【自家製】ゼラチンと寒天の違いと簡単な料理

海藻から作られる「寒天」は食物繊維が豊富でカロリーゼロ

ダイエット中でスイーツを控えている時には寒天がピッタリです

粉寒天を料理に入れたり、食材として使うこともできます

動物性コラーゲンが含まれている「ゼラチン」は美肌効果が期待できます

ダイエットで肌や髪がパサパサになるのを防ぐのにピッタリ

彩りの良いフルーツやジュースに加えて固めるだけなので作るのも簡単です

寒天とゼラチンの違い

寒天とゼラチンの大きな違いは、溶ける時と固まる時の温度です。

  • 寒天は90℃以上で溶け、ゼラチンは50~60℃で溶ける
  • 寒天は常温で固まり、ゼラチンは20℃以下で固まる

そのため寒天は弱火にかけて煮溶かし、ゼラチンはお湯を加えて溶かします。

寒天はそのまま置いておくと固まりますが、ゼラチンは冷蔵庫に入れる必要があります。

固めた後の特徴も異なります。

  • 寒天は歯切れがよく、ゼラチンは柔らかく口溶けが良い
  • 寒天は崩れやすく、ゼラチンは弾力がありプルンとした食感
  • 寒天は半透明で、ゼラチンは透明感がある

そのため寒天は羊羹やところてんに、ゼラチンはゼリー、ムース、ババロアに使います。

寒天を使ったスイーツ

寒天で固めたスイーツは室温でも溶けないことが特徴です。

羊羹のほか牛乳寒天、チョコ寒天など様々な食材を固めることができます。

室温で溶けない性質を活かして、ジェルソースなどにも使われます。

【羊羹】

こしあんを寒天で固めるだけの定番和菓子。

材料

  • こしあん(400g)
  • 水(200ml)
  • 粉寒天(4g)
  • 砂糖(130g)

作り方

  1. 水、粉寒天、上白糖を鍋に入れて中火にかけ、沸騰させる
  2. こしあんを加えて弱火にし、焦がさないよう木べらで混ぜながら加熱する
  3. 混ぜたあんが、ゆっくり戻るくらいの固さに煮詰めてから型に流し入れる
  4. 粗熱を取り、冷蔵庫に入れて1時間以上冷やし固めたらできあがり

【さつまいも羊羹】

こしあんの代わりにサツマイモを使っても美味しい羊羹になります

材料

  • さつまいも(450g)
  • 酒(少々)
  • 砂糖(40g)
  • 塩(ふたつまみ)
  • 水(100㏄)
  • 粉寒天(4g)+水(150㏄)

作り方

  1. さつまいもに酒を振りかけ、強火の蒸し器で40分、または電子レンジで10分ほど加熱する
  2. 皮をむいて鍋に入れ、つぶして砂糖、塩、水を加え、弱火にかけて練る
  3. 粉寒天と水を鍋に入れて弱火で煮溶かす
  4. 溶けた寒天を芋に加え、ザルで濾す
  5. 型に入れて冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める

寒天が溶けないうちに砂糖を加えると、固まりにくくなることには注意が必要です。

煮溶かした寒天に砂糖を加え、みかんなど果物を入れて固めてもOK

柑橘類を使う時は、寒天液を60℃くらいまで冷ましてから果実や果汁を加えます。

ゼラチンを使ったスイーツ

透明感のあるゼラチンは、フルーツの色を活かしたスイーツにピッタリ。

フルーツジュースを固めるだけでも、綺麗なゼリーになります。

羊羹もゼラチンを使うと柔らかく、ぷるんとした食感です。

【ヨーグルトのブランマンジェ】

ブランマンジェ

ブラン・マンジェ(blanc-manger)とは「白い食べ物」を表すフランス語。

アーモンドミルクと牛乳をゼラチンで固めた冷菓です。

ヨーグルトと蜂蜜レモンで爽やかな味に仕上げると、夏のデザートになります。

レモンの代わりにオレンジでもOK

トッピングにキウイフルーツやミントの葉などを飾っても綺麗です。

グラスに4個分くらいの分量です。

  • ゼラチン(5g)
  • 水(大さじ2)
  • 豆乳(150ml)
  • ハチミツ(大さじ3)
  • プレーンヨーグルト(200g)
  • レモン汁(大さじ2)

作り方

  1. ゼラチンに水を加えて、ふやかしてから鍋に入れる
  2. 鍋に豆乳とハチミツを加えて弱火にかけ、沸騰させないようにしてゼラチンを完全に溶かす
  3. ボウルにプレーンヨーグルトとレモン汁を入れ、溶けたゼラチン液を少しずつ加えて混ぜ合わせる
  4. グラスに入れて冷蔵庫で冷やし固め、出す直前にジャムを少し乗せる

