除雪機を購入する時は、値段だけで選ぶと後悔することになります
なぜなら使い物にならなかった場合、買取してもらえなかったり、処分にも費用がかかるからです
例えば海外メーカーの商品だと、修理に時間がかかったり、部品がないこともあります
そのため安心できるのは、アフターサービスも充実している国産です
人気メーカーや機種なら、下取りや買取りに出すこともできます
除雪機を購入する時の注意点
除雪機は、安いものでも数十万円、高いものなら百万円以上、と軽自動車並みの価格
そのため除雪機のメーカーや販売店では「盗難保険」をつけているところもあります
盗まれないよう、保管しておく場所にも「鍵」が必要です
【除雪機を購入する理由】
除雪機を購入する理由として、高齢になって雪はねが大変になってきた、というケースがあります
その場合は「軽さ」と「操作しやすさ」が最も重要なポイントになります
すると小型で自走するタイプの除雪機が最適です
とはいえ小型の軽い除雪機では、広い場所では除雪が困難になります
そのため、大きくて値段が高くても、乗って運転するタイプの除雪機のほうが楽になります
【除雪機で買ってはいけない機種】
北海道や東北など、寒さの厳しい地域では、電気式や充電式の除雪機は向いていません
なぜならパワーが足りず、寒い時期には電源が入らないこともあるからです
極寒地では、やはりガソリンエンジンのパワフルな除雪機でなければ使い物になりません
住宅密集地では「音」の大きさも気になる項目です
その点では電気式が静かですが、パワーはないので積雪の少ない地域に向いています
さらには雪を吹き飛ばすタイプの除雪機にも注意が必要です
隣の家の敷地に雪を飛ばしてしまったりしたら、トラブルになってしまいます
そのため、飛ばした雪を溜めておくスペースも要ります
【除雪機を購入する時期】
除雪機を購入しようと思ったら、早めに予約注文をしておく必要があります
なぜなら除雪機は、予約数に応じて生産台数が決められているからです
そのためメーカーの在庫がなくなれば、そのシーズンの入手はできません
除雪機の予約注文を受け付けているのは、春から夏くらいです
そのため冬の間に比較検討しておくと、スムーズに注文できます
除雪機の購入には「春」が最適な時期といえます
なぜなら、新品も中古も、品数が豊富になる時期だからです
まず除雪車を使い終わる時期なので、買い替えや処分をする人が増えて、中古品が出回ります
新しいモデルが登場し、古いモデルが値下げ販売される時期でもあります
除雪機を購入する人が少ないだけに、値引きしてもらえたり、特典をつけてもらえたりもします
除雪機の生産台数は、予約注文によって決められています
完全な受注生産ではありませんが、在庫が過剰にならないよう調整されています
そのためメーカーの在庫がなくなれば、そのシーズンには入手できません
確実なのは、早めに予約しておくことです
注文を受けてから整備もするため、納品されるまでに1か月はかかります
雪が降ってから購入したいと思っても、入手できない場合があります
すぐ使いたいからと、在庫があるもの、すぐに届くものを選んでしまいがちです
それで失敗するケースは少なくありません
【除雪機購入の補助金】
まずは地元の自治体で助成金があるかどうか、調べてみるのがおすすめです
例えば、厚生労働省では業務改善助成金の一例として、除雪機が挙げられています
これは最低賃金の引き上げに伴う、支援の一環です
そのため「建設業」「農業」「介護事業」などに助成金が出される場合があります
個人の場合でも、積雪の多い地域では、助成金が用意されていることがあります
例えば、山形、長野、島根などのケースが「除雪機専門メディア 雪ブンブン」で紹介されています
【除雪機のレンタル料金】
初めて除雪機を使う場合、まずはレンタルで試してみるのも良い選択肢になります
その場合は、住んでいる地域で検索してみることをおすすめします
遠い場所だと配送料が高額だからです
例えば「上州レンタル専門店」は、「関東・山梨、新潟、長野」なら往復の送料がかかりません
ただしガソリン式の除雪機は多くが法人専用で、個人宅への配送は行っていません
電気式なら、個人宅でも、北海道から沖縄まで、送料無料で配送してくれます
北海道、東北、新潟、長野、富山が対応エリアなのは「除雪機.COM」です
12月~3月のレンタル盗難保険と配送料込で、料金は9万円~20万円ほど
北海道に会社がある「株式会社岩佐商会」では、除雪機の販売・修理の他レンタルもしています
【除雪機をどこで買うか】
除雪機を買うなら、便利なのが最寄りのホームセンターです
