メダカは室内でも育てられますが、屋外のほうが丈夫になります。
紫外線が当たることで病気にかかりにくくなるからです。
太陽光が当たると自然と微生物が発生してメダカの餌になります。
ただし屋外には猫やカラスなどメダカを狙う天敵もいることには注意が必要です。
大量の雨が降ると池や鉢の水が溢れてメダカが流される危険もあります。
隠れ場所となる水草

屋外では猫や鳥などに食べられる恐れがあるので、水草を多めにするのがコツです。
水面に浮かんで葉を広げる水草が最適な隠れ場所になります。
【水中に入れる水草】
水面に大きな葉を浮かべる睡蓮はメダカの隠れ場所にピッタリ。
ホテイアオイも綺麗な花が咲く水草です。

屋外で飼育しているメダカは、あまり手をかけなくても春から夏には産卵して自然に増えます。
産卵場所となるような水草を入れておくと、どんどん増えます。
例えば「カボンバ」のような葉が細かく密集している水草。

マツモは水中に浮かべておくだけなので管理も簡単。
成長が早く、環境がよいと、どんどん増えていきます。
アナカリス(オオカナダモ)は丈夫な浮草で、水中に浮かべておくだけで育ちます。
水に浮かべておいても良いし、下の方を砂に埋めて固定しておくこともできます。
金魚藻という名前でペットショップに売られていることもある水草です。

ウィローモスは、流木や石に糸で縛り付けておきます。
すると根づいて、表面を覆うように成長します。
メダカの産卵場所にも適しています。
光が弱い環境でもよく育ちます。
日陰でも育つので、睡蓮の葉が広がる水槽の底にも使える水草です。
【湿地性の植物】
池の周囲に湿地性の植物を植えておくと、メダカの保護に役立ちます。
ガマは沼や池の縁などに生えている、すだれなどの材料に使われた草です

イグサは湿地に生え、畳や蝋燭の芯に使われます

オーバーフロー対策

屋外の池や鉢の場合、雨が降って水かさが増すと、水が溢れ出てメダカが流されてしまいます。
そのため池や鉢の縁に水面が達する前に、水抜きすることが必要です。
【池の水抜き】
池の場合なら、上部10~20cmほど積み上げた石などで囲っておくと、水が染み出ます。

木の樽やプラスチックの水槽を地面に埋めて、小さな池にすることも可能です。
樽の縁を地面より10cmほど出しておき、板に隙間を空けておくと水が抜けます。

ウィスキーやワイン、味噌や醤油を入れる木の樽なども水槽として使えます。

【水槽の水抜き】
陶器の睡蓮鉢の場合なら、縁にスポンジなどを止めつけておくと水抜きできます。
スポンジが余分な水を吸収し、鉢の外へと汲みだす働きをするからです。
水面を保ちたい位置にスポンジの端を合わせ、鉢の縁で折り曲げて、洗濯ばさみで止めておきます。

スポンジの長辺を折り曲げて、内側より外側のほうを長くすることがポイントです。
オーバーフロー対策が施されてある水槽もあります。
長辺 約60.6cmx短辺 約45.6cmx高さ 約34cm
全ての評価が5つ星という人気商品で、白やグレーなどもあります

土や石を敷く場合、十分な深さがあることも大事です
食物連鎖の循環システムができあがると、庭の手入れも楽になります。
水辺にはカエルなどが集まり、庭の虫を食べてくれるからです。

ビオトープ(Biotope)とは小さな生態系のことで、ドイツで生まれた概念。語源はギリシャ語の「命(bio)」と「場所(topos)」です。2語を組み合わせた言葉で「生態系の最小単位を表す空間」を表します。睡蓮とメダカで作る小さなビオトープはインテリアにもピッタリです。
メダカの寿命は1年くらいなので、産卵させて増やさないといなくなってしまいます。

メダカは丈夫ですが、病気にかからないよう予防することが大切です。体が小さいため、なかなか病気を発見できません。目で見て分かるほど症状が現れた時には手遅れです。メダカは肉食なので、水槽に入れすぎると共食いすることがあります。産卵後の卵や稚魚も食べてしまうので、増やす場合は別の水槽に移す必要があります。
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