お花見の食べ物は、屋外へ持っていきやすく、手でつまめるものが最適
例えば、おにぎりやサンドイッチを持って、ひとり花見も良いものです
家族や仲間と出かけるなら、ちょっと頑張って、お弁当を重箱に詰めてみたり
あるいは、お家にいても楽しめるのが、桜茶と三色団子です
お庭を眺めながらの花見で、十分に春を満喫できます
お花見の食べ物と飲み物

3~5分咲きの八重桜を塩漬けしてから梅酢に漬けしたものに、お湯を注いで飲むのが桜茶
塩が効いているので、一人分1輪で充分です
八重桜の花が手に入れば、塩漬けして保存しておくことができます
【桜の花びら塩漬け】
- よく水洗いした花に、3~4割の塩を加えてもむ
- 1週間くらい重石を乗せておく
- ペーパータオルに花を広げて水気を切る
- 2~3日ほど陰干ししてから保存瓶に入れる
- 梅酢を加えて冷蔵庫で保管する
ヨーグルトやアイスのトッピング、クッキーやケーキに飾っても綺麗です
鯛めしやおにぎりに混ぜたり、吸い物の具にしたり、様々な使い方ができます
ラベンダーやバラといったエディブルフラワーも、塩漬け保存が可能です

食卓に花を飾るだけでなく、料理にも使うと楽しさが広がります。綺麗な花の中には食べられるものが意外と多くあるからです。例えば「バラ」や「食用菊」は代表的なエディブルフラワー。
【三色団子】

お花見の食べ物としての三色団子には、色に意味が込められています
- 桜を表す「ピンク」
- 雪を表す「白」
- 葉を表す「緑」
この3色は、桃の節句で食べる菱餅や三色あられと同様に春の象徴です
お団子は家庭でも簡単に作れます
食紅で着色してもいいですが、桜パウダーや抹茶パウダーを使うと色が綺麗です
うるち米を使った「上新粉」を使うと、もちもちした食感になります
<材料(8串分)>
- 上新粉(220g)
- 砂糖(40g)
- 桜パウダー(1g)
- 抹茶パウダー(1g)
<作り方>
- ボウルに上新粉と砂糖を入れて混ぜ合わせる
- お湯(150ml)を加えて混ぜ、耳たぶくらいの硬さにする
- 生地を三等分し、一つに桜パウダー、一つに抹茶パウダーを入れて混ぜる
- それぞれを8等分して丸める
- たっぷりの熱湯に団子を入れ、浮かんで来たら1分ほど茹でる
- 冷水に取ってからザルに上げ、水気を切る
- 竹串に1色ずつ団子を刺す
桜の柔らかい若葉を塩漬けしておけば、桜餅も作れます

美味しい和菓子はヘルシーなスイーツ。豆を使っているため食物繊維が一緒に摂れるからです。和菓子の基本は豆を使った「あん」と、米粉を使った生地。昔は家庭で作っていたくらいですから意外と簡単です。
お花見の食べ物で春の宴

お花見の食べ物は、貴族の宴が始まりです
それが豊作を祈願する庶民の行事として広まったもの
桜の木には田の神様が宿るとされ、お酒や料理を供えて食べました
公園などで花見を楽しむ際に食べやすいのが、手でつまめる「巻き寿司」や「稲荷寿司」
酢飯を使っているので、傷みにくいというメリットもあります
お弁当の定番料理でも、見栄えするのが重箱のメリットです
【厚焼き卵】

