寒さに強い果樹の多くが、落葉果樹です
そして落葉果樹は、開花期、紅葉、果実、と年間を通して楽しめます
さらに庭の環境づくりにも役立つのが落葉果樹です
例えば夏は葉を茂らせて「日陰」を作り、冬は葉を落として「日差し」を取り入れます
特に花や紅葉が美しい落葉果樹は、庭のシンボルツリーにも最適です
寒さに強い果樹の耐寒温度

寒冷地で栽培する場合に大切なのが、果樹の「耐寒性」です
例えば真冬の最低気温に耐えられる果樹なら、庭に地植えもできます

そして庭植えの場合、実った果実を収穫できるかどうかもポイントです
なぜなら大木に育つ果樹を放置すると、高い枝の果実は採れなくなるからです
摂りきれずに落下すると、実がつぶれて庭が汚れます
するとカラスや虫が集まる原因ともなります
そのため大きくなり過ぎない果樹のほうが、手間がかかりません
そして摘果して実を減らし、きちんと実を収穫することが大切です
大きくなる果樹でも、剪定で小さく育てることは可能です
樹高3~4mまでの寒さに強い果樹

背が高くならない果樹なら、あまり手間がかかりません
なぜなら頻繁に剪定しなくとも、大きくなりすぎる心配がないからです
花を摘み取って果実を減らしたり、収穫したり、といった手入れも楽にできます
土の酸性度や日当たりなど、その果樹に適した環境に植え付けするのがポイントです
【クランベリー(20cm)】

ツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属
北半球の寒帯に分布し、耐寒温度は-35℃
5~6月に開花して、9~10月に収穫できます
ツツジ科の植物は「酸性土壌」を好みます
特にクランベリーは、酸性の沼地などによく生えている果樹です
そのため水持ちの良い土に植えると、よく育ちます
【ブルーベリー(1~3m)】

ツツジ科スノキ属
北アメリカ原産で、耐寒温度-20~-10℃
5月~6月に開花して、6~9月に収穫できます
寒さに強い果樹で、北海道でも露地植えできるほど耐寒性があります
そして「日当たりのいい場所」「涼しい気候」を好みます
特に「夏の西日に当てない」ことがポイントです
高温多湿でも育てやすいのは「ラビットアイ系」です
【桜桃(サクランボ)(3~4m)】

バラ科サクラ属
南アジア原産で、耐寒温度-15℃
3~4月に開花して、5~7月に収穫できます
どちらかといえば寒冷地を好む果樹です
逆に温かすぎると花が咲きにくくなり、夏の高温に弱い傾向があります
梅雨時に実が熟すので、雨がかからないようにすると実が傷みません

花木が「桜」で、サクランボを収穫する木は「オウトウ」と呼ばれます
【スモモ(2~4m)】

バラ科サクラ属
中国、ヨーロッパ原産で、耐寒温度-18℃
3月~4月に開花して、7~9月に収穫できます
暑さに強いのがスモモ、暑さに弱いのがプルーンです
そして日本で栽培しやすいのは「中国原産」のスモモです
ヨーロッパ産スモモは、夏の高温多湿で病害虫が発生しやすくなります
夏の夜の気温が30℃以上にならない気候が適しています

樹高5~6mの寒さに強い果樹

背が高くなる果樹でも、剪定で小さく育てることができます
むしろ大きくなりすぎると果実の収穫が難しくなります
摘果して実を少なくするのも、美味しい果実を育てるコツです
【ザクロ(1~5m)】

ザクロ科ザクロ属
アジア、インド原産で、耐寒温度-20~-10℃
6月~7月に開花して、10~11月に収穫できます
暑さには強いですが、やや寒さに弱い果樹です
そのため「霜に当てない」ことがポイントです
鉢植えのほうが育てやすく、花が咲く「梅雨時には軒下へ移動」すると実りやすくなります

【イチジク(2~5m)】

クワ科イチジク属
アラビア半島~アジア原産で、耐寒温度-10℃
6~10月に開花して、6~8月に収穫できます
暑さには強いけれど「寒さに弱い」果樹で、温暖な地域が適しています

【柿(2~5m)】

カキノキ科カキノキ属
東アジア~東南アジア原産で、耐寒温度-13℃
5月~6月に開花して、9~11月に収穫できます
暑さにも寒さにも強く、あまり大きくならないで、家庭で育てやすい果樹です

渋柿は干し柿を作ることができ、病害虫が付きにくい品種です
果実が地面に落ちると庭が汚れるので、早めに収穫することが大事です
【リンゴ(2~5m)】

バラ科リンゴ属で、耐寒温度-25℃
4 ~5月に開花して、8~11月に収穫できます
寒さに強い果樹で、年間の平均気温が7~12℃あれば栽培できます
そして花が咲く4月頃に「強い風や冷たい空気に触れさせない」よう保護するのがコツです
温かいと病害虫が発生しやすいので、果実に袋かけして防ぎます

【桃(2~8m)】

バラ科サクラ属
原産地は中国東北部で、耐寒温度-15℃
3〜4月に開花して、7~8月に収穫できます
暑さには強いほうですが「真夏の強い日差しは避ける」ほうが生育が良くなります
寒さには強い「ネクタリン」は暑さに弱く、涼しい気候が向いています

樹高10m以上になる寒さに強い果樹

放置すると大木に育つ果樹は、定期的な剪定で小さく育てる必要があります。
よほど広い庭でなければ、家が日陰になるなど弊害が出てきます。
すぐに大きく育つわけではありませんが、庭では植え場所に注意が必要です。
鉢植えでも実を収穫できるので、小さく育てた方が管理が楽になります。
【栗(2~10m)】

