ゼラチンと寒天の違いは、動物性の牛や豚と植物性の海藻といった材料によるもの
そのためゼラチンにはコラーゲン、寒天には食物繊維が含まれます
例えば寒天でダイエットし、ゼラチンで肌や髪がパサパサになるのを防げます
どちらもスイーツや様々な料理が作れるので、ダイエット中にピッタリです
ゼラチンと寒天の違い
ゼラチンの材料は牛や豚の骨や皮なので、動物性コラーゲンが含まれています
いっぽう寒天の材料は海藻なので、食物繊維が豊富でカロリーゼロ
寒天とゼラチンの大きな違いは、「溶ける時」と「固まる時」の温度です
- 寒天は90℃以上で溶け、ゼラチンは50~60℃で溶ける
- 寒天は常温で固まり、ゼラチンは20℃以下で固まる
そのため寒天は弱火にかけて煮溶かし、ゼラチンはお湯を加えて溶かします
そして寒天はそのまま置いておくと固まりますが、ゼラチンは冷蔵庫に入れる必要があります
固めた後の特徴も、ゼラチンと寒天では違います
- 寒天は歯切れがよく、ゼラチンは柔らかく口溶けが良い
- 寒天は崩れやすく、ゼラチンは弾力がありプルンとした食感
- 寒天は半透明で、ゼラチンは透明感がある
そのため寒天は羊羹やところてんに、ゼラチンはゼリー、ムース、ババロアに使います
ゼラチンを使ったスイーツ
透明感のあるゼラチンは、フルーツの色を活かしたスイーツにピッタリ
フルーツジュースを固めるだけでも、綺麗なゼリーになります
例えば羊羹にゼラチンを使うと、寒天とは違い、柔らかく、ぷるんとした食感です
【ヨーグルトのブランマンジェ】
ブラン・マンジェ(blanc-manger)とは「白い食べ物」を表すフランス語
例えば、アーモンドミルクと牛乳をゼラチンで固めた冷菓が一般的です
ヨーグルトと蜂蜜レモンで爽やかな味に仕上げると、夏のデザートになります
あるいはレモンの代わりにオレンジでもOK
さらにキウイフルーツやミントの葉などを飾っても綺麗です
グラスに4個分くらいの分量です
- ゼラチン(5g)
- 水(大さじ2)
- 豆乳(150ml)
- ハチミツ(大さじ3)
- プレーンヨーグルト(200g)
- レモン汁(大さじ2)
作り方
- ゼラチンに水を加えて、ふやかしてから鍋に入れる
- 鍋に豆乳とハチミツを加えて弱火にかけ、沸騰させないようにしてゼラチンを完全に溶かす
- ボウルにプレーンヨーグルトとレモン汁を入れ、溶けたゼラチン液を少しずつ加えて混ぜ合わせる
- グラスに入れて冷蔵庫で冷やし固め、出す直前にジャムを少し乗せる
上に乗せるジャムは、オレンジマーマレードやブルーベリーなど少し酸味のあるものが合います
【イチゴのつぶつぶゼリー】
たっぷりイチゴを使った薄ピンク色のゼリー
トッピングはイチゴだけでもいいし、ホイップクリームで飾ったりしても可愛い
さらにバナナやキウイフルーツなども乗せると華やかです
例えば、ワイングラスや可愛い形の器を使うと素敵になります
材料
- 粉ゼラチン(5g)
- 水(大さじ2)
- いちご(330g)
- グラニュー糖(85g)
- 牛乳(90ml)
- 生クリーム(180ml)
- 飾り用のイチゴ(50g)
- ハチミツ(大さじ1)
作り方
- まず粉ゼラチンに水を加えておく
- いちごは洗ってヘタを取り、ボウルに入れてフォークなどで粗くつぶし、グラニュー糖を加えて混ぜる
- ふやけたゼラチンを牛乳に加え、湯煎にかける
- ゼラチンが完全に溶けたらイチゴに加え、泡だて器でゆっくり混ぜる
- よく混ざったら、ボウルの底を冷水に浸しながら混ぜてとろみをつける
- 別のボウルに生クリームを入れ、ボウルの底を冷水に浸しながら少し固くなるまで混ぜる
- イチゴとゼラチンが入ったボウルに、生クリームを3回に分けて加えながら混ぜる
- グラスに注いで冷蔵庫に入れ、2時間くらい冷やして固める
- 飾り用のイチゴを切ってハチミツをかけ、固まったゼリーに乗せる
さらにミントの葉など飾ると綺麗です
【マンゴープリン】
とっても甘いマンゴーが美味しいプリン
例えば、オレンジ色を生かしてハロウィンのデザートにもピッタリです
さらには上に乗せたホイップクリームにチョコペンで顔を描いても面白い
マンゴーは生のフルーツをつぶしてもいいですが、ピュレ状になったものを使うと簡単です
材料
- 水(80ml)
