ダーニング刺繍ほつれた布や穴あきを繕う方法

ダーニングとは、縦横まっすぐ糸を通す、織物に近い刺繍の技法

例えば、ほつれた椅子カバー、穴が開いた衣類などを簡単に修復できます

あるいは取れないシミを隠す時にも使える方法です


シンプルなトレーナーやTシャツに、アクセントとして施しても可愛いくなります

「繕う」を意味する「darn」

DARN

Darnは「繕う」という意味の英語です

そのため布や編み物を糸と針で繕うことを、ダーニング(Darning)と呼びます

セーターの虫食いや、靴下などの穴をふさぐ時に使う技法です

穴の開いた靴下

最初に経糸を縫い付け、そこに緯糸を上下にくぐらせていきます

ダーニングボールと刺繍糸

そのため刺繍というよりは「織物」に近い技術です


ダーニングに使う道具

ダーニングの道具

ダーニングで特徴的なのが、ボール型の道具です

靴下のような小さなものの修繕に使います

ダーニングボールを入れた靴下

刺繍用のリングでは、大きすぎて使えないからです

刺繍リング

キノコ型のものは、持ち手部分をゴムなどで留めてズレないようにできます

キノコ型のダーニング用具

わざわざ買わなくとも、電球で代用できそうです

小さな電球なら靴下の繕いなどにちょうど良さそう

電球

それで私のダーニング道具を用意しました

家にあった電球と、髪を結ぶゴムです

ダーニングセット

針は「こぎん針」を買いました

糸を通す穴が大きめで、先端が尖っていないので、糸を通しやすいからです

ガラスのペーパーウェイトなんかも使えると思います

ペーパーウェイト



ダーニングのやり方

穴の開いたジーンズ

大きな穴や、目の詰まった布は難しそうなので、最初は極太糸で編んだセーターが簡単そうです

ちょうど虫食い穴が開いてしまったアランセーターがありました

電球を裏に置いて、髪ゴムで留めてからスタート

穴の開いたセーター


【毛糸を張りに通す】

色がグラデーションになっている羊毛を使ってみました

こぎん針は糸を通す穴が大きいとはいえ、毛糸を通すには糸通しが必要です

毛糸と糸通し


【縦糸を縫い付ける】

まずは経糸を通します

しつけ糸で編む部分のガイドラインにしました

ダーニング開始

経糸は必ず「奇数」の本数にします

9本の経糸を通したら、1本ずつ交互に緯糸を通していきます


【横糸を通す】

緯糸を通す

2段目は、1段目とは上下を逆に通します

横糸を通す

最後まで織ったら、電球を取り出し、裏で糸を結んで止めたら完成


【ボールを取り外す】

電球を取り外す

極太の毛糸だから、30分ほどで出来上がりました

ダーニング完成

あちこち他にも穴が開いているので、それらも繕ってみようと思います

経糸と緯糸を別の色にして、チェック柄みたいな感じにすることもできるようです

途中で糸を変えるのが面倒だったので、今回はグラデーション糸1本でやってみました

細かな刺繍は難しくて、なかなか上手になりません

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刺繡は装飾だけではなく、実用的な用途もあります。布を補強でき、破れや汚れを隠すことができるからです。例えば真っ白なベッドリネンや衣類にシミが付いてしまった場合。シミ抜きしても取れないなら、上から刺繍してみてはいかがでしょうか。白い布に白い糸で刺繍をしても綺麗です。


ダーニングも織物ですが、いつか機織りをしてみたいと思っています

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機織りは、やり方を知ると非常にシンプル。額縁のような四角い「枠」だけでも布が織れ、自作もできそうなほど単純な作りです。現在でも、シンプルな木枠の機織り機は市販されています。戦後28年もジャングルで生活していた横井庄一さんは、木の枝を組んだ枠で布を織りました。


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