漆喰は、機能性とデザイン性に優れた壁材です
空気中の水分を吸収したり放出したりして、適度な湿度に保ってくれるため
「呼吸する壁材」とも言われます
真っ白な壁は、どんなインテリアにも馴染みますし、塗り方によって模様を付けることも可能です
コテが作り出す凹凸によって陰影のある壁になります
漆喰塗りの工程
漆喰塗りには3つの工程があります
- シーラーを塗る
- 下地剤を塗る
- 漆喰を塗る
綺麗に仕上げ、長持ちさせるために必要な工程です
シーラー、下地剤、漆喰、どれも乾くまでに時間がかかります
じっくり待って、完全に乾いてから次の工程に進むのが上手く塗るコツです
そのため漆喰塗りは、湿度が低く、窓を開けて作業できる春や秋の時期が適しています
【シーラーを塗る】
まず最初に、壁面に使われている「木材」を保護するためのシーラーを塗っておきます
漆喰とは、消石灰に砂や植物性のスサなどを混ぜて水で練ったものです
消石灰は強いアルカリ性のため、木材などを腐食させ、壁面が傷んでしまいます
壁面に使われている合板などからアクが出ると綺麗な白い壁に仕上がりません
そのため木材から出るアクを止めるために塗るのがシーラーです
壁面を綺麗に拭いたら、ローラーでシーラーを塗っていきます
壁面がコンクリートブロックなどで、木材が使われていなければ必要ありません
【下地剤を塗る】
漆喰が吸着しやすいよう塗っておくのが、セメントと接着剤を混ぜた「下地剤」です。
沈殿している下地剤を棒などで混ぜてから、ローラーにたっぷり付けて壁面に塗ります。
24時間ほどおいて完全に乾かすことが大事です。
【漆喰を塗る】
漆喰は、分離している水分と粉を混ぜてクリーム状にしてから塗り始めます。
粉末の漆喰を使う場合は、バケツなどに入れて水を加え、混ぜながら硬さを調整する必要があります。
コテ板に乗せた時に垂れないくらいが適度な硬さです。
漆喰塗りの道具
床や柱に漆喰が付かないよう、養生シートとマスキングテープで覆ってから作業を始めます。
- 養生シートとマスキングテープ
- ローラー(シーラーと下地剤を塗る時に使う)2本
- 棒(下地剤を混ぜる時に使う)
- ゴム手袋
- ヘラ(漆喰を混ぜる時に使う)
- コテ
- コテ台(漆喰を乗せる板)
漆喰は強いアルカリ性なので、作業する時は手を保護するゴム手袋が必要です。
コテ台にマスキングテープを貼っておくと、剥がして何度でも使えます。
塗る前の下準備
最初の準備がスムーズに作業を進めるコツです。
養生シートを床に敷き、しっかりマスキングテープを貼っておきます。
壁面に付いているスイッチプレートなど、外せるものは外しておいたほうが作業が楽。
面倒がらずにしておいたほうが、作業効率も仕上がりも良くなります。
柱や梁など、漆喰を塗らない部分にマスキングテープを貼っておきます。
床に敷いた養生シートは、壁との境目にテープを貼っておけばズレません。
漆喰の塗り方
漆喰は厚さ2mmくらいが目安です
1mm厚さで下塗りをしてから全体を平らにならします
乾く前に1mm厚さの仕上げ塗りをすると綺麗に塗れます
壁のコーナー部分から塗り始め、壁の下から塗り始めると楽です
角の部分は、たっぷり漆喰を取って押し付け、横へ伸ばしていきます
少量の漆喰を乗せたコテ台を壁に当て、コテで押し出すようにして漆喰を壁に乗せると垂れません
壁に乗せた漆喰を、コテで下から上へと伸ばしていきます
コテを動かす時は、移動先の方向に当たるコテの端を数ミリ浮かすのがコツです
周囲を塗ってから中を塗ると平らに塗れます
ざっくりした風合いに仕上げる場合は、二度塗りせず最初から2mm厚さで塗って乾かします
半円を描きながら塗るなどして模様を描くこともできます
ざっと塗った漆喰の上からコテをペタペタ押し付けたり
コテ先を押し付けて凹凸を付けたり
あえて手形を押し付けたり、乾く前なら様々なアレンジが可能です
4~5日かけて完全に乾かしたら完成です
大量に漆喰を使う場合、自分で水を加えて練る粉末タイプを使うとコストを安く済ませられます
電動の撹拌機など使うと楽ですが、丈夫なビニール袋に入れて手でもんでもOK
ビニールの角を切って、ホイップクリームみたいに絞り出すと、少しずつ塗れて便利です
手軽に塗れるのが、手で塗れるタイプ
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