ステッチの中でも特に初心者向けなのが「クロスステッチ」です
なぜなら布の織り目に差すので、まっすぐ綺麗に仕上げられるからです
四角いマス目を「×」で埋めていくだけで、様々な模様を描けます
刺繍糸を絵の具のように使って、絵や文字を表現するのが刺繍です
基本的なステッチだけでも、多くの表現ができます
クロスステッチのやり方

クロスステッチは、布の織り目をガイドにするので、覚えてしまえば簡単です

順番に針を出し入れすると「×」になります

続けて隣のマス目にも同様に刺していきます

【クロスステッチの針】

クロスステッチ用の針は特殊で、先端が尖っていません
なぜなら織り目が交差した、穴の部分に差すからです
さらに針穴が大きいので、太い刺繍糸も通しやすくなっています
クロスステッチ針は、布の「詰まり具合」によって長さを変えると刺しやすくなります
例えば「布目が詰まった布」には「短い針」を使い、間隔が広い布には長い針です
【クロスステッチ用の布】
クロスステッチ用の布は、布目の詰まり具合が「カウント数」で表示されています
例えば14カウントの刺繍布は、布目が大きめで見やすく、早く刺せます

刺繍布のカウントとは、1インチ(2.5cmくらい)当たりのコマ数です
例えば14カウントの布なら、25mm÷14=1.8mmが布目の間隔となります
14カウントの刺繍布なら、針の長さは24番くらいが刺しやすい長さです
布目が細かい16~18カウントの刺繍布なら、短めの26番針が適しています

連続模様は、テーブルクロスなどの縁取りなどによく使われます

あるいはアルファベットなどの文字を描くこともできます

濃淡をつけて、名画のような作品に仕上げることもできるのが、クロスステッチ刺繍です
基本ステッチ6選

基本的なステッチだけでも様々に表現できるのが刺繍の魅力です
さらに布や糸の「質感」や「色」の違いで、バリエーションは無限に広がります
無地の白い布に、白糸で線を描くだけでも、美しい図案を刺すことが可能です
図案に沿って「線」で描く方法と、「面」を埋める方法があります
【線を描くステッチ】
線を描くステッチは、ペン画を描くような刺繍です
糸の太さや色で、様々な表現ができます
●バックステッチ

糸の太さで変化を付けられ、縫い目の大きさでも感じが変わります

等間隔で、右から左へと差していくだけなので簡単です
●コーチングステッチ

コーチングステッチは、刺繍糸を点々と押さえる刺し方です
糸の太さや間隔で変化が付きます

●チェーンステッチ

チェーンステッチは、鎖模様の線なので、少し幅が出ます
まずは布の下から糸を出し

1針目と同じ位置に刺してから、3針目に刺す時に、針に糸を引っ掛けます
【面を埋めるステッチ】

面を埋めるように刺すのがサテンステッチ
下書きを描いて塗りつぶす感じです

下にランニングステッチをしておくと厚みが出ます
間隔を詰めて縫うだけなので、簡単です
【縁取りをするステッチ】
布の端やボタン穴の周囲などに使われるのが、縁取りするステッチです
円形に刺すなどして応用もできます
●ブランケットステッチ

縁取りのブランケットステッチは、よく膝掛けなどに使われています

チェーンステッチを直角にした感じです
●ボタンホールステッチ

ボタン穴に使われるステッチは、ブランケットステッチを細かくした感じです

ステッチの技法は無数にありますが、だいたいは基本を応用したもの
ひとつひとつ覚えていくと、表現の幅が広がります
基本的なステッチの種類や刺し方は、本が1冊あれば分かります
スケッチを描くような感じの刺しゅうは、ワンポイントにピッタリです
【ミシンでのステッチ】

縁取りなど、同じパターンを連続で刺す場合はミシンが便利です
細かな模様も、大きなものも、早く綺麗に仕上がります
一般的な電動ミシンでも、いくつか模様縫いできる機能は付いています
例えば、ジグザグ縫い、ボタンホールステッチなど
これらを組み合わせることで連続模様を作り出すことが可能です
文字や数字も刺繍できるミシンなら、幼稚園グッズの名入れなどにも重宝します

さらに複雑な刺繍もできるのが、シンガー刺しゅう機
ミシンに装着して使うので、「対応機種」は要確認です
ピンタレストで見つけた刺繍アイディアも集めています
刺繍で繕う「ダーニング」も簡単な技法です

穴が開いたジーンズはファッションのひとつですが、刺繍で修復もできます。繕うための刺繍の中でも簡単な「ダーニング」。縦横まっすぐに糸を通すだけです。穴が開いてしまった場合だけでなく、取れないシミを隠すこともできます。シンプルなトレーナーやTシャツにアクセントとして施しても可愛い。