- 砂糖(大さじ1)
- 粉ゼラチン(5g)
- マンゴーピュレ(300ml)
- 生クリーム(50ml)
- コンデンスミルク(大さじ2)
作り方
- 鍋に水と砂糖を入れて火にかけ、粉ゼラチンを加えてゼラチンが溶けたら火からおろす
- ゼラチンが溶けたら、鍋にマンゴーピュレを少しずつ入れて混ぜる
- 生クリームとコンデンスミルクを加えて混ぜる
- グラスに流し入れ、冷蔵庫に入れて固める
食べる直前にホイップクリームを乗せて、チョコなど飾ります
【ベリーのチーズケーキ】
酸味のあるチーズケーキには、ベリー類が合います
そのためブルーベリージャムとブルーベリーの実を乗せます
シンプルなトッピングにすると大人っぽい感じ
あるいはラズベリー、ストロベリー、ブルーベリー、色々なベリーを飾ると華やかで綺麗です
さらにホイップクリームも加えると、豪華になります
材料
- 粉ゼラチン(5g)
- 水(大さじ2)
- クリームチーズ(200g)
- ラズベリージャム(120g)
- グラニュー糖(40g)
- プレーンヨーグルト(150g)
- 生クリーム(200ml)
- キルシュ(小さじ1)※ 他のリキュールでもOK
作り方
- 粉ゼラチンは水を加えておき、クリームチーズは室温に戻しておき、ラズベリージャムは裏ごししておく
- 柔らかくなったクリームチーズをゴムベラで練り、グラニュー糖を加えて泡だて器で混ぜ合わせる
- プレーンヨーグルト、生クリーム、ラズベリージャム、キルシュを順番に加えて混ぜる
- ふやけたゼラチンを電子レンジの600Wで10秒くらい加熱して溶かし、クリームチーズたちのボウルに加えて手早く混ぜる
- グラスに流し入れて、冷蔵庫で3時間くらい冷やして固める
- 固まったら上にベリー類とミントの葉などを飾る
フルーツを使ったスイーツは見た目も綺麗
例えばオシャレなワイングラスなどを使うと、ホームパーティのデザートにもピッタリです
しかも出す時まで冷蔵庫に入れておいて、そのまま出せます
寒天を使ったスイーツ
寒天で固めたスイーツは、室温でも溶けないことが特徴です
例えば小豆を使った羊羹、牛乳寒天、チョコ寒天など、様々な食材を固めることができます
あるいは、室温で溶けない性質を活かして、料理のジェルソースなども作れます
【羊羹】
こしあんを寒天で固めるだけの定番和菓子
材料
- こしあん(400g)
- 水(200ml)
- 粉寒天(4g)
- 砂糖(130g)
作り方
- まず水、粉寒天、上白糖を鍋に入れて中火にかけ、沸騰させる
- こしあんを加えて弱火にし、焦がさないよう木べらで混ぜながら加熱する
- 混ぜたあんが、ゆっくり戻るくらいの固さに煮詰めてから型に流し入れる
- 粗熱を取り、冷蔵庫に入れて1時間以上冷やし固めたらできあがり
【さつまいも羊羹】
こしあんの代わりにサツマイモを使っても美味しい羊羹になります
材料
- さつまいも(450g)
- 酒(少々)
- 砂糖(40g)
- 塩(ふたつまみ)
- 水(100㏄)
- 粉寒天(4g)+水(150㏄)
作り方
寒天が溶けないうちに砂糖を加えると、固まりにくくなることには注意が必要です
- さつまいもに酒を振りかけ、強火の蒸し器で40分、または電子レンジで10分ほど加熱する
- 皮をむいて鍋に入れ、つぶして砂糖、塩、水を加え、弱火にかけて練る
- 粉寒天と水を鍋に入れて弱火で煮溶かす
- 溶けた寒天を芋に加え、ザルで濾す
- 型に入れて冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める
あるいは煮溶かした寒天に砂糖を加え、みかんなど果物を入れて固めてもOK
柑橘類を使う時は、寒天液を60℃くらいまで冷ましてから果実や果汁を加えます
さらには寒天で、豆腐を作ることもできます
ごま豆腐の作り方は、大豆の豆腐とは全く異なります。例えば、ごま豆腐は「葛粉」で固めるのに対し、大豆の豆腐は「にがり」で固めます。どちらも、冷ややっことして食べるなら「寒天」で代用することも可能です。そのため家庭でも手作りすることができます。
当ブログ記事を整理してアマゾンKindleの電子書籍と紙の本で出版しています
Unlimited会員なら無料でダウンロードできますので、よろしかったら覗いてみてください