【壁紙】自分で張り替える道具と貼り方のコツ

壁紙なら様々な柄を選べ、ペンキ塗りとは違ったアレンジができます

「レンガ柄」「ウッド柄」「花柄」など

部屋全体に貼らず一面を変えるだけでガラッと変わります

初心者が壁紙を貼る時のポイント

初心者でも貼りやすいのは「幅が狭い」壁紙です。

両手で持ちやすい幅だと腕が疲れません。

一人で貼るなら幅50~60cmの壁紙が楽です。

割高なので部屋の一部だけ貼る場合に適しています。

シール式の壁紙の場合は、剥がして貼り直しできるタイプだと失敗しても修正がききます。



一番目立つ部屋の中央から貼り始めるのがコツです。

そうすると継ぎ目を壁の隅の方にできます。

柄合わせが必要な場合、壁紙は余分に必要になります。

最初は柄合わせの必要がない「無地」や「小さい模様」入り壁紙のほうが簡単です。

表面に凹凸のある壁紙なら継ぎ目が目立ちません。

初心者に貼りやすいのは縦の木目です。

ヴィンテージ風の木目なら、ちょっとくらい曲がっても誤魔化しがききます。

次の壁紙を重ねて修正しながら貼れるからです。

初心者にとってレンガ模様は難しい柄。

継ぎ目の部分で柄がズレやすいからです。

縦横のラインを揃える必要があるので、水平も垂直も確認しながら貼らないと曲がります。

ですから張り直しできる壁紙を選ぶほうが失敗なく貼れます。

凹凸があって質感がリアルな壁紙は、離れてみると本物のレンガみたく見えます。

本物のレンガには見えないとしても、安っぽさがありません。

壁紙で部屋のコーナー分けすることも可能です。

例えばベッドルーム部分とデスクコーナーを別の色や柄にすると、ワンルームでも雰囲気を変えられます。

カウンター上下など狭い部分なら、両面テープで貼れるレンガでも簡単に貼れます。

室内用レンガは猫の爪とぎ防止としても使えます。


壁紙を綺麗に貼るポイント

壁紙クロス張り替え

 ・壁についているものは全て外す

 ・部屋のコーナー部分から貼り始めない

 ・壁紙は長めに切り、左右は重ねながら貼る

 ・壁紙を切る時カッターの刃を壁から離さない

右利きの人は左回りに、左利きの人は右回りに貼っていくのも作業がしやすいコツです。


●壁に付いているものは全て外す
壁に付いているスイッチやコンセントのプレートは、ほとんどネジ止めです。

ドライバーでネジを外して取り外しておくと壁紙をスムーズに貼れます。

吊戸棚、カーテンレールなども、取り外せるものは全て外すと作業しやすく綺麗に仕上がります。

●部屋のコーナー部分から貼り始めない
壁の隅から壁紙を貼り始めると、継ぎ目に隙間があいてしまいます。

壁と壁が付いている角の部分は、隣の壁から5cmくらいの位置からスタートするのがコツです。

角の部分はヘラなどで押さえると綺麗に仕上がります。

●壁紙は長めに切り、左右は重ねながら貼る
壁紙は2~3cmほど長めに切って貼り、天井部分と床部分はカッターで切ります。

横のつなぎ目部分は、2枚の壁紙を2~3cmくらい重ねて貼り、

カッターで重なり部分の中央を切るとピッタリ合わせられます。

●壁紙を切る時カッターの刃を壁から離さない
定規を当ててカッターの刃を入れたら「定規」の方をずらしながら一気に切ります。

途中でカッターを外すと、切り目に段がついてしまうからです。


壁紙貼りに必要な道具

壁紙貼りの道具

全て必要とは限らず、代用できるものもあります。

古い壁紙を剥がさずに上から貼る場合なら、下地の補修などは必要ありません。


●ドライバー

壁に付いているスイッチプレートなどを外す時に使います。

●パテ、雑巾

古い壁紙を剥がした後に、穴やへこみ部分があれば、パテを塗りこんで補修しておきます。

はみ出したら雑巾で拭き取って、表面をなめらかにしておきます。

●定規、メジャー

壁の高さや幅を測るメジャーは、3.5メートル以上のものが便利です。

金属製の定規があると、壁紙をカッターで切る時などにも使えます。

●ハサミ、カッターナイフ

ハサミは壁紙をだいたいの長さに切る時に使います。

カッターナイフは壁に張った壁紙の余分な部分を切る時に使います。

●竹ベラ、ローラー、刷毛

壁紙を貼ってから、刷毛で表面をなでて空気を抜きます。

スポンジや柔らかい布など、壁紙を傷つけない素材のもので代用できます。

天井と壁の境目部分は、竹ベラで押さえて壁紙を直角に折ります。

アイスクリームの木製スプーンや、先が尖っていないバターナイフで代用できます。

ローラーは、2枚の壁紙のつなぎ目を押さえる時に使います。

粘着面を出していないコロコロや、柔らかい布でも代用できます。

●脚立

天井部分から壁紙を貼るために、脚立を使います。

スツールや椅子など安定感のある台でもOKです。

