美しい芝生を維持するためには、定期的な芝刈りが欠かせません。
草が長くなると、芝生の根元に虫が棲みついたりするからです。
草を均一の高さに刈り揃えることで、美しい景観になります。
芝刈り機は「庭の広さ」に応じて選ぶと効率よく作業ができます。
例えば狭い庭や住宅密集地の庭で使いやすいのが「手動」の芝刈り機。
広い庭なら、電動式やエンジン式を選んだ方が作業が楽です。
簡単便利なロボット芝刈り機
高価だけれど、ラクチンなのが、イギリス製のロボット掃除機
芝刈りする曜日と時間を設定しておけば、自動走行して芝刈りしてくれます
大きな音を立てないので、夜間でも早朝でも芝刈りOK
ブレードが回転している時に子どもやペットが近づくと危険なので
むしろ夜間や早朝など、庭に誰もいない時間帯に芝刈りできるのはありがたいですね
充電式で、バッテリーが減るとチャージャーに戻り、充電されたら芝刈りを再開します
芝生が伸びる前に刈り取るので、刈った芝が短く、取り除く手間が要りません
暗証番号を入力しないと動かず、アラーム設定して盗難を防ぐことが可能です
住宅地の庭におすすめ手動の芝刈り機
3~10坪くらいの庭で使いやすいのが手動の芝刈り機。
小さいので収納しやすく、軽くて小回りが利くからです。
電動やエンジン式のような大きな音もしません。
価格も安いので、広い庭でなければ、これで十分。
電動やエンジン式の芝刈り機が必要なのは100坪以上もの広い庭。
狭い庭では持て余しますし、近隣への音も気になります。
住宅地だと芝刈り機を使う時間帯や曜日にも気を使います。
けれど手動式の芝刈り機なら近所に気兼ねなく使えます。
3~10坪くらいの庭で使いやすいのが手動の芝刈り機。電動やエンジン式のような大きな音がしません。シャラシャラ草を刈る音が心地よいです。
天気が良い休日など、気が向いた時いつでも草刈りできて便利です。
広い庭で使う動力付き芝刈り機
広い庭の芝刈りなら「電動式」や「エンジン式」が楽。
手動式より大型で価格も高くなりますが、作業効率はグッと高まります。
電動式は手軽ですが、屋外に配線コードや充電が必要です。
エンジン式はパワフルですが、ガソリンの補充が必要で、小回りはききません。
音は電動式よりエンジン式のほうが大きくなりがち。
エンジン式は本体が大きく、初心者には操作が難しい点にも注意が必要です。
選ぶポイントは「芝刈りする場所の広さ」。
30坪以上の庭なら電動式、100坪以上の広い庭ならエンジン式、というのが目安です。
【電動式の芝刈り機】
初心者にも扱いやすいのが電動式の芝刈り機。
10メートル四方の庭なら30分くらいで作業できます。
力を入れなくても楽に動かせ、エンジン式より価格は低めです。
電動式のデメリットは電気代がかかることです。
充電には時間がかかり、一度に使える時間も限られます。
電源コードがあれば長時間でも使えますが、屋外コンセントが必要です。
コードが邪魔になることもあります。
【エンジン式の芝刈り機】
パワフルで長時間でも使えるのがエンジン式の芝刈り機。
庭が広大で、芝刈り機に慣れている人に向いています。
エンジン式のメリットは、刈り幅が広いので効率的に短時間で芝刈りができる点。
コンセントや充電が不要で、コードを気にせず芝刈りができます。
作業効率が良いので、広い庭で頻繁に芝刈りする場合でも低コストで済みます。
エンジン式のデメリットは、ガソリンの補充が必要で、本体価格が高く、音が大きなこと。
広い庭なら騒音は気にならないかもしれませんが、住宅密集地では近隣に配慮が必要です。
芝刈り機チェックポイント
芝刈り機を選ぶ際のチェックポイントは4つ。
- 芝の刈り幅
- 刈り込み高さ
- 刃の種類
- メーカー
使う場所に応じた芝刈り機を選ぶと効率よく作業できます。
【芝刈り機の刈り幅】
芝刈り機の一般的な刈り幅は30~40cmくらい。
