これまでに、Amazon Kindleで、20冊ほどの、電子書籍とペーパーバックを出版してきました
その経験をもとにした、本の作り方と出版方法を御紹介します
使っているのは、CanvaとGoogleドキュメントです
本文は、当ブログの記事を、Googleドキュメントに集めて整理し、加筆修正しています
表紙の作成に使っているのは、Canvaです
全て無料ですので、是非チャレンジしてみてください
デザインも編集も文章も、素人なので、あまり上手ではありません
そのため本やネットで調べて、今も学び続けています
Kindle本づくりのメリットと収益

本にすることで、情報を整理できたことが、大きなメリットでした
最初は、自分用の参考書として、本を作っていました
とはいえ、出版することで、収益が得られるのも嬉しいことです
【情報の整理】
Kindle本は、出版後にも加筆修正することができます
そのため、レビューを参考に、何度も作り直しています
そして不足している部分を足したり、重複している部分を削ったりもしました
【Kindle本の収益】
Amazon Kindleの電子書籍は、読まれたページに対して、ロイヤリティとして収益を受け取れます
無料キャンペーンや、Unlimited会員の無料ダウンロードでも、収益になります
そのため読者に負担をかける必要がありません
無料で読んでもらって、気に入っていただければ、購入してもらえます
本の売り上げ金額は、手数料などを引くと、1冊あたり数十円から数百円です
読まれたページ数に応じたロイヤリティのほうが、売上金額より高くなります
そのため、読んでもらえる文章や、本の構成など、試行錯誤を繰り返しています
Googleドキュメントで本文を作成

まずは、本文と目次を、Googleドキュメントで作っています
ウィンドウズのワードやマックのほうが、デザイン性は良いのかもしれません
とはいえ、マックは使ったことがないし、ワードよりドキュメントの方が楽に感じています
本文を入力して、見出しを設定すると、自動的に目次が作られます
【見出しの設定】
メニューバーの「標準テキスト▼」を開くと、「見出し1」から「見出し5」まで選べます
最初に、標準テキスト(本文)と見出しの書体、サイズ、色などを指定しています
『「標準テキスト(見出し)」をカーソルの位置に更新』をしておくと、同じ書体やサイズに統一されます
目次は、Amazon Kindleで電子書籍を出版する際にも、入れるよう推奨されています
【ページ番号の挿入】
目次を作るために必要なのが、ページ番号です
メニューバーの「表示形式」を開くと「ページ番号」があります
ページ番号をヘッダー(上)に入れるかフッター(下)に入れるかなどを設定するだけです
ペーパーバックを作る際には、右ページと左ページにページ番号を振り分けます
メニューバーの「表示形式」から「ヘッダーとフッター」を開き、「奇数/偶数ページ別指定」にチェック
ページ番号の位置を変えるには、メニューバーの「挿入▼」から「ページ要素▼」を開きます
その中にある「ヘッダー」「フッター」を選択すると、カーソルがヘッダーやフッターに表示されます
メニューバーの「配置とインデント」(長短5本線)で、偶数ページは左寄せ、奇数ページは右寄せに変更
すると、自動的にページ番号が振り分けられます
【目次の挿入】
最初のページに、目次を入れます
メニューバーの「挿入▼」を開き、「ページ要素▼」を開くと「目次」があります
三種類の目次があるので、好きなパターンを選ぶと、カーソルの位置に目次が挿入されます
本文が仕上がったら、ダウンロードしておきます
メニューバーの「ファイル」から「ダウンロード」を開き、「EPUB Publication」を選択
ペーパーバックの場合は「PDF ドキュメント」です
Canvaで表紙を作成

