トウモロコシとインゲンを一緒に育てる栽培法

トウモロコシのコンパニオンプランツは「つるありインゲン」と「カボチャ」

そのため、どちらかを一緒に栽培することで共によく育ちます


マメ科が土に残す窒素分はトウモロコシの肥料分となり、養分過多による蔓ボケも防ぎます

カボチャの大きな葉は地面の乾燥を防ぐ役割を果たします

そして、どちらもトウモロコシを支柱にして育てることができます


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トウモロコシ栽培

トウモロコシ2

トウモロコシは、必ず同じ品種だけ植えます

なぜなら違う品種が近くにあると、花粉が付いて味が落ちるからです

変わった品種を栽培するのも面白いですが、交雑しないよう注意が必要です

そして近所でトウモロコシを育てている場合も、花粉が飛んで迷惑になります

雄穂の花粉が風で運ばれて雌穂に付きます

そのため10株以上2列にして育てると、受粉しやすくなります

よく栽培されているのは未熟なうちに収穫する「スイートコーン」

完熟させる「フリントコーン」「ポップコーン」「デントコーン」は飼料用です

そして種を採るなら固定種を選びます

さらにイネ科とマメ科は相性が良いので、間に植えると、どちらも良く育ちます

●トウモロコシ(イネ科)

生育適温は25~30℃

原産地は中央アメリカ

育て方のコツは、酸性~中性で水はけの良い乾いた土で栽培すること

【トウモロコシの種まき】

栽培スペースは「幅100cm×長さ200cm」くらい

まず中央に2列、列の間を30cmあけてトウモロコシを7か所ずつまきます

花粉が風で運ばれるので「10株以上」を「2列」にして植えると受粉しやすくなります

トウモロコシの種は、1か所に2~3粒を点まきします

種の尖ったほうを下にして植えると発芽率が良くなります

そして鳥に食べられないよう、土をかぶせてから刈り取った草を敷いておきます

1週間ずらして2回に分けて種まきすると収穫期間が長くなります

例えば1列目は5月上旬に、2列目は5月中旬に

さらに豆類と一緒に育てると、マメ科に付く根粒菌の働きで土が肥沃になってよく育ちます

そして枝豆や大豆がトウモロコシの陰になり、種や発芽した双葉を鳥に食べられにくくなります

例えば中晩生の枝豆や大豆は、列の間を広めに45~50cm開けて種まきします

なぜなら種まきから収穫まで90~120日と長いので、日当たり良くするためです

とはいえ早生の枝豆ならトウモロコシの間に植えて育てることもできます

1列に6か所ずつ、片側は6月中旬、反対側は6月下旬に、時期をずらしてまきます

【トウモロコシの間引き】

トウモロコシの葉が3~4枚になったら間引きます

3本のうち元気な1本だけ残して、株元をハサミで切ります

1か所にトウモロコシは「1本」だけ、枝豆や大豆は「2本」を残します

トウモロコシの株元から出る脇芽は、そのままにします

風などで倒れるのを防ぐことができるからです

葉色が薄く下葉が枯れたら草マルチの上から「米ぬか」か「ボカシ肥料」をまきます

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草が伸びてきたら刈り取って地面に敷いておきます

【トウモロコシの受粉と虫対策】

花粉は風で運ばれるので自然に受粉します

雌穂が受粉したら、雄穂は切り取ります

雄穂の香りに誘われてアワノメイガが飛来し、産卵するからです

アワノメイガの幼虫は、実を食害します

花粉を出し終わった雄穂を、すぐに切り取ると被害が少なくなります

切った時に、花粉を他の株の雌穂に付けておくと確実に受粉させられます

カラスなどの被害が多い場合には、雌穂に玉ねぎネットなどをかぶせます

【とうもろこしの収穫】

最初にヒゲが付いたものを残し、その下に出る雌穂は早めに取ります

採った雌穂はヤングコーンとして食べられます

残った雌穂のヒゲが茶色くなったら収穫時期

皮を少しむいて、実が大きくなっているかを確認してから収穫します

収穫したら、すぐに茎と葉を株元で切り、枝豆や大豆に日が当たるようにします

トウモロコシは肥料分を吸収するので、次作には過剰な養分を嫌う野菜を

大根、ニンジン、サツマイモなどの根菜類を植えると、きれいに育ちます


つるありインゲンの栽培

つるありインゲンは、トウモロコシを支柱代わりにして育てることができます

トウモロコシの草丈が1m以上に育った頃、15cmほど離れた場所に

インゲンの種を1箇所に3粒くらいずつまきます

そして収穫した後のトウモロコシを切らずにおくと、晩秋まで支柱として使えます


つるありササゲなど、生育時期が同じ蔓性野菜なら同様に育てられます


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