芝生は世界中に生えているイネ科の植物で、原産地ごとに種類があります
亜熱帯気候に適しているのが「日本芝」で、冷涼な気候に適しているのが「西洋芝」
西洋芝は、欧米大陸に自生している植物で、「冬芝」とも呼ばれます
寒冷地でも耐えられ、冬でも緑を保つ常緑種です
寒地型の芝は葉色が美しく、鮮やかで濃い緑色をしています
一方、暖地型の芝は淡い緑色です
地域の気候に合わせて芝生の種類を選ぶと、うまく育ちます
芝生の種類と特徴
芝生は、気温と降雨量に合わせて3種類に分類されています
- 亜熱帯気候で降雨量が少ない気候に適した「ヒゲシバ」類
- 亜熱帯気候で降雨量が多い気候に適した「キビ」類
- 冷涼な気候に適した「イチゴツナギ」類
暖地型の芝に適した気温は25~35℃くらい
日本に自生している「ノシバ」「コウライシバ」などです
特にノシバは管理が楽で、東北くらいまでの地域で使えます
ロール状の天然芝は、敷くだけなので簡単です
コウライシバは東北より南の暖かい地域に適した芝です
西洋芝の中でも「バミューダグラス」「センチビートグラス」は暖地型
バミューダグラスは牧草やゴルフ場でも使われている芝です
センチビートグラスの改良型は寒地にも使えます
寒地型の芝に適した気温は15~25℃くらい
寒さには強いですが、夏の暑さには弱いので南国には向きません
芝生の張り方
3~4月が芝生を張るのに適した時期です
まず芝生の厚み3cmくらいを掘り下げ、平らにならしてから敷いていきます
たとえ数センチほど隙間を空けて敷いても、芝が伸びてきて隙間が埋まります
芝生を敷き終わったら砂をまき、ホウキで掃いて隙間を埋めてから水をまきます
水はけの良い「富士砂」を使うとよく育ちます
2~3週間ほどおいて、根付いてから肥料を施します
背の低い草が生えている場所なら、わざわざ芝生を張らなくてもいいかもしれません

背の低い雑草は、抜かずに残すとグランドカバーとして活かせます。背が高くなる草だけ抜いていけばいいので簡単。地面を草が覆っていれば、他の雑草は生えなくなっていきます。
自然と生えてくる雑草も、短く刈り取っておけば美しいものです
芝刈りのコツ

芝生が刈れると雑草が生えやすくなるので、注意が必要です
枯らさず綺麗に整えるポイントは3つあります
- 芝を短く刈りすぎない
- 一度に短く刈り取らない
- 方向を変えて芝刈りをする
【芝を短く刈りすぎない】
芝を2cm以下に刈り込んでしまうと、芝生が刈れてしまうことがあります
これは「軸刈り」と呼ばれ、新しい葉が伸びられないために起こります
軸刈りとは草の「成長点」より下まで刈り込んでしまうこと
成長点とは、芝生や草にある上の緑色の部分と下の茶色い部分の境界です
新しい葉が生えてくる部分で、ここが刈り取られてしまうと草は成長できません
ですから芝刈り機を使う時には成長点を残すのが基本です
【一度に短く刈り取らない】
伸びすぎてしまった草を刈る時には、徐々に短くします
なぜなら一気に短くしてしまうと、栄養不足で枯れてしまうことがあるからです
例えば10cm以上に伸びてしまった場合
8cm、6cm、4cm、と3回くらいに分けて刈る方が美しく仕上げられます
逆に一気に短く刈ってしまうと、成長点を切ってしまう軸刈りにもなりがちです
【方向を変えて芝刈りをする】
芝刈りをする時には、毎回、方向を変えるのがコツです
同じ方向でばかり芝刈りすると、葉の向きが同じになってムラができます
例えば、真っすぐ、右斜め、左斜め、と刈る方向をローテーションさせます
方向を変えて刈っておくとムラにならず、仕上がりも綺麗になります