●下げ振り

壁に吊り下げて垂直を確認するための道具。

糸に5円玉などを結び付けても代用できます。


壁紙の張替え手順

あらかじめ手順を知っておくと、失敗や張り直しを避けられます。

綺麗に仕上げるためにも、効率的に作業するためにも、手順が大切です。

●壁紙の必要量を計算して購入
まず壁紙を貼る部分の「床から天井までの高さ」と「幅」を測り、必要な壁紙の長さを出します。

壁紙を貼らない「窓」や「ドア」の部分は除きますが、

両脇に壁紙を貼る部分もあるので、その分は含めておきます。

壁紙は横方向を1cmくらい重ねながら貼っていくので、幅92cmの壁紙なら90cmとして計算します。

天井部分と床部分も2~3cm長めに切って貼るため、その分の長さも含めて計算します。

簡単な間取り図を描いておくと便利です。

●下地の補修は壁紙を貼る前日に済ませる
古い壁紙を剥がす場合には、下地を補修して平らにしておく必要があります。

パテなどが乾くのに時間がかかるため、下地の補修は壁紙を貼る前日に済ませておきます。

古い壁紙を剥がす時に、下地の薄い紙は残すようにします。

下地の紙が破れてしまったら、ヘラやカッターの刃ですくい取って紙やすりで平らにしておきます。

壁面に穴や亀裂などがある場合には、パテを塗りこんで平らにすることも大事です。

パテが乾いたらサンドペーパーで整えておきます。

大きな穴が開いている場合は、網テープを張って穴を覆ってからパテを塗って補修します。

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壁に打ち付けてあるクギやネジが錆びていたら、ヤスリでサビを落とし、

クリアラッカーなど油性塗料を塗って錆止めします。

錆びたまま壁紙を貼ると、後からサビが浮き出てくることがあるからです。


●壁に付いているものを外す

スイッチプレート、コンセントのプレート、カーテンレール、吊り棚など、外せるものは全て外します。

●壁紙を壁の高さより長めに切る
上下に2~3cmずつ余分をつけて、壁紙を長めに切ります。

裏面に印刷されているガイドラインに沿ってハサミで切ると楽。

ハサミは途中で止めずに一気に切るのがコツです。

●壁紙を仮止めしてから貼る
壁紙シールの場合は、裏紙を50cmくらい剥がして天井のほうを仮止めします。

下げ振りで垂直を確かめてから、裏紙を少しずつ剥がして貼っていきます。

水で濡らすタイプの壁紙の場合は、裏面を全て水で濡らしてから両手で持って天井部分を貼り、

下へと手で押さえていきます。

濡れているうちなら多少の微調整はできます。

壁紙が貼れたら、表面を刷毛でこすって中の空気を抜きます。

壁紙の真ん中から上下、左右、外側へとなでていくのがコツです。

空気が抜けない場合には、壁紙を少し剥がして空気を抜きながら貼り直します。

●天井と床の余分な壁紙をカット
壁紙貼りの天井部分

天井と壁の境目を竹ベラで押さえ、

壁紙をキッチリ直角に折り曲げてから定規を当ててカッターで余分な壁紙を切り落とします。

カッターの刃は、こまめに切って切れ味を良くしておくと綺麗に切れます。

床部分も同様にして余分をカットします。

1枚目の壁紙が貼れたら、2枚目は2~3cmほど重ねて同様に天井から仮止めして貼っていきます。

●壁紙の重なり部分をカット
壁紙の重なり部分の真ん中に定規を当てて、2枚を一緒にカッターで切ります。

重なり部分の壁紙を取り除き、継ぎ目をピッタリ合わせてローラーで抑えます。

ローラーがなければ固く絞った雑巾などでもOKです。

●エアコンなどが付いている部分の張り方

エアコンや吊り棚など壁から外せない場合は、

壁紙を4~5cm長めに切り抜いてから貼り、

はみ出した部分をカッターで切り落としてピッタリ合わせます。

天井の細いところは見えにくい部分なので、切り張りしても目立ちません。

エアコン周囲の隙間に壁紙を差し込み、竹ベラなどで押さえると綺麗に貼れます。

●スイッチやコンセント部分の張り方

スイッチやコンセントを外した部分の穴は、

壁紙にカッターで切込みを入れてからハサミで切り取ります。

スイッチプレートをネジで止め直したら完成です。


部屋の壁紙を全て張り替えるのが大変なら、一部だけでもOK

壁紙は値段が張るので、ペンキ塗りのほうが安く済みます。

レンガ模様などの壁紙と、ペンキ塗りを組み合わせても変化をつけられます。

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壁紙など広いスペースの模様替えをする場合には、部屋全体の統一感も大事です。

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