木を切るのに適した季節は冬
樹液が少なく、乾燥しているため、春夏より楽に木を切ることができます
地面の雑草も、木の葉も少ないので、作業がしやすい季節です
伐採は重労働ですが、冬なら汗だくにならずに済みますし、虫刺されの心配もありません
さらには地面に雪が積もっていれば、丸太を滑らせて運ぶことも可能です
木を切る方法

木を切る目的は主に3つあります
- 邪魔になった庭木を整理する
- ストーブ用の薪を調達する
- 板や柱などの建材を調達する
大きな木を切り倒すには、チェーンソーが必要となり、危険を伴います
そのため素人がDIYで切れるのは、幹の直径30cm以下の若い木までです
その場合でも、木の幹を切るには、コツが要ります
【幹を倒す場合の木を切る方法】

幹を切る際は、必ず反対側にも切り込みを入れます
これは切った木が倒れる方向を定めるためです
例えば、切った木が、人や建物のほうへ倒れてきたら大変です
- 倒したい方向に「水平」の浅い切り込みを入れる
- 水平の切込みより2~3cm上から「斜め」に、三角形の切り込みを作る
- 反対側に、三角の切り込みより「上」の部分で水平の切り込みを入れる
両方の切り込みの間に「1~3cmほど繋がった部分」を残しておきます
この残した幹の部分が蝶番の役割を果たして、ゆっくりと木を倒すことができます
残す間隔は切る幹の太さによって変わります
細い幹なら1cmほどで十分で、広く残すと木が倒れません
太い幹の場合は2~3cmほど残さないと、重みで勝手に倒れるので危険です
そのため倒す方向を決めてから、切り込む位置を決めます
切り込みを入れると、思わぬ方向へ木が倒れることがあります
特に、木が腐っていたり、よじれていたりすると危険です
木が倒れてきた時に逃げられるよう、空いたスペースを確保しておくことが大事です
別の木に当たって跳ね返ってきたり、枝が頭上に落ちてくる危険もあります
●くさびの用意
木の重みでチェーンソーが引っかかる場合があります
鋸で木を切る場合にも、刃が挟まれて外れなくなることがあります
その場合は、くさびを打つと、刃が動けるようになります
くさびは、木製やプラスチック製の柔らかな素材の物を使うと、刃を傷めずに済みます

くさびは、木を倒す時にも使えるので、数個を用意しておくと便利です
●安全に木を倒す方法
家の近くにある木を切り倒す場合、家に倒れてこないよう注意が必要です

幹の高いところに強いロープを取り付けて張力を加えると、安全な方向へ倒すことができます
少し離れたところからロープを引っ張ってもらうか、ロープを別の木に取り付けると張力がかかります
切断された木が地面に落ちずに、別の木にぶら下がってしまうこともあります
その場合は、それぞれの幹にロープを結んで引っぱり、抜き取る必要があります
【薪にする木の切り方】

伐採した木から枝を取り除く時は「枝とは反対側」の幹の方に立つと、安全に作業できます
枝を切り落とす時には、枝と幹の股の部分ではなく、枝の外側(下側)から切り込みます
幹の重みで圧力がかかると、木が飛び跳ねたり、突然倒れたりすることがあるからです
太い丸太を短くカットする時には、横になった丸太の上から半分くらいまで切込みを入れます
それから丸太を転がして反対側を切っていきます
一度に切ろうとすると、のこぎりの刃が木に挟まってしまうことがあります
ソーバックは、丸太を切るときに揺れたりずれたりしないように固定するものです

ソーバックを使いやすい高さにしておくと、楽に作業ができます

【薪割りのコツ】
薪にする時は、ピザのように放射状に割るのが一般的

ただし、ニレなど、ねじれた繊維質の木材の場合は、四角く切り出してから分割します

薪割りに使うのが斧です

太い丸太を割る時には、大きなハンマーとスチール製のくさびを使います

くさびは、薪割り用のものが市販されています

斧をクサビやハンマーとして使うと、斧をダメにしてしまいます
【薪小屋】

薪小屋は、廃材からでも作れます
屋根を付けて雨や雪から保護し、内部の空気を十分に循環させて木材を乾燥させます
波板を地面を敷き、薪を地面から離すと、よく乾燥します

薪を積み上げた時に倒れないよう、ログハウス風に端から積み上げていく方法もあります

木を切る道具

庭木が邪魔になったり、ストーブ用の薪を調達したり
自分で木を切ることができれば、伐採費用や薪代を節約できるはず
とはいえ木を切るには道具が必要ですし、伐採は危険な作業でもあります
長期的に必要でなければ、レンタルしたり業者に頼むほうが良いかもしれません
まずは必要な道具と方法を知ることが検討材料になるはずです
【幹や枝が細い木を切る道具】
高枝切りバサミは直径1.5cmくらいまでの枝が切れる道具
長さ1.8~3mまで伸びるので、3~4m程度の木なら充分に切れます
重さ900gと軽量なので作業も楽です
まずは練習がてら、手頃な価格の枝切りバサミで
邪魔な枝を整理しておけば、後の作業も楽になります
低い位置の枝を切るだけなら、手動のこぎりでも十分です
直径3~6cmくらいまでの枝を切ることができます
【幹が太い木を切る道具】
高枝切りチェーンソーがあれば8cmの木も切断が可能
高さ調節できるので最高3.5mの高さにある枝でも切れます
重さは4㎏です

少し高価ですが、こちらは10cmの枝まで切れ、2.3㎏と軽量
安全眼鏡と作業用手袋まで付いてます!

付属の電動チェーンソー、電動ハサミ、伸縮延長ポールで手元も高所も作業OK
バッテリーが2個ついているので交換しながら長時間の作業が可能です
充電器、取扱説明書、予備のチェーン、ドライバー2本が付属しています
土まみれの丸太を切ったりせず、チェーンソーの刃が地面に食い込まないようにすると切れ味が落ちません
自分で切り出した無垢の木材は、様々な木工に使えます

DIY初心者でも扱いやすいのが木材です。薄い板ならノコギリやカッターでも切れます。けれど電動工具があれば、厚めの板や角材などを使った工作も可能。ネジ止めしたり、サンドペーパーをかけるのも楽で、仕上がりも綺麗。穴を開けたり、溝を掘ったりもできると、さらに色々な加工ができます。










