【インテリア】照明を効果的に使うためのコツ

飲食店や商業施設などのインテリアでは「照明」で大きな演出効果を出しています。

おしゃれなバーやカフェが居心地いいのは、照明の働きによるものです。

明りは「心理状態」や「脳の働き」にも影響を与え、

照明によって気持ちが落ち着いたり活性化したりします。

電球を変えるだけでも雰囲気がガラリと変わり、部屋が心地よい空間に変わる効果は絶大です。

  • 寝室やリビングには、リラックスできる照明
  • 台所や勉強部屋には、テキパキ活動できる照明
  • 食事をするダイニングルームは、料理が美味しく見える照明

照明器具の「置き場所」と「色」が雰囲気を変えるポイントです。

照明器具の置き場所

リビングの照明

照明器具の置き場所によって気分も変わります。

天井からの明かりは昼の太陽をイメージさせ活動的になれますし、

低い位置の明かりは夕方の太陽をイメージさせリラックスできます。

照明器具は、高さを変えて3か所に配置すると、空間が立体的になり美しく見えます。

  • 天井からの高い照明
  • 床に置いたフロアライト
  • 棚やテーブルに置いた照明

 

天井からの明かりは「床面」を明るくする直接照明で、人に光が当たるので緊張感が高まります。

床に置いたフロアライトや棚などに置いた明かりは「壁や天井」を明るくする間接照明で、

人に光が当たらないのでリラックスできます。

間接照明にすると、ところどころに影ができて光が映え、

壁や天井から反射した光が柔らかく心地よく感じられます。

目線の先が明るくなる間接照明には、部屋が広く天井が高く見える効果もあります。

壁に光を当てると奥行きを感じさせるからです。

部屋のコーナーを照らしても空間の広がりを感じさせます。

照明とソファ

壁とソファーの間に照明器具を置くと、ソファーが高級感のある雰囲気に見えるメリットもあります。

絵画と照明

壁に掛けた絵画にスポットライトを当てると、美術館のような落ち着いた雰囲気が出せます。

照明の色

デスクライトの明かり

電球には、青白い「昼光色」と、オレンジ色の「電球色」があります。

青白い電球は活動的に過ごす部屋に向いており、オレンジ色の電球はリラックスする部屋に向いています。

電球を変えるだけでも雰囲気がガラリと変わり、部屋が心地よい空間に変わる効果は絶大です。

活動的に過ごす部屋の照明

デスク


オフィスやキッチンなど活動する場所には、天井から照らすシーリングライトが向いています。

高い場所から照らす明かりは気持ちを高揚させて、活動的になれるからです。

オフィスやキッチンなどに最適なのが、脳を覚醒させる青白い「昼光色」の明かりです。

【仕事や勉強をする部屋の照明】

オフィスの照明

青色は時間を短く感じさせるため、仕事や勉強の効率が上がります。

体感温度が下がる効果もあるので、夏なら省エネ効果もあります。

けれど緊張感を高めるために、集中力は低下しがちになります。

ですから青白い天井灯は、単純作業をする場合に向いています。

逆にオレンジ色は時間が長く感じるため、単純作業や活動には不向きです。

仕事を始める時には青白い光でスイッチを入れ、

煮詰まってきたらオレンジ色の光で脳の緊張を解くと効率よく作業できます。

企画を考えるといった創造的な仕事にはオレンジ色の「電球色」が向いています。

オレンジ色の光は、脳の緊張を解いてリラックスさせるからです。

部分的な照明で集中力を高めると、クリエイティブな発想を生みます。

例えば青白い蛍光灯が灯る夜のオフィスで新しい企画書を作る場合でも、

デスクライトでオレンジ色の明かりを灯すと集中力と発想力が高まります。

デスクライト



【キッチンとダイニングの照明】

ダイニングキッチン

キッチンに向いているのは「蛍光灯」で、食卓に向いているのが「白熱灯」です。

青白い光では味覚が敏感になり、オレンジ色の光では味覚の感度が上がらないという、

明りの色が味覚を左右するという研究データがあります。

ですから台所で調理する時は、蛍光灯の青白い光のほうが味を確かめやすくなります。

そして食卓では、白熱灯のオレンジ色の光のほうが味に神経質にならず食事を楽しめます。

テーブルの上にキャンドルを灯しても同じ効果が得られます。

オレンジ色は食欲を促進する色で、料理が美味しそうに見えます。

肉や赤い食材は特に、オレンジ色の明かりでふっくら艶があるように見え、

緑の野菜や青みがかった魚の色も引き立ちます。

白熱電球の明かりは明暗をくっきりさせるので、立体感が出て料理のボリュームがあるようにも見えます。

そのためレストランではオレンジ色の照明が使われています。

蛍光灯の青白い色は食欲を減退させ、料理が不味そうに見えます。

ですからブルー系の明かりは、バーのような食事以外の場所に使われます。

ですが暑さで食欲が落ちる夏なら、青白い照明で涼しさを演出するほうが効果的です。

料理を美味しそうに見せるには「艶」や「キラメキ感」も大切です。

ガラス製品を多く使うと、キラキラした光で料理が美味しそうに見えます。

白いクロスとガラスの食器

食器やテーブルクロスを白にして、光を反射させるのも効果的です。

特にシャープな光を出す「ハロゲン電球」はレストランなどでよく使われています。

皿や料理がキラキラ光り、中華料理などの照りが映えます。

ハロゲン電球は光と影をくっきりさせ物が立体的に見えるので、食材が大きく見える効果もあります。

輝きがあるハロゲン電球は、ジュエリーショップでも使われています。

カフェやバーのように、棚に細長い蛍光灯を付けるとガラスがキラキラと反射して綺麗です。

バーカウンターの照明



リラックスする部屋の照明

スタンド照明

夜の時間を過ごすリビングや寝室には、床やテーブルに置いた「低い位置の照明」が最適です。

低い位置にある明かりは沈む夕日を思わせるため、自然と人はリラックスしていきます。

眠りにつく2時間くらい前からリラックスできる照明に切り替えると、寝つきが良くなり深く眠れます。

明かりの「方向」でも様々な演出ができます。

例えば壁のコーナー部分に光を当てると壁が広がって見え、天井に光を当てると天井が高く見えます。

観葉植物に下から光を当てると、壁に植物の影が映って幻想的な雰囲気です。

観葉植物と照明


夜中トイレに行く時などのために、フットライトがあると眠りに戻りやすくなります。

天井の明かりを点けずに、足元のライトだけなら脳が覚醒しないからです。

人感センサーで明かりがつくフットライトなら、歩く場所だけ灯ります。

フットライトの明かり

トイレの中もセンサー付きフットライトでペーパーホルダーと水洗レバーくらいが見えれば十分です。

オレンジ色の明かりは気持ちをゆったりさせるので、短時間でもリラックス効果が得られます。

夜はオレンジ色の電球色にすることで睡眠リズムが整い、ぐっすり眠れます。

寝室の照明

朝すっきりと目覚めるには、目覚まし時計の音より「明かり」のほうが効果的です。

周囲が明るくなると、身体は自然と目覚めてきます。

目覚ましの音は警報で無理やり起こされた感覚になるため目覚めも良くありません。

照明器具にタイマーを設定しておくと目覚ましとして使えます。

省エネの目的で使われるコンセントに付けるタイマーを照明器具につけておけばOKです。

明かりで目覚められる「目覚まし装置付き照明」もあります。

防犯のために遮光カーテンを使っている寝室でも、明りがつくとパッと起きられます。



北側の寝室なら天窓からの明かりも気持ちよく目覚められます。

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