壁紙の張り替えをなら様々な柄を選べ、ペンキ塗りとは違ったアレンジができます
例えば「レンガ柄」「ウッド柄」「花柄」など
部屋全体に貼らず、一面だけ壁紙の張り替えをしても、ガラッと変わります
壁紙の張り替えポイント

右利きの人は左回りに、左利きの人は右回りに貼っていくと、作業が楽にできます
そして綺麗に仕上げるコツは以下の4点です
- 壁についているものは全て外す
- 部屋の中央から貼り始める
- 上下は長めに切り、左右は重ねながら貼る
- 壁紙を切る時カッターの刃を壁から離さない
【壁に付いているものは全て外す】
壁に付いているスイッチやコンセントのプレートは、ほとんどネジ止めです
そのためドライバーでネジを外して取り外しておくと、スムーズに壁紙の張り替えができます
吊戸棚、カーテンレールなども、取り外せるものは全て外すと作業しやすく綺麗に仕上がります
【部屋の中央から貼り始める】
まずは一番目立つ部屋の中央から貼り始めるのがコツです
そうすると継ぎ目を壁の隅の方にできるからです
逆に壁の隅から壁紙を貼り始めると、継ぎ目に隙間があいてしまいます
壁と壁が付いている角の部分は、隣の壁から5cmくらいの位置からスタートするのがコツです
そして角の部分はヘラなどで押さえると綺麗に仕上がります
【上下は長めに切り、左右は重ねながら貼る】
壁紙は2~3cmほど長めに切って貼り、天井部分と床部分はカッターで切ります
そして横のつなぎ目部分は、2枚の壁紙を2~3cmくらい重ねて貼ります
それから、カッターで重なり部分の中央を切ると、ピッタリ合わせられます
【壁紙を切る時カッターの刃を壁から離さない】
定規を当ててカッターの刃を入れたら「定規」の方をずらしながら一気に切ります
この時に、途中でカッターを外すと、切り目に段がついてしまいます
初心者でも壁紙の張り替えがしやすいのは「幅が狭い」壁紙です

例えば一人で貼るなら幅50~60cmの壁紙が楽です
両手で持ちやすい幅なので、腕が疲れません
とはいえ割高なので部屋の一部だけ貼る場合に適しています
シール式の壁紙の場合は、剥がして貼り直しできるタイプだと失敗しても修正がききます

●柄物の壁紙を貼る場合
柄合わせが必要な場合、壁紙は余分に必要になります
最初は柄合わせの必要がない「無地」や「小さい模様」入り壁紙のほうが簡単です
表面に凹凸のある壁紙なら継ぎ目が目立ちません
例えば、初心者に貼りやすいのは縦の木目です

特にヴィンテージ風の木目は、ちょっとくらい曲がっても誤魔化しがききます
次の壁紙を重ねて、修正しながら貼ることができます
一方レンガ模様は、初心者にとって難しい柄です
なぜなら継ぎ目の部分で柄がズレやすいからです
縦横のラインを揃える必要があるので、水平も垂直も確認しながら貼らないと曲がります
そのため張り直しできる壁紙を選ぶほうが失敗なく貼れます

カウンター上下など狭い部分なら、両面テープで貼れるレンガでも簡単に貼れます

室内用レンガは猫の爪とぎ防止としても使えます

壁紙で部屋のコーナー分けすることも可能です
例えばベッドルーム部分とデスクコーナーを別の色や柄にすると、ワンルームでも雰囲気を変えられます

壁紙の張り替えに必要な道具

全て必要とは限らず、代用できるものもあります
古い壁紙を剥がさずに上から貼る場合なら、下地の補修などは必要ありません
●ドライバー
壁に付いているスイッチプレートなどを外す時に使います
●パテ、雑巾
古い壁紙を剥がした後に、穴やへこみ部分があれば、パテを塗りこんで補修しておきます
はみ出したら雑巾で拭き取って、表面をなめらかにしておきます
●定規、メジャー
壁の高さや幅を測るメジャーは、3.5メートル以上のものが便利です
金属製の定規があると、壁紙をカッターで切る時などにも使えます
●ハサミ、カッターナイフ
ハサミは壁紙をだいたいの長さに切る時に使います。
カッターナイフは壁に張った壁紙の余分な部分を切る時に使います。
●竹ベラ、ローラー、刷毛
壁紙を貼ってから、刷毛で表面をなでて空気を抜きます
スポンジや柔らかい布など、壁紙を傷つけない素材のもので代用できます

天井と壁の境目部分は、竹ベラで押さえて壁紙を直角に折ります
アイスクリームの木製スプーンや、先が尖っていないバターナイフで代用できます

ローラーは、2枚の壁紙のつなぎ目を押さえる時に使います
粘着面を出していないコロコロや、柔らかい布でも代用できます
●脚立
天井部分から壁紙を貼るために、脚立を使います
スツールや椅子など、安定感のある台でもOKです

