初めて服を作るのなら、シンプルなデザインから
例えば、直線縫いで作れる、ウエストゴムの「スカート」
次は「丸首」「ノースリーブ」のシャツやワンピース
それから「襟付き」「袖付き」「パンツ」とバリエーションを増やしていきます
良い生地を使うと、シンプルなデザインでも、おしゃれな服が作れます


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洋服作りの3工程

洋服作りの工程は、大きく分けて3つ
- 型紙を用意する
- 生地を裁断する
- 布を仮止めして縫う
綺麗に仕上げるコツが「アイロン使い」です
生地を裁断する前と後、ミシン縫いした後、アイロンをかけることで歪みを防げます
洋服作りで難しいのは、襟や袖など曲線部分や、ボタンホールやファスナー付け
そのため初心者のうちは、シンプルなデザインから始めたほうが失敗しません
ギャザーやタックなども慣れてからのほうが安心です
また、つるつるした生地や伸縮性のある生地よりも、綿や麻のほうが簡単に縫えます
縫い始める時には、手順通りに進めることが大事です
市販の型紙なら多くの場合、縫い方の手順が書かれています
洋服作りの型紙

洋服作りに使いやすいのは「原寸大」の型紙です
サイズごとの線が重ねて描かれています
そのため作るサイズの線を、赤ペンで目立たせておくと、切り間違いを防げます
描き写す時には、「中心線」や「合い印」なども書き入れておくことが大事です
ここがズレると形が崩れてしまいます
慣れると一つの型紙から様々な洋服を作ることができます
例えば長袖を半袖にしたり、長ズボンを半ズボンにしたり
袖丈、着丈、裾丈といった「長さ」を変えたアレンジは簡単にできます
ただし「幅」を変えるには「型紙補正」が必要なので、初心者には無理です
また大人用の型紙を縮小コピーしても、子供服の型紙としては使えません
洋服作りの生地



市販の型紙には、必要な生地の分量も記載されています
生地の幅は大きく分けて3種類
- シングル幅(90cm)
- ダブル幅(110~120cm)
- ワイド幅(140~180cm)
薄手で安価なシングル幅の生地は、子供服や小物作り向き
大人服を作る場合には、ダブル幅が一般的です
【生地を用意する】
例えば「110cm幅」の布を使う場合、用意する布の長さは、以下が目安になります
- 「スカート」は丈の2倍+20cm
- 「ワンピース」は着丈の2倍+30cm
- 「シャツ」は着丈の2倍+袖丈+30cm
- 「パンツ」は丈の2倍+20cm
「ギャザー」の多いスカート、「タック」を寄せるワンピースなどは多めの布が必要です
切った型紙を並べてみて、端まで布を使いきれる配置にすると無駄なく使えます
「チェック柄」や「ストライプ柄」などは、繋ぎ目の「柄」がズレると変
柄合わせは初心者には難しく、使う布の分量も多くなります
そのため最初は、無地の布を使った洋服作りのほうが楽です
【生地に型紙を書き写す】

線を引く前に「布をアイロンがけ」しておくと、布目が整って綺麗に仕上がります
それから広げた生地の上に型紙を置き、「チャコペン」で外周を書き写します
濃い色の生地には白いチャコペン、白い生地には色付きを使って見やすく
そのため3色入りなら様々な色の生地に使えて便利です

縫い代が含まれていない型紙の場合は、周囲に1~2cmほど余裕を持たせて書き写します
逆に型紙に縫い代が含まれている場合は、出来上がり線のほうを後から書き加えます
生地は二つ折りして、左右どちらかの線を引き、2枚一緒に切ります
例えば、袖、前身ごろ、ズボン、襟などです
そして縫い合わせる時の目印にする線なども、書き写しておきます
後ろ身ごろは、生地を折った部分を中心にして片側だけ書き写します
型紙に「わ」と書いてある部分が、後ろ身ごろの中心線です
布を重ねて切った場合は、片側にも型紙の線を書き写しておきます
【縫いしろの付け方】
生地を縫い合わせるために必要なのが「出来上がり線」と「縫いしろ」です
ミシンで縫う部分が出来上がり線で、その外側が縫いしろになります
縫いしろは、できあがり線と平行に、1~2cm幅で描きます
その際に幅を広めにしておくと、失敗した時に多少の修正なら可能です
そしてミシン縫いしてから、余分な縫いしろを切り揃えると綺麗な仕上がりにもなります
縫い代を描くときに便利なのが「透明の方眼定規」です
型紙から写し取った線に合わせて、平行に線が引けます
●注意が必要な縫い代の部分
斜めになった部分と、折り返す部分の縫いしろは、注意が必要です
できあがり線と平行にすると、縫いしろが足りなくなるからです
例えば、先がすぼまった「袖口」「ズボンの裾」「ダーツ」の部分です
これらは「布を折った状態」にしてから縫いしろ線を描きます
【生地の裁断】