上に乗せるジャムは、オレンジマーマレードやブルーベリーなど少し酸味のあるものが合います。

【イチゴのつぶつぶゼリー】

いちごのゼリー

たっぷりイチゴを使った薄ピンク色のゼリー。

トッピングはイチゴだけでもいいし、ホイップクリームで飾ったりしても可愛い。

バナナやキウイフルーツなども乗せると華やかです。

ワイングラスを使ったり、可愛い形の器を使うと素敵になります。

材料

  • 粉ゼラチン(5g)
  • 水(大さじ2)
  • いちご(330g)
  • グラニュー糖(85g)
  • 牛乳(90ml)
  • 生クリーム(180ml)
  • 飾り用のイチゴ(50g)
  • ハチミツ(大さじ1)

作り方

  1. 粉ゼラチンは水加えておく
  2. いちごは洗ってヘタを取り、ボウルに入れてフォークなどで粗くつぶし、グラニュー糖を加えて混ぜる
  3. ふやけたゼラチンを牛乳に入れて湯煎にかける
  4. ゼラチンが完全に溶けたらイチゴに加え、泡だて器でゆっくり混ぜる
  5. よく混ざったらボウルの底を冷水に浸しながら混ぜてとろみをつける
  6. 別のボウルに生クリームを入れ、ボウルの底を冷水に浸しながら少し固くなるまで混ぜる
  7. イチゴとゼラチンが入ったボウルに、生クリームを3回に分けて加えながら混ぜる
  8. グラスに注いで冷蔵庫に入れ、2時間くらい冷やして固める
  9. 飾り用のイチゴを切ってハチミツをかけ、固まったゼリーに乗せる

ミントの葉など飾ると綺麗です。

【マンゴープリン】

マンゴープリン

とっても甘いマンゴーが美味しいプリン。

オレンジ色を生かしてハロウィンのデザートにもピッタリです。

上に乗せたホイップクリームにチョコペンで顔を描いても面白い。

マンゴーは生のフルーツをつぶしてもいいですが、ピュレ状になったものを使うと簡単です。

材料

  • 水(80ml)
  • 砂糖(大さじ1)
  • 粉ゼラチン(5g)
  • マンゴーピュレ(300ml)
  • 生クリーム(50ml)
  • コンデンスミルク(大さじ2)

作り方

  1. 鍋に水と砂糖を入れて火にかけ、粉ゼラチンを加えてゼラチンが溶けたら火からおろす
  2. ゼラチンが溶けた鍋にマンゴーピュレを少しずつ入れて混ぜる
  3. 生クリームとコンデンスミルクを加えて混ぜる
  4. グラスに流し入れ、冷蔵庫に入れて固める

食べる直前にホイップクリームを乗せてチョコなど飾ります。

【ベリーのチーズケーキ】

ベリーのチーズケーキ

酸味のあるチーズケーキには、ベリー類が合います。

ブルーベリージャムとブルーベリーの実を乗せて。

シンプルなトッピングにすると大人っぽい感じ。

ラズベリー、ストロベリー、ブルーベリー、色々なベリーを飾ると華やかで綺麗です。

ホイップクリームも加えると豪華に見えます。

材料

  • 粉ゼラチン(5g)
  • 水(大さじ2)
  • クリームチーズ(200g)
  • ラズベリージャム(120g)
  • グラニュー糖(40g)
  • プレーンヨーグルト(150g)
  • 生クリーム(200ml)
  • キルシュ(小さじ1)※ 他のリキュールでもOK

作り方

  1. 粉ゼラチンは水を加えておき、クリームチーズは室温に戻しておき、ラズベリージャムは裏ごししておく
  2. 柔らかくなったクリームチーズをゴムベラで練り、グラニュー糖を加えて泡だて器で混ぜ合わせる
  3. プレーンヨーグルト、生クリーム、ラズベリージャム、キルシュを順番に加えて混ぜる
  4. ふやけたゼラチンを電子レンジの600Wで10秒くらい加熱して溶かし、クリームチーズたちのボウルに加えて手早く混ぜる
  5. グラスに流し入れて、冷蔵庫で3時間くらい冷やして固める
  6. 固まったら上にベリー類とミントの葉などを飾る

フルーツを使ったスイーツは見た目も綺麗です。

透明なグラスやオシャレなワイングラスなどを使えばホームパーティのデザートにもピッタリ。

出す時まで冷蔵庫に入れておいて、そのまま出せます。


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