木材加工の技法には、塗装、木材を削る、などがあります
美しい仕上げを施すことで、DIYプロジェクトを次のレベルに進化させることができます
そのためには、まず手動の基本ツール、そして精密なカットを可能にする電動工具が必要です
木材加工の基本ツール

DIYを始める際、最初は基本的なツールだけでも十分です
高価な電動工具を揃えても、使いこなせないこともあるからです
まずは手動ツールを使って小さなものを作ってみると、作業のコツがつかめます
そして少しずつ大きなものを作る過程で、必要な機能が分かってきます
仕上げの段階になってから買い足しても、全く問題ないはずです
【手動ツール】
DIYで木工をする場合に必要なのが、ノコギリやハンマーといった手動ツール
板を購入する時に、カットしてもらえるサービスも利用できます
家にある道具で間に合う場合もあります
●定規と鉛筆
正確に測り、印を付けるために必要なのが定規と鉛筆
これは家にある文房具で十分です
●ノコギリ
木材を切る時に使うのがノコギリ
とはいえ、ごく薄いベニヤ板なら、大きめのカッターで切れます
プラスチックの板なども、カッターで切ると切りクズが出ないことがメリットです
曲線に切る場合に使いやすいのが「糸ノコ」です
庭木の伐採などに使っているノコギリで代用できる場合もあります

大きな板や厚みのある板を切る場合は、手動ノコギリより、電動工具を使ったほうが楽です
●ハンマー
釘を打つ時に使うハンマーも、家庭にあるもので十分です
●かんな
木材の表面を滑らかにするには、サンドペーパーでも十分です
かんなを使うのは、切り出したばかりの荒い木材を滑らかにする場合など
薄く幅広く、表面を削りたい場合なども、かんながあると効率的です
●のみ
木材を削ったり、穴を開けたりする時には、のみが必要になります
例えば「ホゾ」を彫って組み合わせる場合などです

ホゾ組みすると、表面にクギが出ないため、美しい仕上がりにできます
また釘打ちできない厚みのある板や角材を組む時にも、ホゾ組みにします
【安全装備】
初心者でも、慣れていても、怪我を防ぐための装備が必要です
作業中に怪我をしてしまっては、せっかくのDIYの楽しみが削がれてしまいます
●作業手袋
刃物やハンマーでクギ打ちする際には、手袋で手を保護します
手のひらにゴムが付いた手袋は、しっかり道具をつかむ上でも重要です
安定性が増し、正確な作業ができるようになります
●保護メガネ
木材を切る際や、削る際には、破片が飛び散ることがあります
そのためメガネで目を保護しておくことも大事です
●耳栓
電動工具を使う際には、耳栓をしているほうが騒音を気にせず作業できます
木材加工で役立つ電動工具

作業効率アップの秘訣が、電動工具を使うことです
仕上がりも良くなるので、DIYに慣れてきたら欲しくなります
まずは、どのような電動工具で、どんな木材加工ができるのかを知っておきましょう
【電動ドリル】

電動ドリルは、ネジ穴を開けたり、ネジを閉めたりする電動工具です
先端の「ビット」を付け替えることで、様々な大きさの穴が開けられます
くぎ打ちせずにネジ留めにしておくと、後から解体して作り直すことが可能です
【電動丸ノコ】

電動丸ノコは、まっすぐ正確に木材を切るための電動工具
大きな板を切る場合には、手動ノコギリより、ずっと早く、綺麗に切れます
何枚もの板を切る場合にも、電動丸ノコを使うと作業が楽です
【サンダー】

サンダーは、サンドペーパーをかけるための電動工具
広い面積を滑らかに仕上げる時に便利です
また古い塗装を取り除く際にも使えます
【ルーター】

ルーターは、木材に溝を掘るための電動工具
木材の縁などに装飾的な加工をすることができます
細かな装飾を施すと、手作りとは思えない仕上がりになります
電動工具の使い道から、アイディアが湧いてくることもあります

DIYの電動工具はこれ、と思うものを御紹介します。電動工具は高価なので、1台で色々な作業ができるほうがコスパがいいはず。そんな場合に便利なのが「マルチツール」です。さらに専用の電動工具も買い足していけば、デザインの幅がグッと広がります。
木材加工の仕上げ技法

仕上げ技法によって、作品の完成度がグッと高まります
それによってDIYの楽しさがさらに広がるはずです
塗装の方法だけでも、様々な技法があります
【サンディング(研磨)】
まず最初に行うのが、木材の表面を磨くサンディングです
サンドペーパーは、粗さ細かさを示す番号を目安に使い分けます
- 粗目のサンドペーパー(60~80番):荒削りに使用
- 中目のサンドペーパー(100~150番):中間仕上げに使用
- 細目のサンドペーパー(180~220番):最終仕上げに使用
【ステイン(着色)】
ステインは、木目を生かしつつ、木材に色を付ける塗料です
- オイルステイン:耐久性が高く、深い色合いを出す
- 水性のステイン:乾燥が速く、においが少ない
チークやウォールナット色のステインを使うと、安い杉材やパイン材でも高級感が出せます
【シーリング(保護)】
シーリングは、ペンキ塗りする前に塗って、色ムラを防ぐものです
木材の内部まで浸透するため、木材を保護し、表面が安定します
セラックニスは天然樹脂を使用したシーラーで、早く乾きます
ラッカーは、スプレーで簡単に塗れるシーラーです

【クリアコート(透明塗装)】
クリアコートは、木材の表面を保護し、光沢を出すための仕上げ塗装です
ワックスは、木目や自然な風合いを残し、柔らかい光沢を与えます
ラッカーは、速乾性があり、つやつやした光沢が出せます

ウレタンコートは、耐久性が高く、屋外やバイクなどにも使用されます

【エイジング加工】
木材に古びた風合いを持たせるのがエイジング加工
ヴィンテージ風に仕上げることができます
ハンマーなどで叩いて傷を付けるのがディストレッシング

ペイントで古びた色合いにするのがアンティークフィニッシュ
下塗りしたペイントの上に別の色を塗り重ね、サンドペーパーで削って仕上げます

バーナーなどで焼き付けることで、古びた風合いにすることもできます

木工テクニックを覚えたら、自分で家具を作ることだって可能です

自分で作る家具は、シンプルな「箱」から応用していけます。例えば机なら、天板、左右の脚、背面の板を組んだものです。脚の高さを低くして、テレビ台にすることもできます。そして背面の板を高くして、背もたれにすればソファーになります。大きな箱を作ると考えたら、家具作りも簡単に思えませんか?
木材の種類と性質によって使い分けると、さらに木工が楽しくなります

無垢材は、針葉樹と広葉樹とで性質が異なります。まずDIY木工で使いやすいのが、スギやマツなど針葉樹の木材。なぜなら柔らかく切りやすいため、素人でも容易に加工できるからです。反対に、ケヤキなど広葉樹の木材は硬く、加工しにくいですが、丈夫で美しいため家具などに適しています。
たとえ固い木材でも、電動工具を使えば加工することが可能です
さらに曲木もできると、美しい家具が作れます