例えば日本全国に支店がある「コメリ」は品数が豊富で、自宅まで配送して操作の説明などもしてくれます
有料で点検や修理もしてもらえる点でも安心です
ホンダの除雪機なら「取扱店検索」で販売店と修理店を探せます
除雪機を買う場合は、宅配してもらえるかどうか、そして配送料金の確認も大事です
なぜなら一般の宅配業者は、大型機械の配送が「路線便」扱いになるからです
路線便の場合だと、最寄りの営業所まで取りに行かなくてはいけない場合があります
除雪機を通販で買う場合でも、必ず最寄りの販売店で現物を確認することが大事です
【除雪機の中古を買う】
安く購入するなら、中古の除雪機を検討することも考えられます
例えば「札幌除雪機買取センター」では、除雪機の買取りだけでなく、中古の販売も行っています
とはいえ、すぐに故障した、といったトラブルも起こりえます
そのため見た目がどんなにキレイであっても、必ず実物の動作確認を行うことが大事です
そして異音や動作のスムーズさなどをチェックし、少しでも違和感があれば購入を控えた方が無難です
また中古の場合はメーカー保証が受けられないケースも多くあります
その場合、故障したら自費で修理しなければならない点にも注意が必要です
おすすめは国産の除雪機
除雪機は高額だからこそ、国産メーカーが安心です
なぜなら修理や部品交換がしやすいからです
長く使っているうちには不具合も出てきます
国産の除雪機は値段が高めですが、アフターサービスを考えると結局は得です
買い替える場合でも、国産メーカーなら下取りしてもらえたり、買取してもらえます
海外製品は、修理や部品交換に時間がかかる点がデメリットになります
外国から部品を取り寄せるには時間がかかり、その間は使えません
【除雪機のシェアが高いメーカー】
国産で家庭用の除雪機を作っている人気メーカーは「ホンダ」か「ヤマハ」
赤いホンダ、青いヤマハ、というのがイメージカラーになっています
除雪機ではホンダが国内シェアの60%くらいを占め、トップです
国内シェア2位のヤマハは、豪雪地帯に最適な、パワフルな除雪機のラインナップが充実しています
耐久性があって長く使え、購入後のサポートも優れているといわれます
ヤマハは、スノーモービル事業を縮小するとの発表がありました
そのため除雪機もヤマハは撤退するのでは、と懸念する声があるようです
ですが除雪機の製造中止という発表は、今のところありません
【ホンダ除雪機が人気の理由】
ホンダ人気の理由は「操作しやすさ」にあります
特に小型クラスは操作がシンプルで、レバー1本で前進、後進ができます
そして「壊れにくい」「壊れても修理代が安い」という点も人気の理由です
丸いフォルムと赤い色といった、見た目の可愛さも人気の理由です
人気があるだけに、早めに予約しないと入手が難しくなります
予約の締め切りは6月上旬くらいです
【除雪機購入おすすめメーカー】
ワドー(和同産業株式会社)は岩手県の除雪機・草刈り機メーカーです
主に農業機械と除雪機械の開発、設計、製造、販売を行っています
フジイ(フジイコーポレーション株式会社)は新潟県の除雪機・草刈り機メーカー
どちらも豪雪地帯に適した「ディーゼル車」に強みがあります
国産でも価格が低めな「ハイガー社」は、群馬県に本社がある機器メーカー
製品は中国の工場で作られていますが、日本国内に修理・販売店があります
除雪機の種類と特徴の比較
除雪機の種類は、動かすための「動力」「除雪方式」「走行方式」で分類できます
動力は主に「電気」「エンジン」「ハイブリット」の3種類
除雪機は、動力の種類によってパワーと大きさが変わります
除雪方式は回転する「ローダー式」と、押し進む「ロータリー式」の2種類
積雪が多い地域ではローダー式、少ない地域ではロータリー式が適しています
走行方式は「自走式」と「手押し」の2種類で、違いは操作性です
【除雪機の動力】
- パワーがあるのは「エンジン式」「ハイブリッド式」
- 小型で軽量なのは「電気式」「エンジン式」
- 低燃費なのが「ハイブリッド式」
積雪量が多くパワフルな除雪機が必要な場合は「エンジン式」が最適
スタート時に紐を引くタイプとスイッチのタイプがあり、楽なのはスイッチ式の除雪機です
燃料のガソリンは、別途に購入して補充する必要があります
低燃費で広いスペースに適しているのが「ハイブリッド式」
ハイブリッド式は、エンジンで除雪し、モーターで走行します
燃料のガソリンを購入して補充する必要がありますが、大型なので広いスペースでも楽に除雪できます
ホンダの主力商品が「ハイブリッド」の除雪機です
走行部分が電子制御のため、微妙な速度調整も簡単にできます