本の表紙は、電子書籍とペーパーバックで、サイズとファイル形式が異なります
例えば、電子書籍は「JPG」ファイル、ペーパーバックは「PDF」ファイルです
そのため別々の画面で、それぞれ作る必要があります
【電子書籍の表紙】
トップページで「電子書籍の表紙」を検索し、選択すると、自動的に適正サイズの画面が開きます
あるいは、テンプレートを使ってアレンジも可能です
左端に「素材」「テキスト」「アップロード」「マジック生成」「写真」などが並んでいます
私は主に「写真」を選び、「テキスト」でタイトル文字などを入力しています
時には「素材」の中の「イラスト」を使うこともあります
自分で撮った写真は「アップロード」すれば使えます
さらに「マジック生成」を使うと、AIで写真やイラストを作ることも可能です
選択した写真やイラストをクリックすると、周囲に、枠線と白い◯が表示されます
◯にカーソルを当てて写真やイラストの大きさを変更できます
あるいは水平、垂直に反転させたりすることも可能です
写真や文字を重ねた場合、「配置」で前面に出したり、背面にしたりができます
「テキスト」をクリックして「テキストボックスを追加」を選択すると、画面に文字を入力できます
上部のバーから、フォント(文字のデザイン)やサイズ、色、B(太字)T↓(縦書き)などを変えます
文字を白にする場合、「エフェクト」で「浮き出し」を強度100にすると、クッキリします
文字部分の背景を色付きにするには、「素材」の「図形」を使っています
例えば、■や●を選択し、文字に重ねて背面に配置し、色やサイズを変更
「透明度(小さい■が縦横に並んだマーク)」で色を薄くすると、背面の写真などが透けて見えます
これらを使って表紙をデザインしたら、メニューバーの「共有」から「ダウンロード」しておきます
ファイルの種類を「JPG」にしていますが、細かな画像やイラストなら、「PNG」のほうが良いようです
【ペーパーバックの表紙】

ペーパーバックは、ページ数によって、背表紙の厚みが変わってきます
そのためGoogleドキュメントの本文に、ページ番号を入れておくと便利です
本のサイズは、Googleドキュメントで作った本文のサイズと同じにします
例えば、A5サイズなら148×210、B5サイズなら182×257です
カスタムサイズで好きな大きさや形にすることもできます
表紙サイズを調べるツールが、「印刷用の表紙計算ツールとテンプレート」です
まずここに「本の情報の入力」をします
- 「綴じのタイプ」は「ペーパーバック」を選択
- 「本文タイプ」は、日本語の場合「プレミアムカラー」のみ対応です
- 「用紙タイプ」で「用紙(白)」を選択
- 「ページを読む方向」で「左から右(横書き)」か「右から左(縦書き)」を選択
- 「測定単位」で「ミリメーター」を選択
- 「本文の判型」で作りたい本のサイズを指定します
「ページ数」にドキュメントで作った本文のページ数を入力
「サイズの計算」をクリックすると、表紙全体のサイズが計算されます
右に表示される「全表紙」の幅と高さの数値を、Canvaの「カスタムサイズ」に入力
この時、先に「単位」を「mm」に変えておきます
数値を入力して「新しいデザインを作成」をクリックすると、新規ページが開きます
【Canvaでデザイン】
Canvaの新しいページが開いたら、KDP 表紙計算ツールに戻って「テンプレートをダウンロード」
ダウンロードされたファイルの中から「PNGファイル」を選択して開き、パソコンに保存しておきます
ダウンロードしたテンプレートをCanvaにアップロードして、新しいページに挿入します
電子書籍の場合と同様に、写真やテキストを入れて表紙を作ります
注意点は、テキスト(文字)が白い領域内からはみ出ないことです
裏表紙にはバーコードが印字されるので、この部分は隠れてしまいます
背表紙に入れる文字は、「テキストボックス」で入力し、縦書きにします
「配置」をクリックして、左側の「レイヤー」を選ぶと、テンプレートを一番上に出せます
ドラッグして上に移動させるだけです
そして「透明度」の数値を下げると、作った表紙が透けて見えるようになります
背表紙の文字がテンプレートからはみ出ていたら、文字を小さくします
「レイヤー」で変更したい個所をクリックすると、編集ができます
表紙が出来上がったら、テンプレートは削除または「最背面」にすると見えなくなります
【表紙をKDPに登録】
完成した表紙を「共有」で「ダウンロード」します
ペーパーバックの場合、ファイルの種類は「PDF(印刷)」です
日本語の本は、PDFにしか対応していません
AmazonのKDPでは、ハードカバーの作成はできません
ハードカバーの本を作ってくれるのは、プリントオンデマンドの印刷会社です
自費出版の本を作ってくれる出版社もあります
ですが、どちらも、それなりの費用がかかります
私の本は趣味の延長なので、ハードカバーにしたい本は手づくりです

自分でハードカバー製本する方法と使う道具を御紹介します。好きな紙や布を使って、自由にデザインでき、世界にひとつの本が作れます。
Kindle Direct Publishingへ登録して出版

