刺繍は、糸で布に絵を描くようなもの
基本ステッチだけでも様々な表現ができます
例えば、線だけで輪郭を描くような感じ
描いた輪郭の中を、塗りつぶすように糸を差せば色付けができます
初心者にも始めやすいのが「クロスステッチ」です
布目に沿って×印を連ねていくだけなのに、複雑な表現もできます
初心者にも簡単なクロスステッチ
クロスステッチ刺繍は初心者にピッタリ
×型に刺すだけなので、単純で覚えやすいからです
最初は、ます目がハッキリした布を使うと、まっすぐ刺せます
左上→右下→左下→右上、と一つ目の×を刺したら
隣のマス目にも続けて、同様に刺していきます
クロスステッチは布の織り目をガイドにするので、覚えてしまえば簡単
シンプルな模様を反復して縁飾りにしても素敵です
テーブルクロス、ベッドカバー、クッション、色々使えます
アルファベットなど文字を描くことだってできます
頭文字だけ、ハンカチなどに刺繍しても素敵です
刺繍サンプラーを額に入れて飾ったりするのは、カントリーインテリアでよく見るパターンです
糸の色や、色の組み合わせで様々な模様を描けるクロスステッチ
濃淡をつけて名画のような作品に仕上げることだってできます
クロスステッチ用の針は、ちょっと特殊
布の織り目が交差している部分に差すので、先端が尖っていません
針穴が大きいので、太い刺繍糸も通しやすくなっています
クロスステッチ針にはサイズがあります
刺す布の「詰まり具合」に応じて針の長さを変えた方が刺しやすいからです
「布目が細かな布」ほど「短い針」を使ったほうが差しやすくなります
刺繍布の詰まり具合を表すのが「カウント数」です
1インチ(2.5cmくらい)当たり何コマあるか、で布目の細かさを表しています
例えば14カウントの布は、25mm÷14=1.8mm間隔の布目です
14カウントの刺繍布は布目が大きめなので、見やすく、早く刺せます
間隔が大きな布ほど、長い針を使ったほうが楽
14カウントの刺繍布なら、24番針くらいが適度です
布目が細かい16~18カウントの刺繍布なら、短めの26番針を使います
基本ステッチ6選
基本的なステッチだけでも様々に表現できるのが刺繍の魅力
布や糸の「質感」や「色」の違いで、バリエーションは無限に広がります
無地の白い布に、白糸で線を描くだけでも、美しい図案を刺すことが可能です
【バックステッチ】
線で描くのに最適なのがバックステッチ
糸の太さで変化を付けられます
縫い目の大きさでも感じが変わります
バックステッチのやり方も簡単
等間隔で右から左へ差す方法です
家庭科の授業でも習いましたね
【コーチングステッチ】
コーチングステッチ刺繡もラインステッチのひとつ
刺繍糸を点々と押さえる感じです
糸の太さや間隔で変化が付きます
【チェーンステッチ】
チェーンステッチは鎖模様の刺繍
鎖になるので少し幅が出ます
まずは布の下から糸を出し
1針目と同じ位置に刺してから、3針目に刺す時に、針に糸を引っ掛けます
【ブランケットステッチ】
縁取りに使えるのがブランケットステッチ
膝掛けなんかに使われています
チェーンステッチを直角にした感じです
【ボタンホールステッチ】
ボタンを通す穴に使われる刺繍です
ブランケットステッチを細かくした感じ
【サテンステッチ】
面を埋めるように刺すのがサテンステッチ
下書きを描いて塗りつぶす感じ
間隔を詰めて縫うだけです
下にランニングステッチすると厚みが出ます
サテンステッチは、シミ隠し刺繍としても使えます
ステッチの技法は無数にありますが、だいたいは基本を応用したもの
ひとつひとつ覚えていくと、表現の幅が広がります
基本的なステッチの種類や刺し方は、本が1冊あれば分かります
お気に入りの刺しゅう図案集の本
スケッチを描くような感じの刺しゅうは、ワンポイントにピッタリです
刺繍が早く簡単に出来るミシン
縁取りなどで、同じパターンを連続で刺す場合はミシンが便利
細かな模様も、大きなものも、早く綺麗に仕上がります
一般的な電動ミシンでも、いくつか模様縫いできる機能は付いています
例えば、ジグザグ縫い、ボタンホールステッチなど
これらを組み合わせることで連続模様を作り出すことが可能です
文字や数字も刺繍できるミシンなら、幼稚園グッズの名入れなどにも重宝します
さらに複雑な刺繍もできるのが、シンガー刺しゅう機
ミシンに装着して使うので、「対応機種」は要確認です
ピンタレストで見つけた刺繍アイディアも集めています
刺繍で繕う「ダーニング」も簡単な技法です
穴が開いたジーンズはファッションのひとつですが、刺繍で修復もできます。繕うための刺繍の中でも簡単な「ダーニング」。縦横まっすぐに糸を通すだけです。穴が開いてしまった場合だけでなく、取れないシミを隠すこともできます。シンプルなトレーナーやTシャツにアクセントとして施しても可愛い。
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