●下げ振り
壁に吊り下げて垂直を確認するための道具です
糸に5円玉などを結び付けても代用できます
壁紙の張り替え手順

あらかじめ手順を知っておくと、失敗や張り直しを避けられます
綺麗に仕上げるためにも、効率的に作業するためにも、手順が大切です
【壁紙の必要量を計算して購入】
まず壁紙の張り替えをする部分の「床から天井までの高さ」と「幅」を測り、必要な壁紙の長さを出します
壁紙を貼らない「窓」や「ドア」の部分は除きます
そして両脇に壁紙を貼る部分もあるので、その分は含めておきます
壁紙は横方向を1cmくらい重ねながら貼っていくので、幅92cmの壁紙なら90cmとして計算します
天井部分と床部分も2~3cm長めに切って貼るため、その分の長さも含めて計算します
簡単な間取り図を描いておくと、計算がしやすくなります
【下地の補修は壁紙を貼る前日に済ませる】
古い壁紙を剥がす場合には、下地を補修して平らにしておく必要があります
パテなどが乾くのに時間がかかるため、下地の補修は壁紙を貼る前日に済ませておきます
古い壁紙を剥がす時に、下地の薄い紙は残すようにします
下地の紙が破れてしまったら、ヘラやカッターの刃ですくい取って紙やすりで平らにしておきます
壁面に穴や亀裂などがある場合には、パテを塗りこんで平らにすることも大事です
パテが乾いたら、サンドペーパーで整えておきます
大きな穴が開いている場合は、網テープを張って穴を覆ってからパテを塗って補修します
壁に打ち付けてあるクギやネジが錆びている場合は、ヤスリでサビを落とします
それからクリアラッカーなど油性塗料を塗って錆止めします
錆びたまま壁紙を貼ると、後からサビが浮き出てくることがあるからです
【壁に付いているものを外す】
壁に付いている、外せるものは全て外します
例えば、スイッチプレート、コンセントのプレート、カーテンレール、吊り棚などです
【壁紙を壁の高さより長めに切る】
上下に2~3cmずつ余分をつけて、壁紙を長めに切ります
まずは裏面に印刷されているガイドラインに沿って、ハサミで切ると楽です
その際に、ハサミを途中で止めず、一気に切るのがコツです
【壁紙を仮止めしてから貼る】
壁紙シールの場合は、裏紙を50cmくらい剥がして天井のほうを仮止めします
下げ振りで垂直を確かめてから、裏紙を少しずつ剥がして貼っていきます
水で濡らすタイプの壁紙の場合は、裏面を全て水で濡らしてから両手で持って天井部分を貼ります
それから下へと手で押さえていきます
濡れているうちなら多少の微調整はできます

壁紙が貼れたら、表面を刷毛でこすって中の空気を抜きます
壁紙の真ん中から上下、左右、外側へとなでていくのがコツです
空気が抜けない場合には、壁紙を少し剥がして空気を抜きながら貼り直します
●天井と床の余分な壁紙をカット
【天井と床の余分な壁紙をカットする】
天井部分は、天井と壁の境目を竹ベラで押さえます
それから壁紙をキッチリ直角に折り曲げ、定規を当てて、カッターで余分な壁紙を切り落とします
カッターの刃は、こまめに切って切れ味を良くしておくと綺麗に切れます
床部分も同様にして余分をカットします
1枚目の壁紙が貼れたら、2枚目は2~3cmほど重ねて同様に天井から仮止めして貼っていきます
【壁紙の重なり部分をカット】
壁紙の重なり部分の真ん中に定規を当てて、2枚を一緒にカッターで切ります
それから重なり部分の壁紙を取り除き、継ぎ目をピッタリ合わせてローラーで抑えます

ローラーがなければ固く絞った雑巾などでもOKです
【エアコンなどが付いている部分の張り方】

まずは壁紙を4~5cm長めに切り抜いてから貼ります
そして、はみ出した部分をカッターで切り落とすと、ピッタリ合わせられます
天井の細いところは見えにくい部分なので、切り張りしても目立ちません
エアコン周囲の隙間に壁紙を差し込み、竹ベラなどで押さえると綺麗に貼れます
【スイッチやコンセント部分の張り方】
スイッチやコンセントを外した部分は、壁紙にカッターで切込みを入れてからハサミで切り取ります
それからスイッチプレートをネジで止め直したら完成です
壁紙は値段が張るので、ペンキ塗りのほうが安く済みます

クロスの塗り替えに壁紙の上から塗れるペンキを使うのが楽。古い壁紙を剥がす手間が要らないからです。剝がす必要がなければ、大量の壁紙を処分する必要もありません。