洋服作りで最も緊張するのが、生地を裁断する時
縫い間違えても糸をほどいて直せますが、切ってしまった生地は元に戻せません
●裁断前に接着芯は貼っておく
型紙通りに線を布に描き込んだら、アイロンで接着芯を貼り、布と一緒に切ると楽です
例えば、シャツの「襟」「前立て」「ポケット口」などには、接着芯を付けると仕上がりが良くなります
ハリがでてきれいですし、洗濯をしても型崩れしにくくなります
●布を裁断するコツ
裁断する時は「ハサミの使い方」が重要ポイントになります
裁ちばさみには、持ち手部分と刃のつなぎ目に「窪み」が付いています
ここに人差し指を当てて支えにすると、安定して、まっすぐ切れます

大きいほうの穴には「中指、薬指、小指の3本だけ」入れます

また、布切はさみは、片側が水平になっています
それは布を作業台に置いたまま、滑らせるようにして切るため
布を持ち上げずに「ハサミのほうを前進させる」のがコツです

そして途中までハサミを閉じたら、開き直して切り進みます
ハサミの刃先まで使うと、布の切り口がガタガタになってしまいます
直線を切る場合なら「刃の間に布を挟んだまま」一気に端まで滑らせると綺麗に切れます
【布を仮止めする】
2枚の布を重ねて縫う部分には「まち針」で仮止めしておきます
特に型紙の「合印」の部分は、きっちりと合わせて止めておくことが大事です
まち針は布の「端から内側へ」向けて「まっすぐ」「縫い目と垂直」に差します
斜めに差すと布がずれるので、必ず垂直に刺すことが大事です
縫い目に沿って平行に針を刺すと、指に刺さったり、縫い進んだ時に邪魔になります
ざっくり「しつけ糸」で縫い上げてみて、試着すると出来上がりをイメージできます
縫い代の範囲内であれば、サイズ変更も可能です
洋服作りのミシン縫い

縫い始めたら、1か所を縫うたび「縫いしろ」にアイロンをかけておくのが綺麗に仕上げるコツです
面倒に感じますが、次の部分が縫いやすくなるというメリットがあります
【縫いしろの始末】
縫いしろを広めに取った場合は、1cm幅くらいに切り揃えておきます
布の端からほつれてくるので、ロックミシンで端縫いしておくと綺麗です
普通のミシンにも付いているジグザグ縫いでも代用できます
縫いしろの始末には「割る」「倒す」「折る」「バイヤステープ」といった方法があります
●縫い代を「割る」
縫いしろ部分を両側に開き、アイロンをかける方法です
布の重なり部分が少ないため、「厚手の生地」の「見頃」や「袖下」に適しています
●縫い代を「倒す」
縫い目の部分で縫いしろを片側に折り、アイロンをかける方法です
布の片側に2枚の縫いしろが重なり、厚みが出るため「薄手の生地」に適しています
縫い目が開かないので、丈夫で見た目が綺麗に仕上がることがメリットです
●縫い代を「折る」
スカート、ズボン、シャツの「裾」や袖口は、三つ折りして縫い、アイロンをかけます
●バイヤステープで布の端をくるむ
袖口や裾など、端をバイヤステープで包む場合は、縫いしろが要りません
まずバイヤステープの片端を布の端に合わせてミシン縫いします
次に布を包むようにしてバイヤステープを折り、アイロンをかけて、ミシン縫いします
洋服作りの仕上げ縫い

洋服作りの仕上げは、開閉部分にボタンやファスナーなどを付けること
ボタンホールの要らない「スナップボタン」なら手縫いで簡単に付けられます
見える部分には、飾りボタンなどを縫い付けておけばOK
しっかり閉じたい部分には、ボタンホールを付けます

ボタンホールを手縫いする時は、一定の幅にするため、ガイドラインを先に縫っておきます

たくさんボタンホールを付ける場合は、やはりミシンのほうが楽
ミシンでボタンホールを縫う場合は、専用の「押さえ金具」を使うと失敗しません

これをミシンの布押さえ金具と付け替えます
シンプルなノースリーブなら、すぐ縫えるようになるはず
たくさん洗い替えが欲しい夏用にピッタリです
買うと高いワンピースも、生地代くらいで作れちゃいます
良い生地を使うだけで、手作りとは思えない仕上がりになるはずです


ワンちゃんの服を作る場合は、また別の注意点があります

犬用の服は手作りすると楽しい。一つの型紙から様々なアレンジができます。布を変えて夏服、冬服に。レインコートもあると雨の日の散歩が楽ですね。胴長のダックス、首周りだけ大型犬並みに太いブルドッグ。特殊な体形のワンちゃんだって。犬種に合った型紙があれば体に合った服を手づくりしてあげられます。
裁縫をしている時には、切った糸の端など小さなゴミが出やすいもの
すぐに片づけられるよう「ゴミ箱」を用意しておくと、作業台が散らかりません
あるいは「ガムテープ」などに、小さな糸くずをくっつけておくと楽です