ブナ科クリ属
原産地は日本・中国
耐寒温度-15℃
5月~6月に開花
9~10月に収穫
暑さにも寒さにも強い果樹です
日当たりが悪いと枯れやすいので「よく日の当たる場所」が適しています

鉢植えの場合「冬に乾燥しない」「霜に当てない」のがポイント。
【ジューンベリー(2~10m)】

バラ科
耐寒温度-20℃
北アメリカ原産
3~4月に開花
5~6月に収穫

バラ科なので白い美しい花が咲き、満開になると見ごたえがあります。
【アンズ(3~10m)】

バラ科サクラ属
原産地は中国北部
耐寒温度-15℃
3~4月に開花
6~7月に収穫
夏の暑さと湿度に弱い果樹で、「暑さ対策」がポイントです。

早い時間に西日が陰り、夏でも夜は涼しい地域に適しています。
【梅(5~10m)】

バラ科サクラ属
原産地はアジア東部。
樹高10m。
2月中旬~3月上旬に開花。
鉢植えでも育てられます。
日中の気温が10℃以上の日が続くと花が咲き始めます。
花が咲いてからの気温が-3℃以下になると花が傷みます。

ジメジメしない日向に植えるのがコツです。
【ナツメ(10~15m)】

クロウメモドキ科ナツメ属
原産地は中国北部
耐寒温度-15℃
5月~6月に開花
8~10月に収穫
暑さにも寒さにも強い丈夫な果樹です。
「肥料は多め」に「土が乾かないよう」にすることがポイント。
梅雨時期に花が咲くので鉢植えは「雨が当たらない場所」に置くと実がよく付きます。
【梨(2~20m)】

バラ科ナシ属
原産地は日本、地中海沿岸
4~5月に開花
8~9月に収穫
耐寒温度-20℃
寒さに強い果樹ですが、温暖な気候の方が味が良くなります。
「日照時間が長い」「適度な湿気」がある環境が最適。

風で果実が落ちやすく、枝が折れやすいので「風が当たらない」場所に植えるのがポイントです。
つる性の寒さに強い果樹

蔓性の果樹を庭に植えるなら広いスペースが必要。
長く伸びる蔓を支柱などに固定する必要があるからです。
例えば「フェンス」や「パーゴラ」など蔓を絡めて育てる場所が適しています。
狭い場所では実付きが悪くなります。
充分なスペースが取れない場合は「鉢植え」にすると管理が楽です。
鉢植え果樹は実が小さく収量も減りますが、水分や養分が凝縮して甘みが増します。
家庭で楽しむなら、小さくて少なくても、美味しい果実が収穫できるほうがいいはず。
蔓植物が伸びすぎると手に負えなくなります。
【ブドウ】

ブドウ科ブドウ属
原産地は中央アジア~地中海沿岸
耐寒温度-20℃
5~6月に開花
8~9月に収穫
ブドウは「雨」と「寒さ」に弱い果樹です。
そのため日本では梅雨時と冬の置き場所がポイントになります。
特に果実が大きなブドウは雨に弱いので「雨に当てない」ことがポイントです。
- 年間の平均気温6℃以上
- 春から秋に雨が少なく、乾燥した気候
- 石灰質で水はけが良い土
ブドウは蔓を伸ばして大きく育ちます。
高層マンションのベランダでは強風で倒れない工夫も必要です。
ブドウは品種が多いので気候に合わせて選びやすい果樹です。




日本で育てやすいのがアメリカ種のブドウ。
雨、寒さ、病気に強い品種だからです。
例えば「デラウェア」「ナイヤガラ」「キャンベル」など。

ヨーロッパ種の「マスカット」は「寒さ」と「湿気」に弱い品種。
湿度が高い日本では、栽培が難しいブドウです。
【ブラックベリー】

バラ科キイチゴ属
ヨーロッパ、アフリカ、西アジア、南北アメリカ原産
耐寒温度-20℃
4~6月に開花
6~8月に収穫
寒さに強い果樹で、丈夫なので痩せた土でも育ちます。
【ラズベリー】

バラ科キイチゴ属
ヨーロッパ、アフリカ、西アジア、南北アメリカ原産
耐寒温度-35℃
5~6月に開花
6~11月に収穫
高温多湿の環境では病害虫が発生しやすくなります。
「夏は涼しく風通し良い場所」が適しています。
【サルナシ】

マタタビ科
中国原産
耐寒温度-25℃
5~7月に開花
9~10月に収穫
暑さにも寒さにも強く、土質も選ばないので、とても育てやすい果樹です。

マタタビ科なので「猫にかじられない場所」が適しています。
【アケビ】

アケビ科
日本、中国、朝鮮半島原産
耐寒温度-15℃
4~5月に開花
9~10月に収穫

果樹の耐寒温度より寒くなる地域では、鉢植えのほうが安心です
真冬は室内に取り込むか、温室で管理すれば育てられます

「日当たり」や「気温」に応じて置き場所を変えられるのが鉢植えのメリットです。地植えできない南国果実も鉢植えなら育てられます。
鉢植え果樹は水分や養分が凝縮して美味しくなるというメリットがあります
当ブログの記事を整理してアマゾンKindleの電子書籍と紙の書籍で出版しています
Unlimited会員なら無料でダウンロードできますので、よろしかったら覗いてみてください












