日常的に使っている様々なモノには、手作りできるものが多くあります。
昔は、衣食住に関わる日用品を何でも家庭で作っていました。
例えば機織りは主婦の家事でしたし、住まいの手入れは主人の仕事。
家事や仕事と捉えると面倒だけれど、趣味としてなら楽しめます。
生活に役立つものづくりは、誰でも始められる趣味。
アート作品を創るのとは違い、必要な道具や材料さえ分かれば作れます。
自分の好みや使いやすい大きさにできるのが手作りの良さです。
手づくりインテリア

心地よいインテリアのポイントは「色」や「素材」の統一感。
メインカラーを決めるだけでも、スッキリ整います。
インテリアファブリックやインテリア雑貨は、部屋の雰囲気を大きく変えます。
例えば広い面積を占める「カーテン」や「ベッドカバー」。
同じ生地を使って手作りすれば、統一感のある部屋にできます。
日常で使う生活用品も、色や素材を揃えると綺麗です。
【インテリアファブリック】
布は簡単に部屋の雰囲気を変えることができる便利な素材。
市販のカーテンではサイズが合わない窓も、手づくりならピッタリ合わせられます。
けれどカーテンフックを付けるヒダを寄せるのは難しい。
直線縫いで突っ張り棒を通すカーテンなら簡単に作れます。

カーテンポールを通すカーテンなら簡単に手作りできます。手作りカーテンなら好きな布を使え、長さも自由にできます。
カーテンやベッドリネンを作るのに便利なのが幅広の生地。
幅220cmもの生地なら、ダブルサイズの布団カバーだって継ぎはぎせず作れます。
夏を快適に過ごせるリネンは、買うと高価。
幅広リネン生地を買って手作りしたら、サラサラした肌ざわりで心地よく眠れます。

夏の夜はリネンのシーツや布団カバーが快適。リネンは吸湿性があるだけでなく、速乾性もあります。吸い取った汗もすぐに乾くので、サラサラした肌ざわりです。
刺繍は装飾であると同時に、布の補強にもなります。
穴が開いてしまったり、シミがついてしまった部分を刺繍で隠すこともできます。
真っ白な布に、白い糸で刺繍するのも素敵です。

刺繡は装飾だけではなく、実用的な用途もあります。布を補強したり、破れや汚れを隠したりできるからです。
【手作りキャンドル】
キャンドルの明かりで過ごす夜は、とてもリラックスできます。
ゆっくり入浴したり、アロマキャンドルを焚いてヨガをしたり。
ワックスを溶かして型で固めるだけなので、キャンドル作りの工程はシンプル。
香りを付けたり、着色したり、デコレーションしたり、アレンジも自由です。

キャンドル作りは手軽に試せてアレンジも楽しめる趣味。昔は家庭で作られていたものなので、難しくはありません。
キャンドルの原料は石油由来のワックスだけではありません。
庭で育てた植物からワックスを採って、キャンドル作りをすることもできます。
例えばアメリカで人気のベイベリーや、和蝋燭の原料となるハゼ。

アメリカではベイベリーの実を摘み、家庭でキャンドル作りをしていたといいます。
和ろうそくの原料も植物のハゼノキです。
他にも大豆を使ったソイキャドルなどがあります。
植物由来のキャンドルは、香りが良く、独特な「ゆらぎ」が魅力です。
【カゴ編み】
自然素材を使ったカゴは、どこに置いてもサマになります。
隠しておきたい日用雑貨を入れておくにもピッタリ。
庭にはびこる蔓植物でカゴ編みすれば、厄介な雑草も有効活用できます。
ワラ、トウモロコシの皮、短い草などもカゴ編み材料になります。

かご編み素材と思えば、庭の草取りも少しは楽しくできそうです。
【ほうき作り】
ほうきの良さが見直されています。
電源いらずでサッと手に取ることができ、音がしないので、いつでも使えるからです。
例えば赤ちゃんや病人が寝ている時間でも大丈夫。
箒は、かつて農家で栽培され、手づくりされていたもの。
庭に植えた植物で、ほうきを手作りすることも可能です。

デザインの良い箒なら、インテリア小物として見せる収納ができます。
【手作り製本】
ヨーロッパでは、ハードカバーの本もインテリア小物。
美しい装丁の本は、ポンと置いてあるだけでも絵になります。
好きな布を使って製本すれば、世界で一冊のオリジナル。

お気に入りの本の表紙を作り変えたり、アルバムを作ったりもできます。
手づくりコスメ

食品や薬草を使えば、肌質や髪質に合ったコスメが作れます。
自然素材なら全て安心というわけではないことには注意が必要です。
腕の内側など、皮膚が弱い部分に塗って、一日は様子を見てみます。
【石鹸】
手づくり石鹸は楽しい作業。
好きな色や香りを付けたり、型で好きな形にもできます。
けれど苛性ソーダは薬局でしか手に入らず、取り扱いも難しい劇薬です。
昔は家庭の主婦が手作りしていた石鹸は「木灰」を使っていました。

ローマの伝説によると、石鹸が発見されたのは丘の斜面に大雨が降った後。
生贄を捧げる祭壇の灰が、雨水で川に流れ落ち、偶然に混じり合ったのが石鹸の主成分である「水」「脂肪」「灰汁」です。
木灰で作る石鹸は固まりにくいですが、洗浄力は充分にあり、環境も汚しません。
【ナチュラルコスメ】
自分に合った材料が見つかれば、身近な食品などで作ることも可能です。
安価に作れるので、たっぷり使うことができます。
肌質や髪質には個人差があるので、スキンケアやヘアケアも人それぞれ。
自然素材なら何でも効果的とは限りません。
必ずパッチテストなどしてアレルギー反応が出ないことを確認しましょう。

手づくりコスメは準備に時間と手間がかかり、保存性はよくありません。
メリットは新鮮で自然な素材を使えること。色々な材料を試して自分に合うものを見つけられます。
肌や髪の美しさを保つには「生活習慣」や「食事」が大切です。
ビタミンAとDの摂取が効果的とも言われます。
ストレス、空気の乾燥、太陽光なども影響します。
【フレグランス】
香りのよい花やハーブは、コスメにも使うことができます。
例えばローズウォーターを作って化粧水にすることも可能。
庭で育てた無農薬のバラなら安心して使えます。

バラの切り花を飾って楽しんだ後は香りを保存すると、さらに長く楽しめます。
「リラックス」と「リフレッシュ」二種類の効果があるのがバラの香り特性です。ですから朝と夜で香りを使い分けることができます。
バラの花びら活用法を応用すれば、ラベンダーなどの香りも抽出できます。
育てやすいミントは、どんどん摘み取って活用したいハーブ。
虫除け効果もあるので、ルームフレグランスにもピッタリ。
朝に飲むミントウォーターも、爽やかな香りで目覚めを促してくれます。

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