初心者や女性でも扱いやすく、作業効率も良い適度な幅です。
入り組んだ庭や狭い通路では、刈り幅20~25cmくらいが便利です。
幅が広いほど一度に沢山の芝刈りができますが、小回りはききません。
芝刈り機そのものも大きくなるため、重く、出し入れが大変です。
大きいほど価格も高くなります。
【芝刈り機の刈り込み高さ】
一般的な芝生は2~3cmに刈り込みますが、短く刈ると、すぐに雑草が伸びてきます。
おすすめは刈り込み高さを草丈5cm以上の「高刈り」ができる芝刈り機。
5~6cm高さに残して刈ると、その後の草が勢いよく伸びないからです。
草丈5cmというのは草食動物が食べる草の高さ。
ゆっくり伸びると柔らかな草が生えてくるからです。
短く刈られた草は光合成しようとして強く硬い葉を出します。
草の勢いが抑えられれば、そんなに頻繁に草刈りしなくて済みます。
【芝刈り機の刃の種類】
電動式でもエンジン式でも、刃の形には「リール式」と「ロータリー式」2種類あります。
リール式は、らせん形の回転する刃と固定した刃で芝を挟み、芝を「縦」に切るハサミのような方式。
ロータリー式は、円盤状の刃が水平に回転し、芝を「横」に切るナイフのような方式です。
仕上がりが綺麗なのはリール式で、長い芝でも刈れるのがロータリー式です。
●リール式の刃
リール式の刃は芝を痛めにくく、切り口が変色しないので綺麗に仕上がります。
ロータリー式より音が静かなこともメリットです。
デメリットは10cm以上の長い芝は刈れないこと。
そのため頻繁に芝刈りする必要があります。
切れ味を維持するためには、刃の調節など年数回のメンテナンスが必要です。
●ロータリー式の刃
ロータリー式は小石などを気にせず作業でき、初心者でも扱いが簡単です。
ロータリー式は傷ついた刃の交換も低コストで、リール式より簡単です。
伸びすぎた長い草も刈れるので、頻繁に芝刈りしなくても済みます。
ロータリー式のデメリットは、仕上がりが粗いこと。
刈り取った葉先が傷みやすく、芝生の先端が枯れることがあります。
刃を研ぐなど定期的なメンテナンスも必要です。
自分で研ぐなら刃研ぎ専用レバーが付いているモデルが便利。
無料で刃研ぎサービスを行っているメーカーもあります。
【芝刈り機のメーカー】
安価な外国製も数々ありますが、メンテナンスや部品交換を考えると国産が安心。
本体価格が高くても、アフターケアをすれば長く使えるからです。
長年のうちには刃を交換する必要もあります。
部品を交換したり修理したりで使えるなら処分する必要はないので、結局は得になります。
壊れて処分する場合には費用もかかります。
「マキタ」は電気工具を専門に扱う老舗の国産メーカー。
電動工具の取扱数が多く、パワフルな電動コードレス芝刈り機などが人気で、高い評価を得ています。
「キンボシ」は園芸用品を専門に扱う老舗の国産メーカー。
もともと刃物メーカーなので切れ味の良さが魅力です。
手動の芝刈り機の評価が高く、バリエーションも豊富にあります。
「京セラ」はリョービの技術力を受け継いだ電気工具の国産メーカー。
新技術を取り入れた安全性の高さが魅力。
電動の芝刈り機では他のメーカーにはないモデルもあります。
人気がある芝刈り機メーカーは、実績があり信頼できます。
芝刈り機を使う時の注意点
芝刈り機による事故も発生しています。
その半数が60代以上といいますので、体力に合わせて選ぶことが大事。
特にエンジン式はパワフルなので、取り扱いには注意が必要です。
安全に作業するポイントは3つあります。
- ハンドル部分は必ず両手で持つ
- 肩吊りバンドなどを使う
- 回転刃に保護カバーなどを取り付ける
高額商品なので盗難されるケースもあります。
車庫に入れて保管したり盗難保険に加入していたり、といったことも必要です。
