手づくり箒は、かつて農家が栽培した植物で作られていました
天然繊維で作られた箒は柔らかく、ホコリが立ちにくいのがメリットです
しかも掃きやすく、長持ちします
掃除機の普及で減ったとはいえ、箒の良さも見直されています
例えば、音がしないので、赤ちゃんや病人が寝ている時でも使えます
電源も充電も不要なので、いつでもサッと手にできることも箒の良さです
手づくり箒の材料

魔女が乗っているのは「ヒッコリー」の枝に「ほうきもろこし」が束ねてある箒
他にも様々な植物が手づくり箒に使われます
- ほうき草(コキア)
- 白樺の枝
- トウモロコシの皮
- 椰子の葉
持ち手部分に使われるのは、日本なら「竹」が一般的
なぜなら軽くて丈夫で、手に入りやすいからです
いっぽう欧米でよく使われるのは「アッシュ」「ヒッコリー」「ポプラ」など
とはいえ持ち手を付けず、穂先を束ねただけでも小さな箒として使えます
【ホウキモロコシの手づくり箒】

ホウキモロコシとは、モロコシやキビの仲間
トウモロコシの仲間ですが、有毒なので食べられません
●ほうきもろこしの栽培
ほうきもろこしの栽培方法は、トウモロコシとほぼ同じ
ただし交雑しないよう、同族の植物からは70~80cmは離して植えることも注意点です
近所でトウモロコシを植えている場合も、花粉が飛んで交雑してしまうことがあります

ほうき1本につき10本ほどのホウキモロコシが収穫出来れば充分です
まず13~15cm間隔で種を蒔きます
そして草丈が15cmくらいになったら間引いて20~30cm間隔にします
すると夏の終わりころには実が熟してきます
丈夫な箒にするには穂先が緑色のうちに刈り取ります
装飾的な箒なら、穂が黄色から赤みがかった色に熟すまで待ちます
穂先から60~90cm下で茎を折って、そのまま3~4日くらい畑に放置します
その後、葉を取り除いて刈り取り、網戸などに広げて天日干しします
ただし湿気はカビの原因となるので、夜間や雨の日は室内に入れます
穂を軽く曲げると元の形に戻るくらいに乾いたら、箒つくりに使えます
●ほうきもろこしから箒を作る手順
まず、ほうきの持ち手として長さ120~150cmの棒を用意します
直径2~3cmの真っ直ぐな枝を切って、サンドペーパーで滑らかにしてもOKです
- 太さが同じくらいの「穂」を30本くらい選ぶ
- 穂先を「ブラシ」などでとかす
- 「茎」の片側を削って細くする
- 「穂」のすぐ上に「糸」を掛け、同じ向きに並べる
- 持ち手の「棒」の端から5cmの位置と12cmの位置に小さな「クギ」を打ち付ける
- 下側のクギに糸を縛り付け、茎の平たい面を棒に沿わせて穂を並べ、「糸」で固定する
- 持ち手の周囲に穂を並べたら「沸騰した湯」をかけて柔らかくし、数分間ひたしておく
- 穂の周りに「ロープ」を回してしっかり結びつける
- 2~3か所ロープで縛ったらクギを外し、ロープを糸で縫い付けて固定する
- 穂先を同じ長さに切り揃える
茎の片側を平らに削るのは、結束した時にかさばらないためです
そのため木づちなどで茎を叩いて平らにしても構いません
【コキアの手づくり箒】

「ほうき草」とも呼ばれるのが「コキア」という植物
ふわふわしていて、可愛い
草丈は1mくらいに伸びます
ホウキグサの実が秋田の伝統野菜「とんぶり」です
プチプチした食感で「畑のキャビア」とも呼ばれます
コキアの種は4~6月に蒔きます
日当たりが良く、水はけのよい土が適しています
株間を40~50cmくらい開けて育てます
持ち手部分に「竹」を使うと作りやすいし、軽くて使いやすそうです
【白樺の枝で作る箒】

アメリカの本には「木の枝」を削った手づくり箒が紹介してありました
伝統的な素材が「白樺」ですが「樫」「タモ」「カエデ」なども使えます
枝を削って房にするので、激しい作業にも使える頑丈な箒です
まず苗木の樹皮を剥がし、150cm長さの棒状に削ります
それから棒の先端を鋭利なナイフで細かく削って房状にします
こちらは海外サイトの動画で紹介されていました
- 直径5cm、長さ150cmの枝から「樹皮」を剥がす
- 一方の端から「30cm」「35cm」「75cm」の位置に印をつける
- 下から30cmの印まで削って房を作る
- 75cmの位置から35cmの位置まで同様に削って房にする
- 持ち手部分を直径2.5cmくらいに削る
- 房にした上のほうを折り曲げて下の房にかぶせる
- 房の上のほうを紐で縛って固定する
- 持ち手部分をサンドペーパーで滑らかにする
- 房の先端を切り揃える
樹皮が柔らかくて剥がれやすい「春の中旬」が木を切るには最適です
なぜなら樹液が多いので、しなやかで弾力があります
まっすぐで表面が滑らかな「若木」を使います
【トウモロコシの皮で作るモップ】

トウモロコシの皮は、モップとして使われたそうです
ブラシの毛の部分にトウモロコシの皮を使います
まず20本分の皮を丸ごと取り外して乾燥させ、水に浸して柔らかくしておきます
こちらの動画でトウモロコシで作ったモップを紹介していました
本で紹介されていたのは、ベース板の大きさ「5×15cm」のモップです
- ベース板に直径2.5cmの穴を5cm間隔で7個、3列で、計21個あける
- トウモロコシの皮を細い方から穴に差し込んで引き出す
- ノコギリなどでトウモロコシの柄を切り揃える
- ブラシ部分の先端も同じ長さに切り揃える
- 持ち手の棒をベース板の中央の穴に差し込み、クギで止める
持ち手部分の棒は片側を削って尖らせ、ベース板の真ん中に差し込みます
ベース板と持ち手にクギを打って固定しておけば緩みません
天然繊維の手づくり箒

柔らかくてホコリが立ちにくい天然素材を使った箒
プラスチック製より、ずっと可愛い
すごく広い家でなければ、クイックルワイパーとホウキだけで充分です
サッと手に取れるので掃除が億劫にならないこともメリット
ほうきの良さを知ってからは掃除機を使っていません
卓上用の小さい箒は「洋服ブラシ」としても使えます
ニット類の毛玉も取れて繊維が綺麗に整います
軽く衣類の表面をなでるように掃くのがコツです

座敷用の箒は持ち手が長いので掃除も楽
天然繊維の箒は、汚れたら水洗いして陰干しすればクセも直ります
乱暴に扱わなければ何十年も使えるそうです
植物から採れる繊維は、布や紙の原料としても使われます

麻繊維は、様々な植物の「葉」や「茎」から採ることができます。例えば、亜麻で作るリネン、苧麻で作るラミー、大麻で作るヘンプ。それぞれの原料は、科の異なる別の植物です。他には、葛の蔓から繊維を採った葛布、コウゾを使った太布などもあります。
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