南国果樹は、暖地や温室でなければ育ちません
なぜなら耐寒温度が0~5℃のため、寒さで枯れてしまうからです
また、南国果樹は大きく育つものが多いことにも注意が必要です
剪定で小さく育てることはできますが、庭で放置すると大木に育ってしまいます
そのため鉢植えにして小さく育て、冬は室内に入れる方法がおすすめです

樹高1~5mの南国果樹
小さめの南国果樹なら、庭に植えても鉢植えでも邪魔になりません
とはいえ温かい地域であれば、庭に植えたほうが、実付きがよくなります
さらに花が綺麗な果樹なら、庭のシンボルツリーとしても引き立ちます
【パッションフルーツ(1~3m)】

トケイソウ科トケイソウ属
原産地はブラジル南部で、耐寒温度は-2℃
3~10月に開花して、6~1月に収穫できます
寒さに弱いので、冬の温度管理がポイントです
例えば地面の温度が20℃以下になると生育が止まるので「秋以降は室内」へ入れます
特に「花と果実に雨を当てない」ことが大事です

【アセロラ(1~3m)】

キントラノオ科ヒイラギトラノオ属
原産地は熱帯アメリカ、西インド諸島で、耐寒温度5℃
5月~11月に開花して、5~11月に収穫できます
気温「25~35℃」なら年5~6回ほど花が咲いて実がなります
1本だけ植えても実がなりますが、人工授粉すると確実です
苗を植え付けたら、しばらく日陰に置いて「直射日光に当てない」ようにします
そして新しい芽が出始めてから「徐々に日に当てる」のがコツです
【ビワ(2~5m)】

バラ科ビワ属
原産地は日本、中国で、耐寒温度-2℃
温暖な気候を好み、年間の平均気温「15℃以上」が適しています
12~2月に開花して、5~6月に収穫できます
11~2月に咲く花は特に寒さに弱く、気温が-3℃以下になると実が育ちません
根が弱いので「支柱」を立てて固定しておくと安全です

樹高10m以上になる南国果樹

南国フルーツは特に大きくなる傾向があり、育ちすぎると手に負えません
鉢植えでも庭植えでも、剪定して小さく育てることが大事です
【アボカド(7~20m)】

クスノキ科ワニナシ属
中央アメリカ原産で、耐寒温度-7℃
特に低温には弱い果樹です
5~6月に開花して、11~12月に収穫できます
食用に出回っているアボカドの多くは、熟すと皮が黒くなる「ハス種」です
ハス種は寒さに弱いので、日本で栽培するなら温室か鉢植えにする必要があります


アボカドは本来とても大きくなる果樹。葉が大きく根が浅いため、剪定で小さくしたり、茂りすぎないように管理します。実が付き始めたら「摘果」して数を減らし、養分を集中させるのも大切です。アボカドなど果樹を育てる時に大切なのが「剪定」と「誘引」。果樹は横へ伸びる枝に実をつけるという性質があるからです。
【オリーブ(10~15m)】

モクセイ科オレア属
アジア原産で、耐寒温度-3℃
5~6月に開花して、10~11月に収穫できます
暑さには強いですが、やや寒さに弱い果樹です
そのため「たっぷり日差しが当たる」温暖な環境が適しています
そして本来は大木になる木なので、剪定が欠かせません
鉢植えで小さく育てて、冬は室内へ入れるほうが管理しやすい果樹です
【グアバ(8~10メートル)】

フトモモ科バンジロウ属
南アメリカ、ブラジル原産で、耐寒温度0℃
「気温20~25℃」くらいあれば果実が育ちます
4~5月に開花して、9~10月に収穫できます
グアバの中でも「ストロベリーグアバ」は寒さに強いほうです
例えば-5℃くらいまでなら屋外で育てられます
【ドラゴンフルーツ(~10m)】

サボテン科ヒロケレウス属
中央アメリカ、メキシコ原産で、耐寒温度3℃
サボテン科ですが花が咲き始めてから実を収穫するまで「十分な水」が必要です
7月~9月に開花して、6~11月に収穫できます
例えば気温20℃以上の日が長く続くと、花が咲き実がなります
特に「温度管理」が大切です
なぜなら最低気温が8℃以下になると、茎に黄色い斑点ができるからです
そして霜に当たると、茎が腐ります
【ライチ(10~20m)】

ムクロジ科イシ属
原産地は中国南部で、耐寒温度3℃
2月~4月に開花して、5~7月に収穫できます
やや寒さにも耐えられ、「気温0℃以上」あれば育ちます
とはいえ「夜の最低気温5℃以上」の環境が最適です

【マンゴー(~40m)】

ウルシ科マンゴー属
熱帯アジア、インド、メキシコ原産で、耐寒温度5℃
4~6月に開花して、4~7月に収穫できます
気温が0℃以下になると育ちにくいので「冬は室内」での管理が必要です
そして花が咲き、実がなる時期は「雨に当たらないよう」軒下などへ移動します
【キウイフルーツ】

マタタビ科マタタビ属
原産地は中国南部で、耐寒温度-7℃
暑さには強いですが、「やや寒さに弱い」果樹です
マタタビ科なので「猫にかじられない場所」が適しています
5~6月に開花して、10~11月に収穫できます
とはいえオスとメスがあるので、2本を植えないと実がなりません
つる性の果樹は、棚やフェンスに絡めて育てます

鉢植えにすると、北国でも柑橘類やトロピカルフルーツを育てられます

鉢植えで育てた果樹には美味しい実がなります。限られたスペースで育つと、水分や養分が凝縮されるからです。ですから庭がなくても、ベランダでも、鉢植えなら果樹が育てられます。
寒冷地の庭に植えるなら、寒さに強い「落葉果樹」が向いています

寒さに強く、北国でも育てやすいのが落葉果樹。開花、紅葉、果実、と年間を通して楽しめます。また庭の環境づくりにも役立つのが落葉果樹です。
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