玄関前など狭いスペースで短時間の使用に向いているのが「電気式」の除雪機
エンジン式よりパワーは落ちますが、コンパクトで軽く、ガソリン燃料を補充する手間も要りません
ただし充電式は使用時間が限られ、コード式は屋外コンセントと延長コードが必要でコードが邪魔です
【除雪方式の違い】
回転するロータリー式より、押し進めるローダー式のほうが価格は安めです
雪が少なく、狭い場所で使うなら「ローダー式」が適しています
ブレードで雪を押して進むタイプで、小型で手軽に使え、小回りが利きます
ただし積雪が30cmを超えると押しにくくなるため、雪が少ない地域向きです
雪が多く、広い場所で使うなら「ロータリー式」です
ブレードが回転して雪を吹き飛ばすタイプで、深雪でも除雪できます
ただし大型なだけに操作は大変です
【除雪機の走行方式】
操作が楽でパワフルなのは「自走式」
高価で重いですが、楽に除雪できます
とはいえ巻き込み事故の危険性があるため、取り扱いには注意が必要です
女性や高齢者が使うなら、軽くて小さな「手押し式」が楽です
自走式と比べると除雪能力は劣りますが、価格の安さが魅力です
【除雪機に必要な馬力】
積雪が少ない地域なら、それほど馬力を重視する必要はありません
除雪機の馬力が重要になるのは、豪雪地帯や広大なスペースを除雪する場合です
積雪が多い場合の目安が12馬力で、10~15馬力の中型除雪機が適しています
馬力のある除雪機が欲しい場合は、ディーゼルエンジンの除雪機も選択肢の一つです
ガソリンエンジンに比べると、本体の価格は高くなりますが、メンテナンスが楽で燃料代を抑えられます
【修理や消耗品の購入しやすさ】
一冬ずっと、何年も使うので、アフターサービスが重要になります
修理を依頼するなら、近くに代理店があるほうが安心です
近くに修理代理店がないと送料などかかります
例えば「1年保証付き」でも、修理が必要になるのは数年後です
その時に、すぐ修理してもらえるかどうかが大事です
部品の交換やメンテナンスを自分でできるかどうかも考えておく必要があります
ある程度は自分で修理できるなら、ネットで部品を取り寄せれば大丈夫
その場合でも、すぐに部品が手に入るかどうかが大事です
【除雪機のメンテナンス】
除雪機は、最低限のメンテナンスだけでもしておくと長く使えます
- ブレードや金属の部分に油を差しておく
- 金属部分には錆止めをスプレーしておく
- ガソリン式の場合は2年に一度くらいはオイル交換をする
- シーズンオフにはガソリンを抜いておく
- 電池式の場合はシーズンオフにバッテリーを外しておく
油は自転車のチェーン用でOK
錆止めの効果もあります
除雪機は毎年ずっと使います
高価なので、そうそう買い替えするものでもありません
しっかりメンテナンスをして長持ちさせたいものです
【除雪機の購入の選び方ポイントは積雪量】
雪が少ない地域におすすめなのが「電池式」「ローダー式」「手押し式」除雪機です
電動の手押し式は価格が安く、音が静かで、簡単に操作できます
軽くてコンパクトなため、玄関先に置いても邪魔にならず、小回りもききます
電動式は、エンジン式よりパワーは落ちるものの、積雪が少なければ大丈夫
充電さえしておけば、いつでも、すぐ使え、1回の充電で約1時間の除雪ができます
電池式は、「屋外コンセント」がなくても使え、除雪の邪魔になる「延長コード」も不要です
雪が多い地域なら「エンジン式」「ロータリー式」「自走式」がおすすめ
最も除雪能力が高く、充電や延長コードが不要なのがエンジン式のメリットです
ガソリンを入れる手間は要りますが、長時間でも使えるので広い場所でも使えます
ロータリー式はブレードが回転して雪を飛ばすので、深く積もった雪でも大丈夫
少し大きめにはなりますが、自走式なら楽に除雪できます
さらに田舎の豪雪地帯であれば、ディーゼル除雪機も選択肢のひとつです
ディーゼルを選ぶかどうかの判断基準は、費用面よりも環境面です
エンジン式の除雪機でも、ガソリンとディーゼル、どっちを選ぶか迷うところです。例えば豪雪地帯では、ディーゼルの除雪機が良いと言われます。なぜなら、ガソリンではなく軽油を使うため、燃料代がかからないためです。とはいえ一般家庭なら、燃料代を気にするほど使うわけではありません。
温かな室内で、窓からスノーキャンドルを眺めるのは至福のひと時
スノーキャンドル作りは、楽しい大人の雪遊び。暗闇に浮かび上がる、真っ白な雪とオレンジ色の明かりが、とっても綺麗です。そんな景色を眺めることを考えると、除雪作業も楽しくなります。スノーキャンドルは、除雪してできた雪山を掘るだけで簡単に作れます。