バターを練り込むパイ生地は超カンタン
アメリカでは最もポピュラーな作り方です
「as easy as pie(パイみたく簡単)」という言い回しがあるほど
バターを折り込むフランス風フィユタージュのように難しくありません
パイ生地もリンゴの砂糖煮も、まとめて作りおき
それぞれ別の料理に使えます
練り込みパイ生地の作り方
たっぷりのバターを使ったリッチなパイ生地。
バターたっぷりだからサクサクした食感になります。
コツはざっくり生地をまぜたら1時間くらい休ませること。
温かい季節なら、材料を冷蔵庫で冷やしておくと生地を作りやすくなります。
作った生地は冷蔵庫で3~4日、冷凍で2週間くらい保存できます。
【パイ生地の材料】
直径18cmのパイ1枚分
- 無塩バター or 発酵バター(100g)
- 薄力粉(200g)
- 強力粉(打ち粉用)
- 砂糖(40g)
- 塩(小さじ1/3)
- 卵(1個)
【生地の作り方】
- バターは1cm角に切ってステンレスのボウルに入れ、冷蔵庫で冷やしておく
- 卵は溶いて40gだけ別にする
- バターを入れたボウルに薄力粉をザルでふるいながら加え、砂糖、塩を加えて混ぜる
- 溶き卵(40g)と水(20ml)を加え、さらに切るように混ぜる
- 粉っぽさがなくなったら手で丸め、厚さを均一にする
- 生地をラップで包み、冷蔵庫で1時間くらい休ませる
こねずに「切るように」バターと粉類を混ぜ、粘りをださないのがコツです。
バターの固まりが米粒くらいの大きさになればOK
生地を混ぜる時には「パイブレンダー」を使うと楽です。
パイブレンダーはマッシュポテトを作る時にも使えて便利。
アップルパイに入れるリンゴ
アップルパイに使うリンゴは、煮崩れしにくい「紅玉」などがオススメ。
多めに作って冷凍しておけば、1カ月くらい保存できます。
リンゴの切り方、味付け、並べ方によって様々なアップルパイを作れます。
【リンゴの赤ワイン煮】
赤く染まったリンゴにハーブとスパイスの香りを付けます。
リンゴを薄切りして花びらのようにしたら、バラの形に並べると綺麗。
●材料と作り方(18cm角のパイ1個分)
1.リンゴ(1個:320g)を切ります
(※ 厚さ2cmのくし型、薄切り、角切りなど好みでOK)
2.鍋に「赤ワイン(150ml)」「水(120ml)」「砂糖(70g)」「クローブ(1個)」「シナモンスティック(1本)」「レモンの皮(3cm角くらいで2枚)」を入れて中火にかけます
3.かき混ぜて砂糖を溶かし、リンゴを加えます
4.煮立ったら弱火にして落とし蓋を乗せ、25分くらい煮ます
5.リンゴが柔らかくなったら火を止めて、そのまま冷まします
【リンゴのコンポート】
コンポートとは果物を水と砂糖で煮たもの。
ジャムより加える砂糖が少なく、果物の風味が残ります。
そのまま食べられ、ヨーグルトやケーキに入れてもOK
●材料と作り方(直径18cmのパイ1枚分)
1.りんご(大2個)は皮をむいて芯を取り、2~3cm角に切ります
2.鍋に「無塩バター(10g)」「グラニュー糖(50g)」「レモン汁(10ml)」を入れます
3.かき混ぜながら中火で加熱し、リンゴを加えます
4.水分が出てきたら蓋をし、柔らかく煮ます
5.リンゴがしんなりしたら「レーズン(20g)」を加え、かき混ぜながら煮ます
6.水気がなくなったら「シナモン(少々)」「ラム酒(10ml)」を加え、混ぜてから火を止めて冷まします
アップルパイの焼き方
アップルパイの焼き方は2種類。
- 煮たリンゴをパイ生地で包み、そのまま焼く
- パイ型に生地を敷いてからリンゴを乗せて焼く
冷蔵庫で冷やしておいたパイ生地を使います。
オーブンに入れる前にローズマリーの小枝を1本のせると香りが良くなります。
オーブンは200℃に予熱しておきます。
【型に入れずに焼く場合】
1.オーブン用シート(30cm四方)に打ち粉を薄く敷きます
2.パイ生地を置いて上にラップを乗せ、めん棒で伸ばして直径23cmくらいの円形にします
3.伸ばした生地の周囲5cmくらいを残して中央にリンゴを乗せます
4.残した周囲の生地を内側へ折り曲げてリンゴを包み込みます
5.生地の部分に溶き卵をハケで塗ります
6.オーブン用シートごと天板に乗せ、予熱したオーブンで30分くらい焼いたら出来上がり
●ガレットと呼ばれる型なしパイ
型なしで焼くパイをアメリカでは「ガレット」と呼びます。
型やパイ皿が不要で、少しくらい生地が割れても気にせず作れる素朴なパイ。
家庭で手軽に作るにはピッタリです。
フランス語のガレット(galette)は、丸くて平らな食べ物のことです。
ガレットは、フランスのブルターニュ地方の名物料理。
ハムやチーズを蕎麦粉の生地で包んで焼いたものが有名です。
様々な具材を包んだものが作られ、生地も蕎麦粉とは限りません。
【パイ型に入れて焼く場合】
1.パイ生地に強力粉を薄くまぶし、めん棒で均等に伸ばします
2.「1:3」くらいの長方形にしてから三つ折りします
3.生地を横向きを変え、同じように長方形に伸ばしてから三つ折りします
4.ラップで包み、冷蔵庫で30分くらい冷やします
5.生地を伸ばして三つ折りする、という作業を2回さらに繰り返します
6.2倍の長さに伸ばし、半分に切って、それぞれ正方形に整えます
(※ 生地の厚さは2mmくらいにします)
7.バットにラップを敷き、切った生地を乗せ、冷凍庫で5分、冷蔵庫なら30分くらい冷やします
8.生地の1枚を1.5cm幅の帯状に切ります
9.型に生地を敷き詰め、パン粉を敷いてからリンゴを乗せます
(※ パン粉はリンゴの水分を吸わせるためのもの)
10.生地の縁の部分に溶き卵をハケで塗ります
11.細く切ったパイ生地を格子状に乗せて指で押さえます
(※ 生地を丸く伸ばしておいて、型の縁に折り曲げてもOK)
12.型の周囲にはみ出している余分な生地はナイフで切り落とします
13.縁の部分に溶き卵を塗ってから細切りしたパイ生地を乗せます
14.パイ生地の部分に溶き卵をハケで塗り、190~200℃のオーブンに入れます
15.焼き色が付くまで35~40分くらい焼いたら出来上がり
(※ パイの表面に、アプリコットジャムなどを塗るとツヤが出ます)
(※ ジャムは600Wの電子レンジで20秒くらい加熱すると柔らかくなって塗りやすい)
リンゴは-25℃の寒さまで耐えられるので、寒冷地でも育てられます。
温かいと虫が付きやすいので、むしろ冷涼な気候の方が向いている果樹です。
寒さに強く、北国でも育てやすいのが落葉果樹。
開花、紅葉、果実、と年間を通して楽しめます。
定期便でフルーツを届けてもらえるサービスも便利です。
ひとり暮らしの日常を少し優雅にしてくれるのが旬のフルーツ。時間がない時や調理が面倒な時でも、フルーツなら手軽に食べられます。
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