卵に具材を入れる場合は、みじん切りして炒め、冷ましてから卵に加えます
人参、青ネギ、椎茸などが、彩りよくなります
●卵焼きの材料
- 塩(少々)
- 卵(3個)
- 砂糖(小さじ3)
- 醤油(小さじ1/2)
●出汁巻き卵の材料
出し汁を加えて焼くと、柔らかな卵焼きになります
- 卵(2個)
- 出し汁(大さじ2~3)
- 薄口しょうゆ(小さじ1)
- 砂糖(小さじ1/2)
- みりん(小さじ1/2)
●厚焼き玉子
しっかりした厚焼き玉子は、太巻きの具材としても使えます
- 卵(3個)
- 砂糖(小さじ1)
- 醤油(小さじ1)
●作り方
- 卵を泡立てないように溶きほぐし、調味料を混ぜる
- フライパンを弱火にかけ、薄く油を敷いてから卵の1/3くらいを入れて広げる
- 薄く半熟状態になったら卵を巻いて、フライパンの端に移動させる
- 空いた部分に薄く油を敷いてから、残りの卵を広げて同じように焼いて巻く

焼きあがったら巻きすに乗せ、四角く形をととのえてから切ります

【太巻き】

3合の御飯で太巻き5本くらい作れます
合わせ酢を作って炊き立ての御飯に混ぜ、酢飯を作ります
- 米酢(大さじ5)
- 砂糖(大さじ2)
- 塩(小さじ1.5)
定番の具は「厚焼き玉子」「椎茸とかんぴょうの煮物」「大葉または三つ葉」
厚焼き玉子は、形を整えてから1cm幅くらいの棒状に切ります
●椎茸とかんぴょうの煮物
- 干し椎茸(25g)
- かんぴょう(25g)
- 醤油(大さじ2)
- みりん(大さじ2)
- 砂糖(大さじ2)
椎茸は水に浸けて戻します
お湯で戻すと時短になりますが、水に4~6時間つけたほうが美味しい

かんぴょうは、まず塩(小さじ1)を振ってもんでから水を加えます

鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして10分くらい茹でます
そしてザルに上げて冷まし、水気を絞ります
- 椎茸の戻し汁に水を加えて250mlにし、醤油、みりん、砂糖を加えて混ぜる
- 鍋に調味料、椎茸、かんぴょうを入れて強火にかける
- 沸騰したらアクを取り、弱火にして落し蓋を乗せ、15分くらい煮る
- 落し蓋を外して15~20分くらい煮て、煮汁がなくなるまで煮詰めたら完成
- 椎茸は5mm幅、かんぴょうは海苔の長さに切っておく
●三つ葉または大葉
三つ葉は根元を切ってから、塩を加えた熱湯で30秒ほど茹で、冷水に取ってから水気を絞ります
大葉を使う場合は、洗って水気を拭き取り、千切り
●太巻きの作り方

- 巻きすに海苔を敷く
- 海苔の上端から2cmくらい残して酢飯を広げる
- 酢飯の中央より少し上に、椎茸、三つ葉、厚焼き卵、かんぴょうの順で並べる
- 手前の巻きす、海苔、酢飯を両手で持って上端の酢飯まで一気に持っていく
- 両手で握って丸める
ラップで包んで少し置くと、具材が馴染んで切りやすくなります
酢水で濡らした包丁で厚さ2cmくらいに切り、弁当箱に詰めます
【稲荷寿司】

米1.5合で16個くらい作れます
合わせ酢を作り、炊き立ての御飯に加えて混ぜておきます
- 米酢(大さじ2)
- 砂糖(大さじ1)
- 塩(小さじ1/2)
寿司飯に「ゴマ」や千切りした「大葉」などを混ぜても美味しくなります
●稲荷ずしの材料
- 油揚げ(7cm四方くらいのもの8枚)
- 出し汁(200ml)
- 砂糖(大さじ4)
- 醤油(大さじ2.5)
●稲荷ずしの作り方
- 正方形の油揚げを半分に切り、切り口から親指を入れて広げておく
- サッと熱湯に通してからザルに上げ、水気を絞って鍋に入れる
- 出し汁、砂糖、醤油を混ぜ合わせて鍋に加え、中火にかける
- 沸騰したら弱火にし、落し蓋をして10分くらい煮、火を止めて冷ます
- 寿司飯を16等分して丸めておき、一つずつ油揚げに詰めて口を閉じる
お花見の食べ物は、ひとり花見や少人数なら、おにぎりだけでも十分

ラップで包んで持って行けば、帰りは手ぶらです
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