お花見は、貴族が屋外で開いた春の宴会が、庶民に広まったものと言われています
田の神様を迎えるために、農民たちが桜の木の下で、お酒や食べ物を供えたそうです
行事食として知られているのが「花見だんご」「桜茶」「花見弁当」
春を感じさせる食べ物は、お花見ムードを盛り上げてくれます
花見だんご
お花見の行事食である三色団子は、色に意味が込められています。
- 桜を表す「ピンク」
- 雪を表す「白」
- 葉を表す「緑」
この3色は、桃の節句で食べる菱餅や三色あられと同様に春の象徴です。
お団子は家庭でも簡単に作れます。
食紅で着色してもいいですが、桜パウダーや抹茶パウダーを使うと色が綺麗です。
うるち米を使った「上新粉」を使うと、もちもちした食感になります。
<材料(8串分)>
- 上新粉(220g)
- 砂糖(40g)
- 桜パウダー(1g)
- 抹茶パウダー(1g)
<作り方>
- ボウルに上新粉を砂糖を入れて混ぜ合わせ、お湯(150ml)を加えて混ぜ、耳たぶくらいの硬さにします
- 生地を三等分し、一つに桜パウダー、一つに抹茶パウダーを入れて混ぜ、それぞれを8等分して丸めます
- たっぷりの熱湯に団子を入れ、浮かんで来たら1分ほど茹で、冷水に取ってからザルに上げて水気を切ります。
- 竹串に1色ずつ団子を刺したら出来上がり
花見弁当
春の花見は貴族の宴が始まりで、豊作を祈願する庶民の行事として広まったものです。
桜の木には田の神様が宿るとされ、お酒や料理を供えて食べました。
公園などで花見を楽しむ際に食べやすいのが、手でつまめる「巻き寿司」や「稲荷寿司」。
酢飯を使っているので、傷みにくいというメリットもあります。
「卵焼き」「唐揚げ」「焼き魚」「ソーセージ」など、お弁当の定番料理で十分です。
みんなで食べられるよう、たくさん作って容器に彩りよく詰めます。
【厚焼き卵】
<材料>
塩(少々)
卵(3個)
砂糖(小さじ3)
醤油(小さじ1/2)
<作り方>
- 卵を泡立てないように溶きほぐし、調味料を混ぜます。
- フライパンを弱火にかけ、薄く油を敷いてから卵の1/3くらいを入れて広げ、薄く半熟状態になるまで焼きます。
- 卵を巻いてフライパンの端に移動させ、薄く油を敷いてから残りの卵を広げて同じように焼いて巻きます。
- 焼きあがったら巻きすに乗せ、四角く形をととのえてから切ります。
卵に具材を入れて焼いてもOK。
人参、青ネギ、椎茸など、みじん切りして炒め、冷めてから卵に加えて焼きます。
出汁巻き卵は、出し汁を加えて焼いた柔らかな卵焼き。
- 卵(2個)
- 出し汁(大さじ2~3)
- 薄口しょうゆ(小さじ1)
- 砂糖(小さじ1/2)
- みりん(小さじ1/2)
厚焼き玉子は太巻きの具材としても使えます。
【太巻き】
- 干し椎茸(25g)
- かんぴょう(25g)
- 醤油(大さじ2)
- みりん(大さじ2)
- 砂糖(大さじ2)
- 卵(3個)
3合の御飯で太巻き5本くらい作れます。
合わせ酢を作って炊き立ての御飯に混ぜ、酢飯を作ります。
- 米酢(大さじ5)
- 砂糖(大さじ2)
- 塩(小さじ1.5)
定番の具は「厚焼き玉子」「椎茸とかんぴょうの煮物」「大葉または三つ葉」。
●厚焼き玉子
- 卵(3個)
- 砂糖(小さじ1)
- 醤油(小さじ1)
厚焼き玉子の形を整え
1cm幅くらいの棒状に切ります
●干し椎茸
水に浸けて戻します
お湯で戻すと時短になりますが
水で4~6時間おいたほうが美味しいです
椎茸の戻し汁に水を加えて250mlにします
