エルダーは、レンプクソウ科ニワトコ属の落葉低木または中高木で
生育適温は15℃から25℃、耐寒温度は-15℃
寒さに強い木です
11月から3月に苗木を植えると、2mから10mほどに成長し、5月から6月に白い花が咲きます
そして8月下旬から9月頃になると、深い紫色の果実が実ります
エルダーは1本でも実がなりますが、2本以上を植えると受粉効率が上がり、
果実の付きがより良くなります
大きく育ち、香りが良く、白い花と紫色の果実が美しいので、庭のシンボルツリーにもピッタリです
成長が早いので、目隠し用の生け垣にすることもできます
大きくなりすぎないよう、毎年の剪定で、高さをコントロールするのがコツです
エルダーの種まき

種から育てる場合、発芽の適温は20℃前後です
ただし、エルダーの種には休眠という性質があるため
一定の期間を低温で過ごす必要があります
湿らせた砂やキッチンペーパーに種を包み、密閉容器に入れて
1か月から3か月ほど冷蔵庫に入れておくと、発芽しやすくなります
育苗ポットに種まき用土を入れ、種をまいて、軽く土を被せます
発芽までには2ヶ月から数ヶ月かかるので
20℃くらいの温度を保ち、常に土を湿らせておくことが大事です
葉が数枚ほど出てきたら、庭に植えられます
エルダーの植え場所

植え場所は、午前中に日が当たり、午後は木陰になる
半日陰の場所が最も葉が焼けず、綺麗に育ちます
全くの日陰だと花付きが悪くなり、エルダーベリーの収穫量が減ってしまいます
水辺の近くなど、やや湿り気のある場所を好み、乾燥が激しい場所は嫌います
枝が柔らかく折れやすいので、台風や強い季節風が当たらない場所のほうが安心です
エルダーに適した土
pH5.5から7.0くらいの、弱酸性から中性の土が理想です
肥沃で水持ちが良く、少し粘土質を含んだ土を好みます
他の植物が根腐れしやすい、湿気が溜まりやすい場所でも、エルダーなら元気に育ちます
水はけが良すぎる砂地の場合なら
植え付け前に、腐葉土や堆肥をたっぷり混ぜ込んでおくと、成長スピードが上がります
実が膨らむ7月から8月に乾燥すると、実が落ちたり、小さくなったりするので
土の表面が乾いたら、たっぷりの水やりが必要です
エルダーの剪定

エルダーは、その年に伸びた、新しい枝に花を咲かせ、実をつけます
そのため葉が落ちた休眠期の、1月から2月に剪定することで
春に勢いのある新しい枝がたくさん伸び、多くの花と実がつきます
花が終わった直後の夏に、果実がつかなかった枝や、混み合っている細い枝を切り落とすと
日当たりと風通しが良くなり、実付きが良くなると共に、病害虫の予防にもなります
さらに数年に一度、思い切って根元から 30センチから60センチの高さで切ると
株が若返って翌年以降の収穫量がアップします

3年以上経った、太く、色がくすんだ枝は、実が付きにくくなるので、付け根から切り落とします
根元から勢いよく伸びる、新しい芽を少し残して育てると、果実の収穫量が増えます
エルダーベリーの収穫

果実の房が、全体的に濃い紫色になり、少し柔らかくなってきた頃が収穫適期です
一部がまだ赤い、未熟果は毒性が強いため、全体がしっかり熟すのを待つのが鉄則です
熟していても微量の毒性が含まれているので、生では食べられません
必ず茎や葉は取り除き、加熱してジャムやシロップなどにすることが大事です
エルダーの挿し木

冬の剪定で出た、葉がない状態の枝は、挿し木して増やすことができます
鉛筆くらいの太さがある元気な枝を選び
節が2個か3個ある部分で、長さを15センチから20センチに切ります
そして下側の土に刺すほうを、節のすぐ下で斜めにカットします
下側の切り口を1時間から2時間ほど水に浸けておくと、細胞が活性化して成功率が上がります
市販の挿し木用の土、または小粒の赤玉土など
肥料分のない、清潔な土に、枝の半分から3分の2が埋まるよう、深めに刺します
直射日光の当たらない、明るい日陰に置き
土が乾かないように水やりを続けると、春に芽が出始めます
鉢の底から根が見えてきたり、新しい葉が出てきたら
直径10センチから15センチくらいのポットに1本ずつ植え替えて、大きく育ててから庭へ定植します
花が咲いた枝を切って、花瓶に挿しておくだけでも根が出ることがあります

そのまま水に挿しておき、根が十分に増えてから土に植えて、増やすこともできます
YouTubeの動画でも公開しています
>【エディブルフラワーの育て方 9】エルダー~湿り気のある明るい日陰に植える
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エルダーの花と果実を使った料理を御紹介。葉や茎、未熟な果実は有毒なので、ジャムやシロップなど、必ず加熱することが大事です。

食べられる花をエディブルフラワーと呼び、使われるのは主に「花びら」の部分。料理の彩りとして添えたり、香りを楽しんだりします。