Amazon Kindle Direct Publishingへの登録も出版も、全て無料です
Amazonアカウントを使用してサインインします
【アカウントの登録】
まず必要なのは、一番上にある「アカウント」を開いて、必要情報を入力することです
「アカウントの詳細」では、個人か法人かを選択し、個人情報の本人確認をします
「支払いの受け取り方法」では、銀行口座の情報を入力します
最初の登録時には、本人確認書類と、税務に関する情報入力が必要です
本人確認は、運転免許証やパスポートなどのコピーを送付します
税務に関する情報で、納税者番号(TIN)には、マイナンバーを登録しました
マイナンバーは使えないという記事もありますが、とりあえず登録はできたので、そのままです
>納税者番号(TIN)としてマイナンバーは使えないぞ! KDPの「税務情報に関するインタビュー」について国税庁・税務署・Amazonに問い合わせた結果
納税者番号を登録していないと、米国で売れた分に対して30%の税金がかかります
でも私の本は、ほとんど日本での販売なので、税金を取られていても、まいっかという感じです
登録ができたら、いよいよ本を出版できるようになります
【本の登録】
まずは「タイトルの新規作成」の中から「電子書籍」「マンガ」「紙書籍」を選択
Kindle 本の詳細タブからスタートします
「言語」「本のタイトル」「著者」「内容紹介」「出版に関して必要な権利」「主な対象読者」を入力
「主なマーケットプレイス」を「Amazon.com」にしておくと、海外でも販売されます
「カテゴリー」と「キーワード」を入力し、「本の発売オプション」を選択し、「保存して続行」をクリック
Kindle 本のコンテンツを入力
「原稿」で縦書きか横書きかを選択して、「原稿をアップロード」します
Googleドキュメントでダウンロードした文書をクリックすると、アップロードが始まります
「Kindle 本の表紙」をアップロード
アップロードが完了して、処理が済むまで数分かかります
処理が終わると「Kindle 本のプレビュー」ができます
ここでエラーが出ていたら、出版されません
エラー個所をGoogleドキュメントで修正し、もう一度アップロードし直しです
【本のプレビュー】
たとえエラー表示がなくても、プレビューで確認しています
特にペーパーバックの場合は、PDFとアップロードの表示がズレていることがあります
エラーになりやすいのは、写真がページの外に表示されている場合などです
目次のページ番号が、本文のページ番号とズレていることもあります
その場合は、Googleドキュメントの目次にカーソルを置いて、数字を修正しています
自動機能を使っても、ズレは修正されていないことが多いからです
他にも、文字と写真のバランスなど、修正箇所が見つかることが多々あります
本文と表紙のプレビュー画面で「承認」をすると、次の「Kindle 本の価格設定」へ進めます
最低価格と最高価格が表示されているので、その範囲内で自由に設定できます
私は、利益が100円前後くらいで設定しています
ペーパーバックは、「サンプル版を依頼」すると、原価で購入できます
実際に印刷された本が届くので、販売前に最終チェックが可能です
Kindle本の最終チェック
誤字脱字がないかの他に、文字の大きさ、行間などをチェックします
文字が小さすぎると読みにくいし、大きすぎると間が抜けた感じです
行間が狭すぎても、広すぎても、バランスが悪く見えます
文字の大きさやバランスについては、既存の本を参考にしています
似たようなジャンルの、お気に入りの本です
【既存の本を参考にする】
参考にしたのは、鈴木せつ子さんの『雑草と育てる無農薬でバラ庭づくり』
「第1章」の「第」と「章」はサイズ「8」にして、「1」はサイズ「10」で茶色
なんていう部分も、真似してみました
Kindle本の最新刊が『自然栽培で作るエディブルフラワーのポタジェガーデン』
ペーパーバックのサイズはB5
本文の書体は「MS P明朝」サイズ「9」行間「2行」です
- 1見出しの書体は「MS P明朝」サイズは「18」「B(太字)」
- 2見出しの書体は「MS P明朝」サイズは「24」「B(太字)」
- 3見出しの書体は「MS P明朝」サイズは「14」「B(太字)」
【本づくりの試行錯誤】
それ以前の本は、ずっとA5サイズで作っていました
本文も見出しも、書体「メイリオ」
文字のサイズは、本文「9」、見出し1「18」、見出し2「16」、見出し3「14」
最新刊をB5サイズにしたのは、ページ数が多くなったからです
フォントは「メイリオ」よりも「MS P明朝」のほうがコンパクトになります
ページ数が多くなるほど印刷代が高くなり、本の値段も高くせざるを得ません
そのため、なるべく無駄なく、でも読みやすく、試行錯誤を続けています
写真の大きさやレイアウトなども、いろんな本を見て、工夫したいところです
Canvaの使い方は、YouTubeの動画で学びました
「Canvaデザイナー Sayaka」さんの動画が、お気に入りです




