メダカ飼育の初心者でも上手く育てられるコツ

メダカ飼育のコツは「病気予防」と「産卵」の2点

体が小さいため病気を発見しにくく、産卵して増えすぎることがあるからです


例えば、病気の症状が目に見えるほど現れた時には、すでに手遅れになっています

増えすぎると、共食いしたり、産卵後の卵や稚魚を食べることがあります

なぜならメダカは肉食だからです

とはいえ寿命が1年くらいなので、産卵させないと居なくなってしまいます

病気を予防するメダカ飼育の方法

マツモとメダカ

メダカの病気を予防する飼育ポイントは3つあります

  • 水をきれいに保つ
  • 体を傷つけない
  • エサを与えすぎない

病気が疑わしい場合には、他のメダカに広がらないよう、別の容器に移します


【水をきれいに保つ】

水は定期的に換えて汚れを溜めないことが大事です

一度に全部の水を換える必要はありません

例えばコップ1杯ほど汲み出して、綺麗な水を足してやればOKです


水道水を足す場合は、コップに汲んでから1日ほど置いて塩素分を飛ばします

あるいは雨水を溜めておいて、布巾などでゴミを濾して使っても構いません

【メダカの体を傷つけない】

メダカ飼育で注意が必要なのが、水替えや他の容器へ移す時

なぜならコップや網などで体に傷がつくと病原菌に感染しやすくなるからです

そのため他の容器へ移す場合には、網が直接メダカに当たらないよう、そっとすくいます


【メダカにエサを与えすぎない】

メダカ飼育では、ほとんどエサを与える必要はありません

なぜならメダカは水中のボウフラや微生物などを食べているからです

そのため稚魚の頃や、産卵した後に少しのエサを与えれば十分です


そして餌の与えすぎは、肥満になるだけでなく、水の汚れにもなります


【病気になったメダカの飼育法】

例えば水槽の中でじっと動かない、体を物にこすりつけるなど、普段と違う行動をしていたら要注意です

まずは別の水槽に移してから、回復させてやります

そして0.5%くらいの薄い塩水に入れて泳がせると効果があります

メダカは塩分に強いので、薄い塩水なら大丈夫です

特に春先など、水温が不安定な時期には、寄生虫による白点病が発生しやすくなります

すると体表やヒレに小さな白い点がポツポツと付き、石や流木などに体をこすりつけます

その場合には、ヒーターで水温を28~30℃に上げると数日で治ることがあります

メダカを産卵させる飼育法

メダカと水草カボンバ

オス1:メス2くらいの割合で、メスを多めに混泳させると産卵しやすくなります

例えば10~20匹くらいメダカを購入すれば、だいたいオスとメスが混じっているはずです

【メダカのオスとメス】

メダカのオスメス

オスよりメスのほうが、体は大きめです

そしてオスとメス見分けるポイントは「お腹」「尻ひれ」「背びれ」の3点です


まず、メスはお腹がふっくら丸みがあり、オスはお腹に膨らみがありません

体の下に付いている「尻ひれ」が、メスは小さな三角形に近い形で、オスは大きな長方形に近い形です

そしてオスの背びれには後ろのほうに切れ込みがあり、メスの背びれには切れ込みがありません

【メダカの産卵場所】

産卵させるには、まずは産卵場所となる水草を入れておくことです

葉が細かく密集した「カボンバ」「マツモ」「金魚藻(アナカリス)」「ウィローモス」などが最適です

メダカは「4~9月」ころによく産卵し、最も産卵しやすいのは夏です


少しエサを与えた方が産卵しやすく、稚魚の成育もよくなります

与えるのは「アカムシ」など動物性のエサや、メダカ用の「人工飼料」などでOK

一度にたくさん与えず、一日に数回、少しずつ与えるようにします

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「水温20~25℃」「日照時間12~13時間」くらいだと毎日のように卵を産みます

メダカの卵は一度に10~20個くらいです

そして、お腹の下に付いていた卵を水草にこすりつけます

産卵したメダカのメス

卵が付いた水草ごと別の水槽に移すと、親に食べられずに済みます

産卵は早朝の場合が多いので、朝のうちに移動することが大事です

卵の付いた水草は「透明な水槽」に入れます

なぜなら卵の色や生まれた稚魚が見えるからです

30cmくらいの大きさのものを用意して、卵や稚魚の水槽には底に砂など敷く必要はありません。

一つの水槽に入れる卵は、同じ時期のものだけにします

なぜなら先に孵化して成長した稚魚が、後に孵化した小さな稚魚を食べてしまうからです

そのため同じ水槽に入れるのは、生まれた日が2週間くらいまでの卵だけにします

卵を移した水槽の水は毎日取り換えて汚れないように管理します

【メダカの卵】

カビが生えたり、白く変色した卵は早めに取り除きます

なぜなら孵化しませんし、放置すると他の卵に悪影響を及ぼすからです

健康なメダカの卵は透明です

透明な卵の中に赤ちゃんメダカが見えているようなら大丈夫

孵化が間近になっています

孵化直前のメダカの卵
孵化直前のメダカの卵

【卵の孵化】

メダカの卵が孵化するまでの日数は10~14日くらい

水温によって産卵から孵化までの日数が予測できます

水温(℃)×産卵からの日数=250

  • 水温25℃なら10日
  • 水温20℃なら12~13日

だんだんと透明度が増し、目や体ができてくるのが確認できます

そして孵化直前になると、卵の中に稚魚の姿がハッキリと確認できるようになります

【メダカの稚魚】

メダカの稚魚

生まれたてのメダカの赤ちゃんは4~5mmくらいの大きさです

そして数時間もすると餌を食べられるようになります

稚魚用の人工飼料か、すり鉢で細かくした餌を与えます

口が小さいので大きなエサは食べられません


そして稚魚がいる場所に餌をまいてやります

まだ泳ぎ回るわけではないので、遠くのエサを食べにいけないからです

メダカの稚魚3

メダカの赤ちゃんが小さなうちは、水換えを控え、そっとしておきます

体がしっかりしてくるのは孵化して3~4週間くらい経った頃です

そして泳ぎ回るようになれば水草を入れた広めの水槽に移します

この頃には親メダカと同じ餌を与え、水替えをしても大丈夫です

孵化してから2~3カ月で、稚魚は2cm以上の大きさに成長し、繁殖もできます

2cm以上の大きさまで育てば、親と同じ水槽に入れても大丈夫です

水槽の中に作る小さな生態系♪メダカと共生する動物と水草で

【メダカ】睡蓮で小さなビオトープを作る方法

睡蓮とメダカで作る小さなビオトープはインテリアにもピッタリ。葉が浮いて水面に広がる睡蓮はメダカの隠れ場所になります。メダカがボウフラなど食べて蚊の発生を防ぐこともメリットです。メダカの排せつ物は睡蓮の肥料になります。藻などを食べるエビや巻貝なども一緒に入れておくと水が濁りません。


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