表面に出来てしまった傷も、サンドペーパーをかけて塗装し直せるのが木製家具の良さ
無垢材のダイニングテーブルに直接グラスを置いて付いた水滴の輪しみ跡や
熱い鍋を置いて変色した場合でも修復できます
水滴しみ跡を取り除く方法
ちょっとした輪シミを落とせるのが「マヨネーズ」。
柔らかい布に付けてこすると落ちることがあります。
>【マヨネーズ使用】しつこいコップの輪ジミをスッキリ落とす裏技
それでも落ちなければ、マジックリンなどの「油汚れ用洗剤」で拭くと浅いシミなら取れます。
まず洗剤をスプレーで吹きかけ、ブラシやタワシでこすって表面のワックスやオイルを取り除いてから、
濡らしたタオルや布巾など「柔らかい布」を硬く絞って拭き取ります。
これでも取れない場合は、シミが木の内部まで達してしまっています。
サンドペーパーをかけて表面を削り取るしかありません。
シミになっている部分まで削り落としてから塗料を塗り直す必要があります。
木製家具を塗装し直す方法
サンドペーパーをかける時は、天板の全体にサンドペーパーをかけるのがコツです。
シミの部分だけ塗装し直すとかえって目立ちます。
削り取った「木クズ」は、欠けている部分や深い傷に埋め込んで補修に使えます。
同じ素材なので馴染みやすく、自然な感じに仕上げることができます。
【深いシミを拭き取る】
洗剤だけでは落ちなかったシミには「ラッカー系シンナー」を使います。
「スチールウール」に含ませてこすり、すぐに「濡れ雑巾」で拭き取ります。
スチールウールは、0000番手の細かなものを使うと滑らかに仕上がります。
【サンドペーパーで塗装を落とす】
シミが完全に取れたら「サンドペーパー」をかけます。
サンドペーパーを木片に巻き付けて使うか、電動サンダーを使うと楽です。
サンドペーパーは、最初は180番くらいの粗いものを使い、
240番くらいの細かなもので仕上げます。
サンドペーパーをかける時には「木目に沿って」こするのがコツです。
木目と交差するようにこすると跡が目立ちます。
【パテで凹みや欠けを補修する】
削り取った木の粉をパテとして使う場合には「木工用ボンド」を混ぜます。
バターナイフやヘラでパテを傷や欠けに塗り込み、乾いてからサンドペーパーをかけて滑らかにします。
【塗装し直す】
無垢材の家具なら「オイルステイン」を使うと
美しい木目を活かせます。
一度に厚塗りせず、薄く塗ってから乾かし、
乾いてから再び塗り重ねるのがコツです。
手持ちの家具を全て同じ色のオイルステインで塗り直したら、色合いを統一できます。
300mlで4~5㎡くらい塗れるので、
90cm幅くらいの小さな棚やテーブルの天板くらいなら十分な量です。
オイルステインには水性と油性があって一長一短です。
油性は「乾きが早い」「ツヤがある」「木材の保護になる」ことがメリットですが、
ハケが必要で、何度も使うならシンナーで洗う必要があります。
水性は「臭いが少ない」「布などで手軽に塗れる」「価格が安い」ことがメリットですが、
油性ほどの保護力はありません。
オイルステインは木材に色を染みこませて着色する塗料です。
そのため木目が透けて見え、自然な仕上がりになります。
油膜で覆うため、家具を保護できることもメリットです。
世界三大銘木と言われる「マホガニー」「チーク」「ウォールナット」といった色にすることも可能で、
パイン材やスギ材の安い家具でも最高感が出ます。
●ウォールナット
ウォールナットは赤みのない濃いブラウンで、
渋い色合いのため重厚感があり落ち着いた雰囲気になります。
シミが完全に取れない場合、濃い色に塗り直すと目立たなくできます。
●オーク
オークは柔らかで明るいブラウンで、
ナチュラルなインテリアに似合う色です。
オークの色合いには、ライトオークとダークオークがあり、濃さが選べます。
●チーク
チークは少し赤みがかった濃い目のブラウンです。
マホガニーほどの赤みがなく、
ウォルナットほど暗くありません。
ヨーロッパのアンティーク家具やアジアン家具などに多く使われる色です。
オイルステインを塗るだけでも保護になりますが、
さらに「家具用ワックス」を塗ると美しいツヤが出ます。
電動工具を使って家具を手作りすることも可能です。
木材は扱いやすい素材なので、簡単な棚くらいなら自分で作れます。パイン材やスギ材など針葉樹の板は柔らかいので、切ったりネジ穴を開けやすい素材です。
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