芝刈りのコツ
芝生が刈れると雑草が生えやすくなるので、注意が必要です。
枯らさず綺麗に整えるポイントは3点。
- 芝を短く刈りすぎない
- 一度に短く刈り取らない
- 方向を変えて芝刈りをする
【芝を短く刈りすぎない】
芝を2cm以下に刈り込んでしまうと、芝生が刈れてしまうことがあります。
これは「軸刈り」と呼ばれ、新しい葉が伸びられないために起こります。
軸刈りとは草の「成長点」より下まで刈り込んでしまうこと。
成長点とは、芝生や草にある上の緑色の部分と下の茶色い部分の境界です。
新しい葉が生えてくる部分で、ここが刈り取られてしまうと草は成長できません。
ですから芝刈り機を使う時には成長点を残すのが基本です。
【一度に短く刈り取らない】
伸びすぎてしまった草を刈る時には、徐々に短くします。
一気に短くしてしまうと栄養不足で枯れてしまうことがあるからです。
例えば10cm以上に伸びてしまった場合。
8cm、6cm、4cm、と3回くらいに分けて刈る方が美しく仕上げられます。
一気に短く刈ってしまうと、成長点を切ってしまう軸刈りにもなりがちです。
【方向を変えて芝刈りをする】
芝刈りをする時には、毎回、方向を変えるのがコツです。
同じ方向でばかり芝刈りすると、葉の向きが同じになってムラができます。
例えば、真っすぐ、右斜め、左斜め、と刈る方向をローテーションさせます。
方向を変えて刈っておくとムラにならず、仕上がりも綺麗になります。
【芝刈りする時に使う道具】
地面に残った刈り草を集める際には「熊手」が便利。
竹製の熊手なら、芝生を傷めることなく落ち葉などを集められます。
金属製の熊手は、硬い地面をほぐしながら草やゴミを集める時に使います。
芝生を植える前の整地などは金属製の熊手(レーキ)が便利です。
壁際などの仕上げに使いやすいのが「草刈ハサミ」。
草刈りハサミは、刈り込みハサミとは違い、角度がついています。
長い草も刈れて小回りがきくので綺麗に仕上げられます。
刃の部分にバネがついていると作業が楽です。
植込みの間など狭い場所の草刈りに便利なのが「草刈り鎌」。
手で草を持ち上げて、地面を削るように刈ると根が切れます。
土手や通路などの広い場所なら大鎌が便利。
平坦な場所なら、低い位置で鎌を水平に払うようにして草刈りします。
斜面なら傾斜に沿って斜めに鎌を振り払います。
壁際などの仕上げや狭い部分の草刈りに便利なのが電動バリカン式の芝刈り機。
円盤状の2枚歯が回転して横に刈る形式で、電力で刃を回転させます。
仕上がりも綺麗ですし、狭い場所で使え、細かな作業ができるのがメリット。
コード式は屋外コンセントが必要で、充電式は時間がかかるというデメリットもあります。
あると便利な道具でも、いつも使うわけじゃありません。
「 ご近所レンタル」では使っていない時にレンタルして収入を得ることができます。
また使う物なら売ってしまわずにレンタルしてみてはいかがでしょうか。
不要になれば販売することもできます。
買う前にレンタルで試してみてもいいかもしれません。
自然と生えてくる雑草も短く刈り取っておけば美しいもの。
背が高くならない草をグラウンドカバーとして使うと芝刈りの手間も減らせます。
背の低い雑草は、抜かずに残すとグランドカバーとして活かせます。背が高くなる草だけ抜いていけばいいので簡単。地面を草が覆っていれば、他の雑草は生えなくなっていきます。
芝生を張る場合には、気候に合った種類を選ぶことが大切です。
芝生は世界中に生えているイネ科の植物で、原産地ごとに種類があります。亜熱帯気候に適しているのが「日本芝」で、冷涼な気候に適しているのが「西洋芝」。西洋芝は、欧米大陸に自生している植物で、「冬芝」とも呼ばれます。
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