醤油、みりん、砂糖を加えて混ぜ、鍋に入れて椎茸とかんぴょうを一緒に煮ます
●かんぴょう
かんぴょうは塩(小さじ1)で塩もみしします
水を加えて火にかけ、沸騰したら弱火に
10分くらい茹でてザルに上げ
冷めたら水気を絞ります
かんぴょうを椎茸に加えて火にかけ、沸騰したらアクを取ってから弱火に
落し蓋をして15分くらい煮たら、落し蓋を外して15~20分くらい
煮汁がなくなるまで煮詰めたら完成
椎茸は5mm幅、かんぴょうは海苔の長さに切っておきます
●三つ葉または大葉
三つ葉は根元を切ってから、塩を加えた熱湯で30秒ほど茹で、冷水に取ってから水気を絞ります
大葉を使う場合は、洗って水気を拭き取り、千切り
●太巻きの作り方
- 巻きすに海苔を敷く
- 海苔の上端から2cmくらい残して酢飯を広げる
- 酢飯の中央より少し上に、椎茸、三つ葉、厚焼き卵、かんぴょうの順で並べる
- 手前の巻きす、海苔、酢飯を両手で持って上端の酢飯まで一気に持っていく
- 両手で握って丸める
ラップで包んで少し置くと、具材が馴染んで切りやすくなります。
酢水で濡らした包丁で厚さ2cmくらいに切り、弁当箱に詰めます。
【稲荷寿司】
<材料>
- 油揚げ(7cm四方くらいのもの8枚)
- 出し汁(200ml)
- 砂糖(大さじ4)
- 醤油(大さじ2.5)
米1.5合で16個くらい作れます。
合わせ酢を作り、炊き立ての御飯に加えて混ぜておきます。
- 米酢(大さじ2)
- 砂糖(大さじ1)
- 塩(小さじ1/2)
寿司飯に「ゴマ」や千切りした「大葉」などを混ぜても美味しくなります。
<作り方>
- 正方形の油揚げを半分に切り、切り口から親指を入れて広げておく
- サッと熱湯に通してからザルに上げ、水気を絞って鍋に入れる
- 出し汁、砂糖、醤油を混ぜ合わせて鍋に加え、中火にかける
- 沸騰したら弱火にし、落し蓋をして10分くらい煮、火を止めて冷ます
- 寿司飯を16等分して丸めておき、一つずつ油揚げに詰めて口を閉じる
お花見の弁当に決まりはありません
おにぎりやサンドイッチでもOK
少人数なら容器に入れなくても済みます
ラップで包むだけなら帰りは手ぶらです
桜茶
3~5分咲きの八重桜を塩漬けしてから梅酢に漬けしたものに、お湯を注いで飲むのが桜茶。
塩が効いているので、一人分1輪で充分です。
八重桜の花が手に入れば、塩漬けして保存しておくことができます。
<花びらの塩漬け>
- よく水洗いした花に、3~4割くらいの塩を加えてもみ、重石を乗せて1週間くらいおきます
- ペーパータオルに花を広げて水気を切り、2~3日ほど陰干しします
- 保存瓶などに入れて梅酢を加え、冷蔵庫で保管すると色が綺麗に保てます
ヨーグルトやアイスのトッピング、クッキーやケーキに飾ると綺麗。
鯛めしやおにぎりに混ぜたり、吸い物の具にしたり、様々な使い方ができます。
ラベンダーやバラなどエディブルフラワーも塩漬け保存が可能です。
食卓に花を飾るだけでなく、料理にも使うと楽しさが広がります。綺麗な花の中には食べられるものが意外と多くあるからです。例えば「バラ」や「食用菊」は代表的なエディブルフラワー。
桜の柔らかい若葉を塩漬けしておけば、桜餅が作れます。
美味しい和菓子はヘルシーなスイーツ。豆を使っているため食物繊維が一緒に摂れるからです。和菓子の基本は豆を使った「あん」と、米粉を使った生地。昔は家庭で作っていたくらいですから意外と簡単です。
お家の庭を眺めながらの花見だって十分に楽しめます。
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