一軒家をDIYしようと思っても、設備や構造に関わる工事は素人には難しい部分
なぜなら法的な規制があったり、専門的な技術や特殊な道具が必要だからです
例えば、電気・ガス工事は有資格者でなければ行えないと法律で決められています
法的な規制がなくとも難しいのが、屋根、柱、壁、床といった構造部分の解体です
失敗すると家の強度が弱まったり、事故や怪我など取り返しのつかない事態になりかねません
一軒家のDIYでは難しい屋根工事
屋根工事のような高所作業では、まず足場を組んで安全を確保する必要があります
屋根や外壁など「足場」を組む工事は一度に済ませたほうが費用を抑えられます
なぜなら足場を設置する費用だけで20万円くらいかかるからです
塗装をし直すだけなら、屋根で20万円、外壁で60万円くらいから
そのたびに足場設置費用がかかります
屋根と外壁を一度に済ませてしまえば、足場を組むのも一度で済みます
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足場の設置に関しては、厚生労働省によって細かな規則が定められています
どうしても自分で工事したい場合、足場だけレンタルすることは可能です
一軒家のDIYでは難しい躯体工事
壁や柱、床下の基礎など、家の構造に関わる部分には、建築知識が必要です
家を支えている構造の部分なので、地震や台風で倒壊しやすくなってしまいます
例えば、建築の知識がない限り、素人が「柱」や「壁」を取り除いてしまうのは危険です
自分で出来る間取り変更は、「襖」や「ドア」を取り払う程度
小さな部屋が多い古民家でも、襖だけ取り外せば広々と使えます
古民家や木造の中古住宅でありがちなのが、床下や天井裏がシロアリでボロボロになっているケース
長年ずっと放置されていた家なら、まずシロアリ被害が発生しています
例えば床がふかふかしていたら、床下の木材が傷んでいます
床板を全てはがし、基礎部分の柱を取り替え、シロアリ駆除剤や防腐剤を塗る必要があります
大がかりな工事となりますし、家の土台部分なので失敗すると家が傾いたりもします
よほど専門的な知識や技術があり、それなりの道具も揃えないと、難しい工事です
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一軒家のDIYでは難しい水道工事
水回りの工事では、防水・防カビなど専門的な知識が必要です
水道管は床下に設置されているため、床板を剥がして工事する必要性も出てきます
床板を剥がさないまでも、床下に入って点検したり、修理したりするのは大変です
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基本料金が明記されており、見積もりは無料です
水漏れしている部分があると、床下に湿気がこもって木材が傷む原因ともなります
特に浴室やキッチンの床下は、湿気で木材が傷んでシロアリが発生している場合がほとんどです
すでに発生している場合は、すぐに駆除・補修を依頼する必要があります
一軒家はDIYが必ずしも安上がりではない
一軒家のDIYは「知識」「技術」「工具」などが揃っていれば素人でも可能です
とはいえ事故の危険性や、失敗するリスクはあります
工具などを用意する費用も考えると、必ずしも安上がりとは限りません
業者に依頼するとしても、見積もりを取るだけなら無料です
見積もりを取る時は、金額だけではなく「どんな工事をするのか」詳しく聞いておきます
すると必要な道具や準備なども見えてきます
専門家の「知識」が得られるだけでも有難いものです
数社から見積もりを取ることで、相場が分かってきます
強引なセールスには、嘘でも「他社に依頼しました」と言えば断れます
【業者に依頼するリノベーション費用の目安】
以前に調べてみた時の費用は以下の通り
- キッチン工事:65,000円
- トイレ工事:280,000円
- 浴室工事:625,000円
- 外壁と屋根工事:1,000,000円
合計1,970,000円で、まあ「住める」程度には修繕できる最低ラインです
工事部分の費用だけなので、材料費などは別途に必要になります
さらに自分でやるとなると、工具類も必要です
【キッチンリノベーション費用】
既存のキッチンを解体せず「設備」「ガス」「電気」の工事だけなら65,000円くらい
- 給排水と給湯の「設備工事」40,000円
- ガスコンロを接続してガス管を移動する「ガス工事」15,000円
- 電気線や換気ダクトを接続する「電気工事」10,000円
前記の通り、ガスと電気の工事は有資格者でなければ行えません
そのため自分でできるのは、既存のキッチンを解体してシステムキッチンを設置する部分です
- システムキッチン本体の価格は50万円くらいから
- 既存のキッチンを解体して廃棄するための「解体工事」45,000円
- システムキッチンを搬入して取り付ける「組立工事」6,000円
既存のキッチンを解体するのにも工具が必要ですし、廃材の処分費用もかかります
【トイレ リノベーション費用】
トイレを和式から洋式に変える場合で28万円くらいから
簡易便器を置くだけなら工事は必要ありません
温水洗浄便座を取り付ける場合は11万円くらいから
工事は1日で済みます
汲み取り式トイレを水洗トイレに変える場合は80万円くらいかかります
「浄化槽の設置」「下水への配管」「電気工事」なども必要だからです
これは役場へも問い合わせる必要があります
浄化槽の設置に関しては「浄化槽法」という法律があります
そのため書類の届け出、保守点検、清掃、維持管理、などが必要です
そもそも浄化槽を設置できるかどうか、役場に問い合わせなければ分かりません
下水が遠すぎて配管できないこともあるからです
設置できる場合なら、自治体が指定する業者に依頼するほうが安く済みます
浄化槽を設置できない場合は、簡易水洗トイレにするしかありません
水洗トイレにせず「コンポストトイレ」を使用する、という選択もあります
ただしコンポストトイレは、虫が湧いたりしない管理と、しっかり堆肥化する必要があります
【浴室リノベーション費用】
浴室の「工事」費用は最低23万円くらい
- 給排水や給湯の「設備工事」55,000円
- ユニットバスを取り付ける「組立工事」128,000円
- 電気や換気扇ダクトの接続といった「電気工事」42,000円
浴槽そのものの価格は、1坪サイズ40万円くらいから
ペンキ塗り程度なら自分で出来そうですが、プロに任せた方が後々のメンテナンスが楽
なぜなら水回りの場合は「防カビ処理」や「防水処理」も必要だからです
一軒家DIY自分でもできる内装
内装部分なら、素人や初心者でもDIYリフォームが可能です
一軒家を自分でリフォームするなら、まずは内装工事の部分。なぜなら、昔は誰もが自分でやっていたので、DIY初心者でもできるからです。例えば、襖紙や障子の張替え、壁紙張り、ペンキ塗り、漆喰塗りといった部分。そして事前に手順や必要な道具を知っておくことで、失敗を防げます。