と水分をチェック

 一番上の枠を外して隣に置き、中の材料を移します

 一段目が一杯になったら、二段目を重ね、残りの材料を移していきます

 この頃には材料のカサが減って、二段目で一杯になるかもしれません

 余った枠には、次の堆肥材料を投入しておけます

・10日目:切り返し

 前回と同じように、上の枠を外して隣に置き、中の材料を移します

 一段目だけで一杯になるようなら、二段目の枠は次の堆肥作りに使えます

 

・14日目:堆肥の準備が整う

 順調に発酵が終わっていれば、14日目くらいには使える堆肥になっているはずです

コンポスターに投入する材料

コンポスターに入れるもの

コンポスターに投入するのは「落ち葉」「刈り草」「野菜クズ」といった植物性のものだけです

調味料が加えられた食材を入れると発酵しにくく、動物性の肉や魚を入れると腐敗しやすくなります

短期間で堆肥を作るには、「細断」とたっぷりの「窒素」がカギです

フードプロセッサーや回転草刈り釜などで、材料を細かく刻むと分解が早く進みます

窒素分の多い「油かす」「米ぬか」「鶏糞」を加えることでも分解を早められます

用意した3つの枠に、堆肥の材料を投入していきます

一段目が一杯になりそうになったら二段目を重ね、三段目まで一杯になったら準備OKです


【一番最初に入れるもの】

堆肥枠の底5~7cmくらいまでに入れるのは「トウモロコシの茎」「小枝」「わら」「おがくず」

粗い材料を入れることで空気が入り、通気性を良くするためです

【二番目に入れるもの】

次の7~25cmくらいまでは細断した「刈り草」「枯れ葉」「野菜クズ」などの有機物を入れます

【三番目に入れるもの】

次の5~7cmには、窒素分の多い材料を入れます

窒素分が多いのは「野菜クズ」「クローバー」「油かす」「米ぬか」「鶏糞」などです

【一番上に入れるもの】

一番上は、「地表の土」や「出来上がった堆肥」を薄く敷きます

枠の上まで、この4層の繰り返しです

「粗い材料5:細かな有機物7:窒素分5」くらいの割合に気を付ければOK

一番上にかける表土は、材料が隠れる程度で十分です

枠の上まで層状に材料を積み重ねたら、中央部分を凹ませて水が浸透しやすくしておきます

堆肥と有機肥料の違い 堆肥は土壌改良剤で 土壌生物のエサ

【堆肥】コンポスターに投入する有機物の種類

堆肥は土中に棲む「微生物のエサ」となるもので、植物の肥料ではありません。植物は堆肥そのものを直接、取り込むことができないからです。有機物が微生物によって分解されることで、植物が吸収できる「養分」に変わります。


【水分調整】

良好な堆肥化には水分の含有量が重要です

乾燥しすぎると、分解プロセスが遅くなり、止ってしまいます

湿りすぎると、カビや病原菌が増えるなど、望ましくない生化学反応が発生します

適切な水分量は「絞ったばかりのスポンジ」くらいの湿り気です

晴天が続く場合には、数日ごとに水を与えます

雨が多い場合は、ビニールシートなどで覆います

切り返しを行って上下を入れ替えることで分解が促進され、臭いが抑えられます

堆肥が完成している目安

木製コンポスターに入った完熟堆肥

堆肥は、完熟させてから土に入れることが大切です

未熟な堆肥を土に入れると、土の中でも発酵が進み、植物の根を傷めることがあります

発酵が進むと、温度が上がったり、ガスが出たりするからです

臭いや熱がなくなり、投入した材料が茶色く細かくなれば、堆肥は使用できます

堆肥が完成しているかどうかの目安は3点

  • 色」は、中まで黒く均一
  • 「臭い」は、かすかにカビのがあっても腐敗臭はない
  • 「硬さ」は、握ってみると、しっとりして固まり、ほろほろ崩れる


腐った匂いがしたり、カサカサしていたら、まだ完成していません

切り替えしと水分調整をしながら、さらに時間をかける必要があります

  • 乾燥してカサカサしているようなら「水」をかけて水分を補う
  • 水分が多くベタベタしているなら「土」「枯葉」「もみ殻」など「乾いた材料」を加える

水分量は、手で強く握った時に水が滴り落ちないくらいが適量です

堆肥が完熟しているかどうかを調べるには、水を入れた「空き瓶」などに堆肥を少し入れてみます

堆肥が「沈む」ようなら熟成しています

堆肥より多めの「水」を加えて「蓋」をし、「10日」くらい放置しても臭いがなければ完熟しています

木枠コンポスターは、そのままレイズベッドとして使うことも可能です

完熟堆肥の上に土を入れ、苗を植え付けるだけ

完熟した堆肥を、さらに熟成させると、腐葉土になります

堆肥と腐葉土 堆肥の分解が進んで 腐葉土に変わる

【堆肥】腐葉土と堆肥の作り方と使い方の違い

堆肥とは「堆積」してできる自然な「肥料」のこと。腐葉土とは「腐った」「葉」が「土」に変わったもの。「堆肥」には養分が残っていますが、「腐葉土」には養分がほとんど残っていません。どちらも「有機物」が「微生物」によって分解されたものです。

牛糞を使った堆肥はバラ栽培に使えます

牛糞堆肥 バラが喜ぶ アンモニア

【堆肥】牛糞で作るバラ栽培に効果的な土作り

牛糞堆肥は「バラの寒肥」に適しています。それは牛糞堆肥に含まれる「アンモニア」はバラが好んで吸収する成分だからです。牛糞堆肥には繊維質も豊富なので、土を柔らかくする効果もあります。肥料効果と土壌改良効果の両方を期待できるのが牛糞堆肥です。

堆肥は身近にある材料や道具を使える有効活用の方法です

家庭で作れるコンポスト

【堆肥】コンポスト作りの材料・道具・注意点

堆肥を作る時は、有機物を十分に「発酵」させることが大事。完熟していない堆肥を土に混ぜると植物の根を傷めることがあるからです。堆肥とは、有機物を腐敗させずに「発酵」させたもの。微生物が有機物を分解すると、腐敗や発酵が起こります。発酵と腐敗の違いは、人にとって有益か有害かという点です。


田舎移住やDIY動画などで、刈り取った草や、切った木の始末に困っている場面をよく目にします

薪ストーブなどで使えない場合、わざわざ処理場まで持ち込んだりするようです

そんな場面を見るたびに、もったいないと思ってしまう

庭づくりや家庭菜園をする人なら、コンポストにして利用するはずです

その他にも、蔓植物でカゴを編んだり、布や紙の材料にしたり、色々な使い道があります

庭の雑草の活かし方 土質を改良する草 暮らしに使える草

【雑草】草取りが楽しい「収穫」になる活用法

庭に生えてくる雑草の中には、捨ててしまうのが惜しいものがあります。野菜やハーブのように活用できる草があるからです。その土地の気候や土質に適応している雑草は、育てるにも手間いらず。どんどん摘み取って利用すれば、草取りが楽しい収穫に変わります。


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